黄砂の籠城(上) (講談社文庫)

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  • 講談社 (2017年4月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784062936347

作品紹介・あらすじ

今こそ読むべき、日本の快挙。圧倒的歴史エンタテインメント元防衛大臣 石破茂推薦!―1900年春、砂塵舞う北京では外国人排斥を叫ぶ武装集団・義和団が勢力を増していた。暴徒化して教会を焼き討ち、外国公使館区域を包囲する義和団。足並み揃わぬ列強11ヵ国を先導したのは、新任の駐在武官・柴五郎率いる日本だった。日本人の叡智と勇気を初めて世界が認めた、壮絶な闘いが今よみがえる。


今こそ読むべき、日本の快挙! 圧倒的歴史エンタテインメント。

維新からわずか30年で「国際法を守る規範の筆頭」と、世界から賞賛された日本と日本人の姿を鮮やかに描いている。―元防衛大臣 石破茂

上巻あらすじ)
1900年春、砂塵舞う北京では外国人排斥を叫ぶ武装集団・義和団が勢力を増していた。暴徒化して教会を焼き討ち、外国公使館区域を包囲する義和団。足並み揃わぬ列強11ヵ国を先導したのは、新任の駐在武官・柴五郎率いる日本だった。日本人の叡智と勇気を初めて世界が認めた、壮絶な闘いが今よみがえる。

みんなの感想まとめ

歴史的な出来事を背景に、日本の駐在武官・柴五郎の活躍を描く物語は、1900年の北京での義和団事件を中心に展開します。義和団が外国人排斥を叫び、暴徒化する中、列強11カ国は協力して危機に立ち向かう様子が...

感想・レビュー・書評

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  •  1900年の6月から8月にかけて、北京の東交民巷(外国の公使館区域)での義和団とイギリス、フランス、日本などの列強11ヶ国との戦いを描いた話です。
     上巻は、戦争が起こる前の情勢が、細かく書かれています。地方で誕生した義和団が、何万人もの規模に膨れ上がり、なぜ北京まで押し寄せ、外国人たちを攻撃したのか?清朝政府との関わり。当初、義和団の存在を甘く見ていた、ヨーロッパ各国の思惑など。そして、目前に危機が迫り、列強諸国を一つにまとめ、東交民巷における戦いを指揮したのが、日本の駐在武官、柴五郎中佐でした。当初は、ヨーロッパ各国からなめられ、また、会津出身ということで、日本人からも偏見を持たれていました。しかし、冷静で、的確な判断力、また、言葉は少ないながらも、相手を持ち上げつつ、自分の意見を、きちんと述べる姿勢などが評価され、各国から信頼を勝ち取っていきます。
     私は、最初の、義和団の教会襲撃の場面から、あっという間に、話にのめり込みました。松岡さんの文章は、一文が適度な短さで、たたみかけてくるので、グッと心に迫ってきます。
     今まで、言葉だけでしか知らなかった、義和団の乱、ヨーロッパ各国の思惑、清朝末期の政治的腐敗、混乱など、戦いの裏側も知ることが出きました。

  • 清朝末期、1900年北京。「扶清滅洋」の旗印のもと、外国人と清国キリスト教徒を殲滅せんとする義和団と清国軍が、紫禁城東南にある外国公使館区域(東交民巷)の外国人ら4000人を包囲した。足並み揃わぬ列強11カ国の公使や武官たちは、籠城戦を余儀なくされ、援軍の到着まで持ちこたえる他なしの切羽詰まった事態に追い込まれていく・・・。尊王攘夷、明治維新、日清戦争を経て、大陸での覇権を目論む列強に肩を並べんと、国際社会に躍り出た日本が、北京籠城で如何なる役割を果たしたのか? 松岡圭祐サンの歴史エンタテインメント大作。

  • 面白かった
    史実を下書きとしたアクションエンターテイメントストーリ
    義和団事件をベースに実在の人物芝五郎の活躍を描く物語

    上巻では
    日清戦争後の1900年の北京において、外国人を排斥しようとする義和団の勢力が拡大し暴徒化
    外国公使館区域を包囲します。
    そして、日本を含む列強11か国は援軍が来るまで、籠城し義和団に立ち向かうことに。
    結果的にその11か国を指揮することになるのが芝五郎
    という構成です
    そして、ここで芝五郎の部下として登場する桜井伍長がスーパーマン
    各国語に堪能で戦闘能力も高い!
    義和団の猛攻を押しとどめます。
    彼らは、自分たちも含め民間人を守り切ることができるのか?
    援軍は間に合うのか?
    といった展開です

    当初、芝五郎は軍人らしからぬ態度でしたが、徐々にそのリーダシップは各国の行使、軍人たちに認められていきます。
    ここで描かれている日本人軍人像、その対比として描かれる各国の姿は、日本人として誇らしく感じます。

  • 黄砂の進撃と同じ義和団の乱について対局的に描かれた小説(こっちが先)。お互いに背景や事情を理解できない状況で訳も分からず衝突に至る経過が興味深い。
    また双方の犠牲者一人ひとりの人生、人の繋がりの中で、こういう選択を取らざるを得ないことを思うと儚く感じた。

  • 「義和団の乱」は名称だけは知っていた。でも芝五郎のことは全く知らなかった。これは面白すぎる。下巻まで読み終えたら、色々調べてみよう。

  • 義和団事件てなんだっけという状態でも、事件の背景や外国人だらけの北京の状況など、読みやすくてすんなり入ってきた。
    義和団のやり様は、当時の清の戦いの常識を知らないけど、私の感覚ではあまりに残虐で恐ろしいし、紅巾でない清の人は逃げ込む公使館もなくかなり危険だったのではと想像する。
    事件の顛末よりも、何がそんなに中国企業の重役の信頼を勝ち得たのかが気になって下巻へ。

  • 1900年春、北京で起きた義和団事件での物語。
    日本や米英など各国の公使館が立ち並ぶ東交民巷は、紅巾を巻いた義和団(敗戦国である清の反乱)に囲まれ、籠城戦を余儀なくされていた。

    各国が協力しなくてはならない状況にもかかわらず、自国の尊厳や優越ばかり気にする他の国々。
    初めは見下されていた日本だったが、持ち前の勤勉さや謙虚さで難局打開に向け、各国を導いていく。



    登場人物が多く、地名も漢字表記ばかりなため、読み方が分からないまま読み進めた。
    後半だんだんと物語に引き込まれて面白くなってきたので、下巻に期待したい。

  • 義和団事件の一冊。

    頭の片隅にある、なかなか触れる機会がなかったそれぐらいの程度の義和団事件。
    プロローグから壮大な物語のスタートを感じ惹きつけられた。
    砂塵舞う北京、暴徒化した義和団にいきなり戦慄。そしてついに包囲された外国公使館区域。
    この闘いに各国どう足並み揃えてどう挑むのか。実在した、柴五郎武官といい、やはり初めて知ることばかり。

    生々しい義和団の行いに対する日本の姿、柴五郎武官の姿、言葉に興味をそそられる。
    引き続き下巻へ。

  • 義和団の乱に際し、北京の一画に籠城し、雲霞のような暴徒に対峙した欧米および日本の大使館員と駐留軍のドラマ。善玉と悪玉、老練な白人と誠実な日本人という西部劇じみた構図は引っかかりますが、テンポのいい文章と展開で読ませます。

  • 松岡さんの小説は「探偵の探偵」シリーズを読んだことがあるのですが、話の盛り上がり・殺伐さの描き方が上手くて色んな意味でドキドキするなあと思いました。

    今回「黄砂の籠城」では義和団の人たちがクリスチャンを襲う残虐でドキドキするシーンが最初の方に持ってこられたので、一気に世界に引き込まれました。怖い、でも見たい。そんなスリルを味わいながら読み進めました。

    そしてエンタメ性はバッチリな中でも、それぞれの人物に対しての心情の変化などがとても良かったです。皆さんが感想で言及されているように、柴五郎さんは本当に立派な人ですね…。生き様がカッコ良すぎる。

    加えて杉山さんも本当に素敵なお方。日本と中国がいがみ合っている中、仲良くしたいと考えることができるなんて、あの時代ではなかなか奇特な考えだと思います。そんな人が…。

  • 義和団事件の中での日本のお話。下巻での盛り上がりに期待だけども…中々読みにくい本…

  • 何だかいつもの松岡作品とはちょっと一味違う感じ。
    史実を元に作られた小説。
    本書を読んで、柴五郎という人物がいたことを知る。検索してみると、凛々しくてかなりの男前。
    私は本当に歴史を知らないなぁと痛切に感じる。
    下巻へ。

  • 映画「北京の55日」にも出てきた柴五郎の話。
    なんだか胡散臭さを感じながら上巻終了。

  • 松岡圭祐と言えば私の中では千里眼と催眠!
    『ミッキーマウスの憂鬱』以来、久々に読んで見た!

    まず、柴中佐が格好良いですね。
    戦前の日本にこんな人が本当に居たのかどうかは少し疑問に思いますが、正にperfecthuman!

    外国公使の人達余りにも酷すぎる。


    日本人を少し美化し過ぎな感じは有りますが、読んでる我々も日本人な訳で、日本人が西洋人と同じ舞台に立って活躍するのは面白い!

    それと歴史の教科書では只のキーワードとして通り過ぎた義和団事件がこのように小説として触れられて知識として得られるのが良!

    • eefuさん
      よかったら、柴五郎の日記を石光真清が物した中公新書『ある明治人の記録』を読んでみてください。
      よかったら、柴五郎の日記を石光真清が物した中公新書『ある明治人の記録』を読んでみてください。
      2017/05/26
  • 義和団の乱の歴史事実は知っていましたが、その内容を知って更に柴五郎という英雄を知りました。冷静で勇敢な指導者だったんですね。

  • 歴史に残る義和団事件を取り上げたエンターテイメント小説。外国公使館区域を包囲する義和団に対し籠城戦で挑む列強各国の兵士の中で日本人兵士櫻井伍長の活躍が光る。

  • 自民党、石破茂の オススメ だったので、買ってみた。
    これは 面白い。

  • 1900年春、北京では外国人排斥を叫ぶ武装集団・義和団が勢力を増し、外国公使館区域を包囲。足並み揃わぬ列強11カ国を先導したのは、新任の駐在武官・柴五郎率いる日本だった…。世界から賞賛された日本の姿を描く。

    義和団事件は世界史の教科書にも日本史の教科書にも写真付きで10行以上記述されるするほど歴史上の大きな事件。松岡圭祐にとって初めての歴史小説らしい。淡白な文体がこういう緊迫感のある出来事を描写するのには向いているようで、どんどんページを捲った。
    (B)

  • 3.5 事実なのかは、わからないがハラハラドキドキ。きっと中国側から史実を描くと全く違う物語になるはず。リベラルな国民性を評価されるのは、悪い気はしない。

  • 圧倒的史実による、ノンフィクション。
    明治33年春、北京で外国人排斥を叫ぶ義和団が勢力を増し、暴徒は街や教会を焼き討ち、外国公使館区域を包囲していきます。
    包囲された区域には、列強11ヵ国が籠城しています。
    足並みがそろわずバラバラの行動をしていた人々を先導したのは、駐在武官柴五郎中佐と、日本兵でした。
    義和団と清国軍が敵に回り、壮絶な戦いが火ぶたを切ります。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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