五覚堂の殺人 ~Burning Ship~ (講談社文庫)

  • 講談社 (2017年3月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784062936231

作品紹介・あらすじ

メフィスト賞受賞シリーズ第三弾! 有り得ぬ館と哲学者の遺言とが惨劇を呼ぶ。放浪の数学者、十和田只人は美しき天才、善知鳥神に導かれ第三の館へ。そこで見せられたものは起きたばかりの事件の映像――それは五覚堂に閉じ込められた哲学者、志田幾郎の一族と警察庁キャリア、宮司司の妹、百合子を襲う連続密室殺人だった。「既に起きた」事件に十和田はどう挑むのか。館&理系ミステリ第三弾!


メフィスト賞受賞シリーズ第三弾!

有り得ぬ館と哲学者の遺言とが惨劇を呼ぶ。
本格、館、密室殺人、秘された過去。メフィスト賞の香り、最高潮!
全編加筆改稿、「文庫版あとがき」追加!
解説では青柳碧人(『浜村渚の計算ノート』)が周木律とシリーズを見事に読み解く。

放浪の数学者、十和田只人は美しき天才、善知鳥神に導かれ第三の館へ。そこで見せられたものは起きたばかりの事件の映像――それは五覚堂に閉じ込められた哲学者、志田幾郎の一族と警察庁キャリア、宮司司の妹、百合子を襲う連続密室殺人だった。「既に起きた」事件に十和田はどう挑むのか。館&理系ミステリ第三弾!

みんなの感想まとめ

本作は、独特な館を舞台にした密室殺人のミステリーで、哲学者の遺言が引き起こす惨劇を描いています。シリーズの第三弾として、前作よりも読みやすく、構成が洗練されているとの声が多く、特に現場の描写やキャラク...

感想・レビュー・書評

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  • とっつきやすいけど、もうちょっと惹かれるものが欲しいなぁ。
    登場人物も誰も魅力的な人がいなくて…

    いろいろなところからの探偵というか。
    現場に居合わせたパターン、容疑者になったパターン、録画?でみるパターン。
    次はどうなるのか?

  • 堂シリーズ第3弾。
    5角形の館:五角堂を舞台に天才哲学者:志田幾郎の遺産相続のため招かれた11人の男女。そこで志田家の関係者が次々と殺害されていくという物語。今回は宮司の妹:百合子が殺人事件の探偵役として活躍し、もう一人の探偵役の十和田は善知鳥神から問題の出題のごとく、ビデオで見ながら推理していくというもの。今回も叙述トリックが使われており、悟の盲目設定や館が複数存在するなど驚かせる要素が多く面白かったです。今回の視点は百合子であるためわざわざ悟のことを語らないし、時計や光の違和感にも気づかないという所でとても読者に対してフェアだなと思いました。
    トリックのトンデモ具合はいつもの通りだが、宮司警視正と十和田の隠された関係性や藤衛の出所など今後のシリーズ展開の布石のようなものが今回出てきたのでこれからのストーリーがますます楽しみになりました。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    十和田只人:津田健次郎
    善知鳥神:種田梨沙
    宮司司:細谷佳正
    宮司百合子:長谷川育美
    毒島:畠中祐
    志田正胤:速水奨
    湊万里:桑島法子
    湊亮:高木渉
    志田胤次:置鮎龍太郞
    志田大人:梅田修一郎
    小山内亜美:Lynn
    志田三胤:菅生隆之
    志田悟:松岡禎丞
    辻和夫;銀河万丈
    鬼丸八重:鈴木れい子

  • 堂シリーズ第三弾
    面白かったー˙ᴥ˙
    前回の双孔堂より読みやすくて分かりやすかった。

    絶対に現実ではあり得ないような館の造形。
    だからこそ面白い。
    ・事件当日の現場(宮司百合子と志田悟)
    ・事件をビデオで観る十和田と善知鳥
    の二場面が交互に展開する。
    黒猫館っぽいかなと感じた。

    トリックの一部は分かったかも、と思ったが全然スケールが違くてびっくり。すげぇ。

    宮司司はシスコンすぎない?
    そういうキャラでずっと行くのか(笑)

    事件背後に存在する大きな思惑が見え隠れ。
    シリーズ通しての伏線もあるので続きも楽しみ。

  • 堂シリーズ第3弾。過去作はイマイチな評価だったけど、建物が主軸な話でまた手に取ってしまう。過去作よりもかなり読みやすくて構成も良かったけど、建物の魅力がどんどん薄れてきた気がする。

  • 堂シリーズ3作品目。

    全体的なスケールが壮大になった作品だと思います。

    トリックや動機など納得はできましたが、おぉそういう感じか…と個人的には可もなく不可もなくな内容でした。

    登場人物のキャラ立ちがしっかりしていて、シリーズとして好きな作品なので、これからも堂シリーズを読み進めて行こうと思います。

  • 五角形の館で繰り広げられる密室殺人、トリックが凄すぎる。十和田只人のトンデモ館 堂シリーズ第3弾。

    シンプルかつ綺麗にせ入れされた構成、よくまとまっている本格ミステリーです。特に今回の館トリックはトンデモすぎでしょ、わかんねーよっ まあそこが最高なんですけどね。

    ただ折角良いトリックも、深みや繋がりがなくてどうも重厚感が得られないんすよね… そのあたりが少し残念です。

    ただ本シリーズは数学者たちのキャラクターは強烈で素晴らしい! 今後どうなっていくか楽しみです。館モノが好きな本格ミステリー好きにはおすすめの一冊です。

  • 思わせ振りな終わりかたで、直ぐに続きを手に取らずにはいられない。
    本格的に物語が動きはじめた感じがする。宮司兄妹、なかなか曲者の毒島。登場人物も個性派が揃いはじめてどんどん面白くなってきてる。
    館物は、クラシックで正統派ミステリーのイメージが強かったけれど、この「堂」シリーズは正統派なところを残しながらも個人的にはとても前衛的なものと感じられる。

  • シリーズ3作品目にして冒頭からまたしても厄介そうな館の図が出てきたわけだがなんとか読みきった。結局これから物語の真相が語られるんだろうってところでワクワクしちゃうんだよな〜
    ラストはほんとに驚きの連続でまさかそこまでするかと!?
    回転はもうやったじゃん!?3つ目!?5つ!??
    ちゃんと数学的知識ある読者だったら真相までとはいかなくても5つの館の存在とか意外と気づけるのかな。

    もうここまで来たら最後まで頑張って読みます。十和田の過去と宮司さんの両親の死とかも気になるし。
    善知鳥神は何がしたいのか?なんとなく『すべてがFになる』のあの人とダブるな。
    あと、宮司さんは一応数学的知識は一般レベルで読者に近い立場だろうけど普通に物分かりよいし賢いよね。まぁだからこそストレスなく読めてるわけだけど。

  • ちょっと実生活でものすごーーーーく色々あったので、読んでから感想書くまでに間が空いてしまいました…。
    (ちなみに本当にまさかの出来事でした。みんな!健診で引っかかったらすぐ病院に再検査に行こうね!!!)

    読むたびになんだか洗練されていくのがわかるような、そんな作りです。
    てか、どんどんと数学蘊蓄少なくなってる?笑
    苦手な私としては心のドアが少しずつ開きつつあるんだけど。笑

    今回は妹ちゃんがメイン(パートもある)。
    妹ちゃん、探偵素質バリバリですねーー!!
    こりゃ将来が楽しみ!(どの目線)

    トリックはえ!!!っていうようなものでありましたが、眼球堂ほどツッコミどころがなくきれいでございました。


    最近全然読めてないけど、少しずつ少しずつまた読書を再開していけたらと思います。




    @手持ち本

  • ○ 総合評価
     シリーズ第3弾。前作,双孔堂の殺人に出てきた警視庁警視正の宮司司と,その妹の宮司百合子が再登場。百合子は,同じゼミの志田悟と一緒に,志田悟の相続に立ち会うために,沼四郎が設計したという「五覚堂」に行く。
     同じ頃,十和田只人は,善知鳥神に呼ばれ,五覚堂で起こった惨劇の映像を見せられる。善知鳥神は途中で去り,最後は宮司司と十和田只人が事件を解決する。
     非常に凝った仕掛けがされた本格ミステリである。
     まず,仕掛けられたトリックとして五覚堂が全部で5つ存在するというものがある。善知に呼ばれた十和田が映像を見ていた五覚堂以外にも4つの五覚堂が存在する。十和田が見ていた映像は,十和田がいた五覚堂で過去に起こっていた映像ではなく,別の五覚堂でリアルタイムに行われている惨劇だった。
     次に叙述トリック。志田悟は盲目だった。志田悟が盲目であるということは,はっきりと書かれていない。最後に,犯人を絞る条件として,志田悟が盲目なので連続殺人を実行できないとして消去される。分かってみれば伏線はあり,そもそも百合子が悟の付添人として五覚堂に来たのは志田悟が盲目であったから。他にも改めて見ると志田悟が盲目だと分かる描写,伏線が仕掛けられている。
     しかし,志田悟が盲目であったという叙述トリックが作品の中であまり効果的に生かされていないのが難点。読者を驚かしたいのは分かるが,消去法で犯人でないと推理する決め手にはなっているものの,作品の中でやや浮いている。というより,いろいろな要素を詰め込み過ぎているために,この叙述トリックが,効果的に生かされていない。
     志田正胤と志田万里殺しの密室トリック。これは氷を利用した古典的なもの。凍らせたスポンジを利用した密室トリックとなっている。氷を解かすための仕掛けとして,殺人があった部屋に日光の光が集まる仕掛けになっている。五覚堂が回転するのもそれを効果的なものにしているという仕掛け。これも大掛かりなトリックではあるが,氷か…。密室トリックの物理トリックとしてはあまりにも古典的。これがメイントリックというのはちょっと残念。
     二つ目の殺人,志田胤次,志田大人,志田三胤殺しの密室トリックは,壁の隙間を五覚堂を回転させることで大きくして入るというもの。このトリックで大柄な二人を容疑者から外すという消去法にも利用している。これは密室トリックとしては斬新ではある。とはいえバカミスチックでもある。そもそも,館が回転するという仕掛けそのものが,ややバカミスチックでもあるのだが。
     犯人は,辻弁護士。そもそもミスディレクションになる人物がいないため,意外性はそれほどでもない。手がかりとしてバンドエイドをキズバンと言っていることは仕掛けてとしてもチープだし,簡単に見抜ける。携帯電話を預かっていたことが,明かりとして利用しているという傍証になっているのは少し面白い。小山内亜美がライターが無くてたばこを吸えなかったというところが伏線になっているところも面白い。
     総じてみてどうだろう。周木律らしい作品だと思う。堂が回転するという仕掛けを利用した大掛かりでバカミスチックなトリックと小技の組合せ。その上で,意外性
    ある犯人を出そうとしているが,ミスディレクションが上手くないので意外性がそれほどない。伏線は結構あからさまでこれも上手いまで言えず。
     要はトリックは結構面白いが上手くいかせていない。小説が下手なのである。面白いかというとそれほどでもなく…総合評価は★3で。

    ○ サプライズ ★★★☆☆
     志田悟が盲目であったという叙述トリックと,辻弁護士が犯人であるという意外な犯人。この2つはもっと小説が上手ければ,より意外性が高い仕上げにできたと思う。小説がさほど上手くないために,そこまで驚けず。★3止まり
     
    ○ 熱中度 ★★☆☆☆
     冗長。五覚堂内のシーン,十和田と善知鳥の二人のシーン,宮司司のシーンの3つが交互に描かれるのも没入館を削ぐ。小説が上手ければもっと引き込まれると思うだが,そこまで熱中できない。

    ○ インパクト ★★☆☆☆
     志田悟が盲目であるという叙述トリック,館が動いてコンクリートの壁のひずみが広がり,そこから密室に入るというトリックなど,それなりにインパクトがある仕掛けてがあるはずなのに,印象に残らない。見せ方が下手だからだと思う。

    ○ キャラクター ★★☆☆☆
     十和田忠人はそれなりに面白いキャラクター。しかし,善知鳥神や,宮司司,宮司百合子はさっぱり魅力的でない。個性が見えてこない。そのほかの人物は犯人も含めてさっぱり描けていない。このキャラクターの薄さがインパクトの無さや熱中度の低さにつながっているように感じる。

    ○ 読後感 ★★★☆☆
     次につながるという終わり方。いよいよシリーズ全体の黒幕である藤衛が死刑判決を受けた裁判の再審を行い,無罪を勝ち取って出所するという。よって,この作品そのものには読後感というものは感じない。まだ途中という印象

  • ずいぶん久しぶりにミステリーを読んだ気がする…。どこまでも森博嗣「S&M」シリーズを彷彿とさせる作品。あちら(森ミスのこと)は終わり方がもう"最低"なので、こちらにはおおいに期待したい。全「七」作で完結と、ちょうどいいし。
    月イチで(このシリーズを)読んでいきます。

  • 最高!!!!!
    自己相似性(フラクタル)
    数学と芸術を重ねたような作品が次々と出てきてめっちゃ面白い
    後半は一気読み必須
    『眼球堂の殺人』同様に、最後の怒涛の追い上げが最高
    続きが早く読みたくなる。

  • うーん、まぁまぁかな…。
    トリックが雑?大胆?な感じがして、あまりおーっ!とはならない。無理やりすぎる。
    これは個人的な好みの問題だが、そもそも数学にそこまで惹かれない。笑 というかよくわからない。
    登場人物もあまり魅力的に感じられず、この人たちの推理や人間模様をもっと見たい!とはならない。
    綾辻さんの館シリーズの方が洗練されているし読みごたえあるなと思ってしまった。

  • 堂シリーズの3作目。
    私は一番面白く読めました。
    次回以降を強く読みたいと思いました。

  • びっくりするほど読み易かった。

    十和田が現場にいないだけで、こんなにあっさりするものかと。

    前二作で身構えて突入しただけに、肩透かしをくらった気分。

    そうか、自分はもうあの全く理解できない数学の世界で繰り広げられる『沼地獄』に嵌ってしまってしまっていたのだな。

    今までの現実離れした建造物だからこそできるトリックと比べると、今作のトリックはみみっちく感じてしまったけど、相関図が出来上がってきた点では面白みが広がった。

    どこまで広がるのか次の段階への関門。この関門を抜けるか、引き返すか、悩みどころではある。

  • ■有り得ぬ館と哲学者の遺言とが惨劇を呼ぶ。

    放浪の数学者、十和田只人は美しき天才、善知鳥神に導かれ第三の館へ。そこで見せられたものは起きたばかりの事件の映像――それは五覚堂に閉じ込められた哲学者、志田幾郎の一族と警察庁キャリア、宮司司の妹、百合子を襲う連続密室殺人だった。「既に起きた」事件に十和田はどう挑むのか。館&理系ミステリ第三弾!

  • 堂シリーズ第三弾。
    やはり理系ミステリー、数学は面白い。普段謎解きすることなく結果・結論を楽しむ派の私にも、この五覚堂の謎は読んでいる間に解け、それが十和田の解答と当て嵌っている度に嬉しいものだった。
    第三弾にして、大分人物相関図が定まってきたように感じるこの堂シリーズ。
    中でも天才、善知鳥神の存在は巻を積む毎に不気味さと謎目気を増している。

  • 2026.6.8読了。

    堂シリーズ3作目。
    相変わらず数学の細かいのはわからない、が、3作品読んだ中で1番さくさく読み進めれたと思う。

  • シリーズ3作目
    登場人物たちが動き始めてシリーズとして今後のストーリーが気になる作品でした。

  • 動機のドロドロ愛憎劇と、それ以外のロジカルな無機質さのギャップ

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著者プロフィール

某国立大学建築学科卒業。『眼球堂の殺人』で第47回メフィスト賞を受賞しデビュー。本格ミステリの系譜を継ぐ書き手として絶賛を浴びる。他の著書にデビュー作を含む「堂」シリーズ、『猫又お双と消えた令嬢』にはじまる「猫又お双」シリーズ、『災厄』『暴走』『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』『アールダーの方舟』『不死症』『幻屍症』『LOST 失覚探偵』『死者の雨‐モヘンジョダロの墓標‐』『土葬症 ザ・グレイヴ』『小説 Fukushima 50』『あしたの官僚』『ネメシス3』『楽園のアダム』がある。

「2023年 『WALL』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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