光二郎分解日記 相棒は浪人生 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 88
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062936750

作品紹介・あらすじ

「加速する面白さ! 読者は皆、光二郎が好きになる」
――相原透(解説より)

二宮光二郎七十五歳、元理科教師で趣味は分解。大抵の故障はすぐ直す。ただし最近頭の調子がイマイチで、家族はちょっと困ってる。そんな俺のじいちゃんが、芝刈り中の老人を刺したって!? クセありじじばばも巻き込み、浪人生活まっさかりのかけるは、真犯人を捜せるのか。「二人で一人」の迷探偵が大活躍!

感想・レビュー・書評

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  • 理科や数学の先生で、良い意味で変った人を何人か思い出す。
    頭の中に独特の回路を持っているのだろう。

    二宮光二郎・75歳は、元中学校の理科の先生で、なんでも分解して直してしまう。
    無口だが、たまにしゃべると何言ってるのか解らないし、突然猛ダッシュしたりする。
    行動は奇矯だが、一本筋の通った人間で、そしてとても優しい。
    いいなあ、好きだなあ、大山さんの描く、こういう“変わり者”キャラ。

    いろいろ秘密を抱えている、シルバー人材センターの老人たちも個性的。
    “老人の勝ち組”って、あまり考えたことがなかったが、自分は負け組みだと思う人からは、勝ち組はまぶしく見えるのだろう。
    当たり前に受け取っている時には気づかないことがある。
    光二郎も、何か思うところあったのだろう。
    新しい旅立ちを応援したい。

    おじいちゃんやおばあちゃん、プラス、浪人生の男の子の孫って、とってもいい取り合わせ!
    しかし、相棒…って言うほど役にたっていたか、かけるよ!もっと頑張れ!(笑)
    嫁の雪絵さんや、杉波署の警察官たちも良かったです!
    続編が出ているので、早く読みたい。

  • 主人公の光二郎老人の行動がなかなか掴めなくて、前半はどうにも乗り切れなかった。行動は読めないし、何言ってるかわからないしね。中盤以降は面白かったな。

  • とにかく、自分の興味のまま動く光二郎じい。
    そのぶれない姿勢に、周囲も光二郎を受け入れている。

    光二郎が理科の先生ということで、若干のガリレオ風味もありながら、巨悪や凶悪犯がでてこない、普通の町で起きた事件から、事情や心情を考慮しない(ようにみえる)光二郎によって、関わる普通の人の事情と心情が明らかになる。

    光二郎は、このどうなる?次が気になる。
    光二郎を追い出した形になった、五七五口調が混じる雪江の今後の行動も気になる。

  • ミステリーの部分より登場人物のキャラクターに惹かれて読んでしまったって感じです。みんなのその後が気にかかるので次巻も読みます。

  • 光二郎が物静かなのに破天荒で愛らしい。
    故障しているのを自覚していて、苦しく思っていたりもするのに、自分を磨いて光らせようとするのを止めない。素敵な人だなと思います。

  • 七十五歳で、元理科教師の二宮光二郎。趣味は分解。
    近頃、短期記憶があやしくなってきており、本人もそれを自覚している。
    そんな光二郎が、傷害事件の容疑者に…。

    人の優しい目線があふれている。
    年のせいか、やさしさに触れると、すぐにウルウルしてしまう。

    人、生きものは究極の孤独な存在だ。
    「ワタシ」は「アナタ」に、「アナタ」は「ワタシ」になれない。
    「ワタシ」の中に誰かが入り込んで、「ワタシ」の思考を読み取ってくれたとしても、
    「アナタ」の思考にはならない。

    そんな、限界のない孤独の中にいる生き物たち。

    昔、「ウサギは寂しいと死ぬ」という話があった。
    これは、間違いなのだそうだ。でも、人は寂しすぎると死ぬ、と思う。

    孤独の中で生き延びていくには、その孤独を受け入れる強さを持つか、
    少しでも、人とつながって、そのやさしさに触れて、孤独を薄めていくしかないと思うのだ。

  • 猫弁の作者さんと言う事で興味をひかれ読んでみたんですけどこの作品も憎めないキャラばかり。
    でも主人公がボケかかっているおじいちゃんってちょっと無理あるかな(^^;
    何でも分解してしまう元教師のおじいちゃんに双子の孫、その母などキャラは本当にいい人たちばかりですが物語としては「なぜこんな簡単に丸くおさまる」感ありです(笑)

    シリーズ化されているのか。今度図書館で探してみようかなあ。

  • 浪人生かける、似てない双子の妹ひかる、口うるさい母親雪絵、ボケが始まった祖父光二郎、銀行員の父福太郎の5人家族。何でも分解してしまう光二郎は熱中すると早口になりその言葉は孫のかけるでないと理解不能。殺人容疑をかけられた光二郎はかけるとともに謎に挑む。

  • じいちゃんが事件だよ! ポンコツペアの迷探偵、登場
    二宮光二郎七十五歳、元理科教師で趣味は分解。最近頭の調子がイマイチなのが玉に瑕。そんな俺のじいちゃんが、老人を刺したって!? 浪人生かけるは、真犯人を捜せるか。「二人で一人」の迷探偵が大活躍!

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著者プロフィール

東京都出身。2006年、『三日月夜話』で城戸賞入選。
2008年、『通夜女』で函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞グランプリ。
2011年、『猫弁~死体の身代金~』にて第三回TBS・講談社ドラマ原作大賞を受賞しデビュー、TBSでドラマ化もされた。著書に「あずかりやさん」シリーズ、『赤い靴』、『通夜女』など。「猫弁」シリーズは多くの読者に愛され大ヒットを記録したものの、惜しまれつつ、2014年に第1部完結。本作は百瀬と亜子の新しい物語のスタートである。

「2020年 『猫弁と星の王子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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