灰色の密命(上) 1919年三部作 2 (講談社文庫)

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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062936217

作品紹介・あらすじ

父ヘンリーの秘密を握るドイツのスパイ網指揮者レンマー。
彼を陥れるべく、敢えてドイツのスパイとなったマックスはスコットランド最北に抑留中のドイツ軍艦から極秘ファイルの回収を命じられる。
レンマー打倒の材料となるファイルを携えマックスはロンドンをめざす。
スリルと疾走感溢れる極上スパイミステリ!

感想・レビュー・書評

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  • ドイツのスパイとなったマックスであるが、ドイツのスパイを束ねるレンマーを陥れるためにグレイ・ファイルを入手する。普通の人だったマックスが立派なスパイとなっているのが驚き。普通のスパイ小説として楽しめるというと語弊があるが、読んでる方は気持ち良い緊張感がずっと続いていて楽しい。マックスの信頼できる元部下のサムもスパイのようになってきた。下巻に続く。

  •  めぐりめぐって、二重スパイになったマックス。
     
     チャプターのナンバリングがなくて、段落があってページが変わるってだけなのが、ものすごい緊張感を生んでいる。こんなことぐらいで、って思うけど、こんなことぐらいじゃないんだろうな。
     やっぱり、ゴダード、構成力が半端ないです。

     前作では、とにかく人物が入り乱れていたのだけど、ここで少し整理された感じ。
     まぁ、誰も敵か味方がわからない状態のままでは、盛り上がるものも盛り上がらないものね。とはいえ、え、この人が実はそうだったの、っていう展開には毎度、おおお、ってなるのである。

     ついでに、前作でマックスパパ、そんなことで…と結構がっくりしていたことが…。
     いやあ、そうじゃなきゃ。
     マックスのパパだもの。そうじゃなきゃだめだよね。
     
     そういうパパと素敵なお母様の子供であるマックスも、ぼんぼんだけど、いやぼんぼんだからこそ魅力的なのだ。これぞイギリスの風土と年月が生み出した紳士、って感じ。
     うむ。
     これは、むしろ自らの出自、バックボーンの話なのかもしれない。
     だからこそ、次の舞台が日本になったのかもしれない。
     
     次で完結になるそうな。
     楽しみ。楽しみ。

  • 第一部上下を読んでから時間があいてしまったので、乗り切れるかなあ…と心配だったけれど、この第二部上の割合と早いところで、まとめ的なパートが(それもうまいこと)挿入されているので全く大丈夫。こういう手際うまいなあ、ゴダード。
    さあ、下へ行きます。

  • レビューは下巻にて。

  • 1919年3部作の2部目。

    1部目で、スタートしたためか、この作品は、最初から中々飛ばした内容になっています。かっ飛ばしてますね(笑)。

    誰が味方で、だれが敵かわからない状況と言うのは、エスピオナージの醍醐味ですね。ですが、まだまだ上巻。下巻で、どこまで話が進むのか、期待大です。

  • レンマーにせまるべく、あえてドイツのスパイとなったマックス。秘密のファイルをもって、スコットランドからロンドンへ、レンマーから逃走をはかる。
    感想は下巻にて

  • 早くも話題沸騰の長編スパイ小説、待望の第二部! 父ヘンリーの秘密を解明するため、二重スパイの道を選んだマックス。日本代表団の新たな代表となった戸村伯爵とその息子が、マックスらの行く手を阻む。密約、裏工作、祖国に対する背信―著者畢竟の大作!

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著者プロフィール

1954年英国ハンプシャー生まれ。ケンブリッジ大学で歴史を学ぶ。公務員生活を経て、’86年のデビュー作『千尋の闇』が絶賛され、以後、作品を次々と世に問うベストセラー作家に。『隠し絵の囚人』(講談社文庫)でMWA賞ペーパーバック部門最優秀賞を受賞。他の著作に、『還らざる日々』『血の裁き』『欺きの家』(すべて講談社文庫)など。

「2017年 『宿命の地(下) 1919年三部作 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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