図書館の魔女 烏の伝言 (上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 383
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062936538

作品紹介・あらすじ

道案内の剛力たちに導かれ、山の尾根を行く逃避行の果てに、目指す港町に辿り着いたニザマ高級官僚の姫君と近衛兵の一行。しかし、休息の地と頼ったそこは、陰謀渦巻き、売国奴の跋扈する裏切り者の街と化していた。姫は廓に囚われ、兵士たちの多くは命を落とす……。喝采を浴びた前作に比肩する稀なる続篇。

感想・レビュー・書評

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  • もう少しお楽しみに取っておこうと思っていたのに、我慢できずに読み始めたシリーズ続編。
    冒頭から物語の吸引力に一気に引き込まれました。

    物語は山の中から始まります。
    登場するのは、国を追われた姫君と彼女の近衛隊、そして彼らを導く山暮らしの剛力たち。
    追手から身を隠しながらの逃避行の途中、真っ黒に焼け崩れた山里の異様な有様に遭遇し、不穏な気配が漂い始めます。
    たどり着いた港町の様子もなにやらいかがわしい雰囲気…。
    そして案の定、血生臭い事件が起こり始めます…

    舞台となる場所も登場人物も『図書館の魔女』とは異なりますが、隻腕の彼が登場するあたりから、いずれ本作の登場人物たちもマツリカの元に導かれるのだろう…と俄然わくわくしてきました。
    上巻を助走にして、下巻では物語が大きく躍動しそうな気配…ううう、楽しみ!

  • 第三者視点からの書きぶりで、前作は魅力的な主人公たちの勇躍が描かれていたけれど、今作は目立った主役が少ない。
    人物重視でなく、物語重視にしたところ、少し読む人を選ぶ本になった気がする。
    山の中から始まり、閉塞的な港町まで世界観は見事に書かれている。
    怪しげな人物を書くのかとてもうまいと思うので、後半に出てくる鈴の音の怪人が、下巻でどう動くかが楽しみ。

  • 「図書館の魔女」なのに、マツリカもキリヒトも出てこない?と思ってると!!!切り落とされた腕で気付いたのは私にしたら上等じゃない?? ・・・にしてもだ。作者は下水が好きなのかしら!?(笑) さて、一行は無事に脱出ができるのか?? 下巻に続きます。。。

  • 主要登場人物は変わったが、読み終わった後はまぎれもなく前作の続編だな、というのを実感する。

    心なしか前作よりも文章に磨きがかかっている感じがする。豊富な語彙力で緻密な情景描写をする書き方は同じだが、落語のようなテンポの良さまでプラスされたという印象。
    前作は視点移動があってちょいちょい読みにくいなあという印象をもったが、今作を読んで考えが変わった。今作もいろいろな人物の心情が同一場面で次々描写されているが読みやすかったのだ。視点移動ではなく神視点で書いているんだということがちゃんと伝わった。作者の筆力に磨きがかかったおかげだろう。
    神視点の小説って珍しいので、小説を書く人には参考になりそう。

    それからやっぱり図書館の魔女シリーズの真骨頂は言葉だと感じた。エゴン周りの話もそうだし、剛力、近衛、鼠の喋り方、ルビなどを駆使しつつ上手くかきわけているところとか。言葉というものの力、重要性がしみじみ胸を打つ。

  • 前作に引き続き、ゴシックな雰囲気のファンタジーです。キリヒトもマツリカも登場しないままに上巻が終わってしまいました。盛り上がりつつ下巻に続きます。

  • 感想は下巻で

  • 下巻でまとめて。

  • 図書館の魔女シリーズの一作目は文庫4冊と分厚く、文体や文字が読みやすくはなかった。アニメだったら観やすいんだろうなと思ったのは、内容自体は面白かったから。
    そしてニ作目。読みにくさから一年ぐらい放置してしまったが、このほど漸く手に取る。
    、、、にもかかわらず、一向にマツリカやキリヒトがでてこなーい!
    と言うことで、下巻へ。

  • やっぱりというか、主人公やら物語の舞台やらは、前回と違うところがチョイスされるんですね。今回は、前作の和睦が成り立った後、その波紋によって浮かび上がる、周辺諸国や末端の人々への影響を軸にした物語。その中に、前作で裏切りに懊悩した彼の冒険も絡ませて、後半戦、大いに盛り上がりそうな予感。それにしても、言葉選びの妙というか、文章の崇高性というか、そのあたりが今作でも相変わらず圧巻です。

  • あれ、マツリカたちは出てこないのか……と些かしょんぼりしながら読み始めたものの、やはり面白さは変わらなかった。些細なことが後半につながっていく…!思っていたよりお姫様がたくましくて、好感度高し。

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著者プロフィール

1968年、東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。早大、東京芸大などで講師を務めたのち渡仏、現在はリモージュ大EDSHS EHICに籍を置き博士論文執筆中。専門分野は印欧語比較文法・対照言語学。『図書館の魔女』(上・下巻 講談社刊)で第45回メフィスト賞を受賞。

「2015年 『図書館の魔女 烏の伝言』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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