迷宮百年の睡魔 LABYRINTH IN ARM OF MORPHEUS (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 168
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062936071

作品紹介・あらすじ

百年の間、外部に様子が伝えられたことのない宮殿より取材許可を得て、伝説の島を訪れたミチルとウォーカロンのロイディ。一夜にして海に囲まれたと言い伝えられる島には、座標システムも機能しない迷宮の街が広がり、かつて会った女性に酷似した女王がいた。あらゆる前提を覆す、至高の百年シリーズ第2作!

感想・レビュー・書評

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  • 百年シリーズ第2作。
    ミチルとロイディの関係性が明確になってきて、世界の理も現れだす。
    死とは?生とは?眠りとは?自分の存在は何をもって規程されるのか?
    最終作へと続く。

  • 【あらすじ】
    周囲の森が一夜にして海と化したという伝説をもつ島イル・サン・ジャック。22世紀の旅人ミチルとロイディがこの島で出会った「女王」は、かつて別の地に君臨した美しき人に生き写しだった――。王宮モン・ロゼで発見された首のない僧侶の死体、犯人と疑われたミチル、再び消えた海と出現した砂漠。謎に満ちた島を舞台に、宿命の絆で結ばれた「女王」とミチルの物語の第2章がはじまる。

    【感想】

  • 相変わらず    
    いったい   
    何を考え  
    どう行動し  
    何を想い  
    どう暮らし  
    何を思慕し  
    どう生きていれば  
    こんな小説が書けるのだろう

  • ★4.0
    百年シリーズの2作目。ミチルとロイディが閉鎖的な国に訪れ、そこで殺人事件が起こるという流れは前作「女王の百年密室」と同じ。が、設定がほぼ同じであっても、やっぱりこれはこれで面白い。デボウを彷彿させるメグツシュカ、嫌悪感しかないシャルル、他者に無関心な村の人々。中でも、シャルルの執着は恐怖以外の何物でもない。ただ、もう一捻りあるかな?と思ったので、少し消化不良な印象が残ったりも。各章に付けられたタイトルと詩も印象的で、登場人物や文体から醸し出される厳かさが堪らない。次の3作目で終わるのが残念。

  • 百年シリーズのこの本もコミックで読んでいる。
    が、改めて本書を読むと、もっと前に読んでおくべきだったなと後悔した。
    近未来のSFなのだが、古い時代のファンタジーの印象。
    主人公のミチルのモノローグ。普通の作家の文章だったらさっさと読み飛ばす処だが、森先生に絡めとられるイメージ。
    ミチルとロイディの会話の面白さ。緩急の付け方が素晴らしい。
    恐らく森先生は、頭脳と肉体の分離の可能性を小説の中で考えていたのだと思う。

    「面白い」彼女はまた微笑んだ。
    昔、森先生の著作をはじめて読んだ時を思い出す。
    あの彼女から始まる物語。あれから森先生の著作を沢山読んだ。

    彼女は微笑んだ。「私が、ここにいると思う?私が生きていると思う?」

    ミチル本人は判っていないが、ミチルはあのミチルだよな。
    アキラは、あのアキラなんだろうか?

  • 久しぶりの百年シリーズ続編。読み進めるうちに、朧げだった前作の世界観が形を捉えていく。森博嗣らしい、理論に実直な、それでいてウィットを感じる会話のおかげで、500ページ超の長編でも肩を凝ることなく軽快に読み進めることができる。

  • シリーズ第2作。こちらも単行本を持っているので再読。
    巻末を見ると単行本は新潮社から、ノベルズ版が幻冬舎から、そして一次文庫が再び新潮社に戻っている。確か新潮文庫版も持っていたが、ノベルズ版は買っていなかったと思う。
    講談社タイガのシリーズを読み始めてから再読すると、作中世界の連なりがより明確になっていると感じる。しかし3作目をどういう位置づけにするか、それはそれで悩ましい。

    そういえば、ふと思い出して、コミカライズを担当したスズキユカ氏の名前を検索してみたら、全く違う作風のものを描いていて驚いた。

  • あらゆる前提を覆す、至高の百年シリーズ第二作 究極の孤島―。天を衝くような建造物にただ一本の橋。一夜にして海に囲まれたという伝説の街に聳える女王の宮殿で、首を切られた僧侶の死体が発見された。座標。自己。生死。すべては、不確定だ。第二作。

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著者プロフィール

森 博嗣(もり ひろし)
1957年、愛知県生まれ。作家、元研究者。名古屋大学工学部建築学科、同大学大学院修士課程修了を経て、三重大学工学部助手、名古屋大学助教授。名古屋大学で工学博士を取得し、2005年退職。学会で数々の受賞歴がある。
作家として、1996年に『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、同作で作家デビュー。S&Mシリーズとして代表作の一つに。『スカイ・クロラ』シリーズは本人も認める代表作で、2008年アニメ映画化された。その他にも非常に多くの著作がある。

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