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本 ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784062936804
作品紹介・あらすじ
これぞ桐野夏生の原点。江戸川乱歩賞受賞作!親友の耀子が、曰く付きの大金を持って失踪した。夫の自殺後、新宿の片隅で無為に暮らしていた村野ミロは、共謀を疑われ、彼女の行方を追う。女の脆さとしなやかさを描かせたら比肩なき著者のデビュー作。江戸川乱歩賞受賞!
親友のノンフィクションライター宇佐川耀子が、1億円を持って消えた。大金を預けた成瀬時男は、暴力団上層部につながる暗い過去を持っている。あらぬ疑いを受けた私(村野ミロ)は、成瀬と協力して解明に乗り出す。二転三転する事件の真相は?女流ハードボイルド作家誕生の’93年度江戸川乱歩賞受賞作!
どうぞ楽しいひと時を。 須賀しのぶ氏
個人的には、女性ならでは、とか、女性だからこそ、という表現はあまり好きではないのだけれど、この繊細な皮膚感覚とミロの再生、そして水の膜が一枚ずつ剥がれおちていくように真相に近づいていくミステリー展開の融合の見事さは、やはり女性にしか――いや桐野さんにしかできないのではないかと思う(「新装版 解説」より)。
感想・レビュー・書評
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面白かったんだけど、過激な描写が多くてあまり入り込めなかった。
怪しいとは思ってたけど、あまり伏線もなく、最後の最後にセリフだけで解決されてしまうのもなぁ。
ミロはショートヘアだし、表紙の絵はもしかして…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20年以上前に読んで面白かったという記憶しか残っていなかったっけれど、やはり面白かった。桐野作品でも屈指の人気キャラクター「村野ミロ」のデビュー作です。
ゴシックミステリーの風合いも有って、気持ちの悪い面白さが好きな人は絶対好きだと思います。 -
うーん、先に「ローズガーデン」読んでしまったのがいけないかな。
ミロさんのキャラクターを知っていて、最初から好もしく読み進み期待を裏切られなかったのですが、ここではミロさんに過去があるからこそ、そこはかとない陰影がでてすごみがあるように思うのです。
やはり作品が書かれた順に読むべきだったとの思いです。
ところで私の早とちり「村野ミロさん」を「野村ミロさん」と思い込んでた。「ローズガーデン」の感想日記にそうなってる。よくこういうことある、なんか掛け違って思い込むのよね。
あえて直さないこっぱ恥ずかしい日記はここにあります。
解説にもあって思い出したけど、サラ・バレツキー著「V・I・ウォーショースキー」のキャラクターを髣髴させます。私、かなり読んでる。
「ミロさん」が父の事務所を住みかにしているのが新宿なら、探偵業「ウォーショースキー」の事務所はシカゴ。
排気ガスと埃と人ごみ。性と暴力やあやしけな店やビル群。人いきれみたいなものに囲まれて。
ミロさんはまだ探偵業になってないがこの事件後なるし。
夫が居たというのも共通、頼れるが煙たいキャラクターの後ろ盾(ミロは探偵調査業だった父、ウォーショースキーは亡き警官だった父の友人)がいるのも同じ。
最後の最後までの推理の楽しさがあります。
友人耀子のキャラクターにも哀しさがしみじみと。 -
恋人から預かってた一億と共に姿を消したフィクションライターの耀子を親友のミロと恋人の成瀬で探す話
普通に読みやすかったけど特に感想なし
なんかあんまり私ってミステリー自体好きじゃないのかも
死体愛好家って怖いね、、
色んなフェチズムがあるんだね -
なんか生臭いのが嫌だった
比較対象がお門違いなのは理解しているが、OUTの方が圧倒的に好きかな -
最後がこうなるかー〜
かなりびっくりしました…
最後まで読んで初めて、めちゃくちゃ面白い〜 -
苦しかったーーー。桐野さんの虜になった。
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ミロさん 度胸がある
一気に読了。なかなかの女性達。 -
危なっかしいところが魅力的な女性キャラクター
著者プロフィール
桐野夏生の作品





