シモネッタのどこまでいっても男と女 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062936477

作品紹介・あらすじ

「暑かったから、博徒の妻に」なって以来、“罵倒観音”と言われつつも、年齢を重ねた後の拠り所は、結局互いに耐え抜いた夫婦だけ。「どこまでいっても、あ~夫婦」。ついに、極秘にしていた夫のことをつまびらかに。加えて、子、嫁、父母、姑といった個性溢れる家族のこと、人生を悲喜こもごもに彩った忘れえぬイタリア男たちを語ったお蔵出しエッセイ。イタリア語会議通訳にして名エッセイストの著者による抱腹絶倒の人生劇場。

感想・レビュー・書評

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  • これまでの田丸さんの書とは全く色の違う、田丸さん自身をよりよく知ることが出来る1冊でした。

    前半は、田丸さんご家族が歩んできた人生の波瀾万丈さが、まるでドキュメンタリー映画を観ているかのように毒舌やウィットに富んだジョークとともに綴られていて、はらはらどきどきしながら読み進めました。

    ご両親(義理の両親含む)が経験した戦争の話は、特に印象に残っています。歴史の教科書とこの本を読むのとでは、わたしは後者の方がより自分ごととして戦争を考えられると思います。8/6に川で遊ぼうとして何かに足を掴まれた話は今思い出しても背筋が寒くなります。

    後半は、個性豊かなイタリア人とのお話。
    情熱的なイタリア人とのエピソードはどれも人間味があり、人生を謳歌してるという言葉がぴったり。

    また時間をおいて再読したいと思います。

  • 名通訳は名エッセイストでもある、という確信をまた深めた本。
    破天荒で前向きでエネルギーに満ち溢れた田丸さんの、鋭く温かくユーモアに溢れた見方が本当に好き。
    ご両親や祖父母の思い出話は、歴史の記録という意味でも貴重なものと思う。

  • 図書館で借りて斜め読み。

    米原万里の著作によく著者の話が出てきてたので興味をもって。

    夫の満州引き上げの話、著者のイタリア人男性話などいろいろあるけど、一番引き込まれたのは著者の母の被爆の話。

  • おもしろい人生を歩んでいるなーと楽しんで読めた。イタリア人の人となりが興味深い。

  • エッセイ。
    どんどんはまってくる
    後半が特におもしろかった

  • 夫や家族のことを赤裸々に綴った爆笑・お蔵出しエッセイ

    子が独立した後、拠りどころとなるのは結局、夫婦だけ。今まで秘してきた〝博徒の夫〟や家族のこと、イタリア男たちを語ったお蔵出しエッセイ。イタリア語会議通訳にして名エッセイストによる抱腹絶倒の人生劇場。

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著者プロフィール

(たまる・くみこ)
広島県出身。東京外国語大学イタリア語学科卒業。イタリア語同時通訳の第一人者であり、エッセイスト。大学在学中から来日イタリア人のガイドを始めた。著書に『パーネ・アモーレ―イタリア語通訳奮闘記』『シモネッタのデカメロン イタリア的恋愛のススメ 』『シモネッタの本能三昧イタリア紀行』『 シモネッタのドラゴン姥桜』『シモネッタの男と女』イタリア語通訳狂想曲 シモネッタのアマルコルド』などがある。軽妙で味わい深いエッセイのファンは多い。

「2014年 『シモネッタのどこまでいっても男と女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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