本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784062936507
作品紹介・あらすじ
「わたしを騙したんですね」「なんといっていいか…」手習塾で予期せぬ再会をしたわけありの男女を放っておけない紋蔵は。手習塾市川堂の男座の師匠を務める、青野又五郎を目の当たりにした安芸広島浅野家の奥女中の奥林千賀子は、「わたしを騙したんですね」と言い放つ。南町奉行所の同心、藤木紋蔵が、次々と持ち込まれる厄介事をさばきながら、ついにたどりついた二人の事の顛末はいかに?シリーズ随一の静かな”恋物語”誕生。
みんなの感想まとめ
緻密な考証と魅力的なキャラクターが織り成す、シリーズ随一の静かな恋物語が展開されます。手習塾での再会をきっかけに、奥女中の奥林千賀子と師匠の青野又五郎の関係が描かれ、彼らの過去や心情が徐々に明らかにな...
感想・レビュー・書評
-
佐藤雅美の訃報にびっくり。宇江佐真理、葉室麟、好みの作家がどんどんいなくなってしまう。複数のシリーズをもつ多作家なのでまだ読んでいない本も多いけどそれも時間の問題。残念だ。というわけでまずは居眠り紋蔵シリーズ。なんといっても安定のおもしろさ。この人の特徴だが、一般大衆向けなのに考証がしっかりしていて当時のいろいろな仕組みを知り豆知識が増えるのも楽しみ。独立した8つの短編を背景に好漢青野又五郎の謎の過去が徐々に明かされて急転直下できすぎのハッピーエンドとなる。うまい。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
目次
・密通女の思う壺
・家督を捨てる女の決意
・真綿でくるんだ芋がくる
・にっと笑った女の生首
・御奉行に発止(はっし)と女が礫(つぶて)を投げた
・牢で生まれ牢で育った七つの娘
・霊験あらたか若狭稲荷効能の絡繰(からくり)
・手習塾市川堂乗っ取りの手口
短編集ではあるが、一冊を通して手習塾市川堂の男座の師匠青野又五郎が秘していた過去が明かされる。
安芸広島浅野家の奥女中・奥林千賀子の死んだはずの許嫁だったというのだ。
なぜ青野又五郎は許嫁の前から姿を消したのか。
なぜ死んだことになったのか。
正体を暴かれ塾を辞めた青野又五郎。
頼りになる男師匠がいなくなった手習塾市川堂に乗っ取りの罠が仕掛けられる。
短篇それぞれの事件と並行して、紋蔵は絡まり合った人間関係をほどき、困った人たちに知恵を授ける。
そんな中で好きだったのが「牢で生まれ牢で育った七つの娘」
死刑囚がそっと牢の中で産んだ子ども。
母親が刑死した後も女囚たちに育てられたその娘は、周囲に幸運をもたらす子だった。
世間を知らず、7歳の時まで牢の中で暮らしていた「はな」を引き取ったのは、「ちよ」をも育てた金右衛門。
「はな」を特別扱いするのではなく、普通に子どもとしてかわいがる様子が良い。
「はな」を幸運をもたらす子として特別扱いしようとする人たちの浅ましさに比べて、潔いまでの普通扱い。いいねえ。 -
ストーリー、構成が秀逸。早く次が読みたい。
-
人気「紋蔵シリーズ」随一の静かな〝恋物語〟 手習塾市川堂の男座の師匠を務める青野又五郎を目の当たりにした安芸広島浅野家の奥女中、奥林千賀子は「わたしを騙したんですね」と言い放つ。南町奉行所同心、藤木紋蔵がたどりついた、二人の事の顛末はいかに?
著者プロフィール
佐藤雅美の作品
本棚登録 :
感想 :
