一九戯作旅 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062936521

作品紹介・あらすじ

剣を捨てて筆を持て。若き十返舎一九が下積みから『膝栗毛』で流行作家となるまでの長い戯作道を、創作の勘所と合わせて軽妙に描く。

感想・レビュー・書評

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  • 十返舎一九が武士を捨て江戸に出て、
    押しも押されもせぬベストセラー作家となるまでを
    一九が、弟子にしてくれと断っても十日も通い詰めた
    仁八に語り聞かせる図で、物語る。
    特に、なくなる2年の間しか、あの蔦十とは関わりがなかったが
    最初に会った時に言われた言葉は終生一九の脳裏に輝いた。
    誘われる遊びは決して断らず、気になる見聞きした出来事を
    手控えに残し、戯作の糧に。
    一九に語らせた伝記のような一冊。

  • 江戸の流行作家の人生絵巻

    「東海道中膝栗毛」を発表し、原稿料だけで生活する本邦初の作家となった十返舎一九。その長い旅路の中で、蔦重に励まされ、写楽に嫉妬し、京伝を羨んだ。飄々とした語り口で読む、革命児の夢と心意気とは。

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著者プロフィール

1944年、徳島市生まれ。さまざまな職業を経験し、ラジオ・ドラマ脚本・戯曲を執筆。1993年、一人芝居「風の民」で第3回菊池寛ドラマ賞を受賞。日本脚本家連盟会員、日本放送作家協会員。2011年、『軍鶏侍』で時代小説デビュー。同作で歴史時代作家クラブ新人賞を受賞、同シリーズにより多くの時代小説ファンを獲得。ほかシリーズに「ご隠居さん」「手蹟指南所『薫風堂』」「新・軍鶏侍」「よろず相談屋繁盛記」「めおと相談屋繁盛記」など、単著に『からくり写楽 蔦屋重三郎、最後の賭け』など著書多数。演劇にも造詣が深く、小説、戯曲、芸能、映画、音楽、絵画の多ジャンルでのシェイクスピア派生作品を紹介した著作『シェイクスピアの魔力』がある。

「2022年 『逆転 シェイクスピア四大悲劇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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