やりたいことは二度寝だけ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 218
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062937184

作品紹介・あらすじ

地味でもアホでも生きていけます。文房具集めに熱中し、からあげ王子に思いを馳せ、ドラクエに深い愛情を注ぐ。日常の些細でおマヌケな出来事を、淡々とした筆致で描く。「本書のどうでもよさについて、自虐も言い訳もしない。何も残らないし、ひたすら地味で意味もないけど、読んでる間少しらくになった、と感じて頂ければ幸いである。」昼は会社員、夜は小説家の超・庶民派芥川賞作家による“地味おもしろい”初エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • ゆるいエッセイ読みたいと思って読んだ。ゆるいというよりは地味というか、小規模すぎる感じがした。
    小説を読んだことがないからイマイチわからないところがあるのかもしれないけど、あえてのこ感じなのかも。

  • 著者があとがきで語るとおり、「何も残らないし、ひたすら地味で意味も無いけど、読んでる間少しらくになった、と感じ」ることが出来る良い本でした。「自慢話も、ちょっといい話も、お説教も、他人の不幸も、全部疲れるけれど、何かちょっとだけ読みたい」時に最適。

  • ゆるーいタイトルにひかれて手に取ったら、芥川賞作家のエッセイでした。
    タイトルの通り、肩ひじ張らない、脱力した内容。表紙のイラストもいい味を出しています。

    著者は、とにかくなにかあるとPCで検索をしている、普通の人。特別な生活をしている風もなく、金銭感覚も一般的(むしろかなり倹約家)。しかしさすがは芥川賞作家、ありきたりの生活の中でも鋭く、一種独特の思いを巡らせているのが、文章からうかがい知れます。

    自分のダメな思考や行動を隠すことなく(隠すつもりもなく)しれっと掲載しているため、おもしろく、そして、悩んだりひがんだりしながらも自分流の生き方をしているタフネスを感じます。

    また、一見のらりくらりとした彼女の思考が、気が付くと万人がうっすらと感じていながらも言葉にできていなかったようなさりげない違和感を引き出しているのところにも、鋭い着眼点を感じます。

    そして、脱力感たっぷりの文章が、ふと文学的な色合いを帯びる時があり、ゆらりと立ち上がる芳香のようなものも感じます。なかなか油断がならないと思われるエッセイです。

  • 日々に意味を探す寒いものより、このくらいの適度な抜け感が丁度良い。

  • 著者、30歳くらいの時のエッセイ。同年代の方のエッセイが読みたくて読了。軽く読めて、活字を欲している時にはいいかも。芥川賞作家さんなのに、会社員やってるのがすごい。

  • 初読み。『二度寝とは、遠くにありて想うもの』をレビューで知って興味を持ち、その前編となる本書を購入。芥川賞作家の力の抜けたエッセイを楽しんだ。そして、著者の友人ネタを読んで、三浦しをん嬢のエッセイと共通するように感じた。小説もエッセイも上手い。芥川賞や直木賞を受賞する実力がある作家であるからこそ、エッセイも売れるということに今更ながら思い至った。著者の小説もぜひ読みたい。

  • お仕事小説でおなじみ、津村記久子さんのエッセイ。
    個人的に、2019年の読書はじめ。
    気のおけない友人と「聞いてやー、あのなー…」って、どうでもいい話をしたいとき・その話を聞いているときに近い感覚。個人としては好意的にとらえています。
    どんな職業であれ日常があり、その中から発見がある。
    「津村さんの作品の元ネタはこの話か!?」というものもあります。
    心地いいグダグダ感をもって読了しました。

  • 文学

  • 日常を日常として、気負わず軽妙に文章にできる津村さんの筆力に感動しました。
    純粋に愉しくて、「ためになる」とか「日常がきらめく」とか、そういった余分な要素がない、とても良い意味でライトな読感になんだか救われました。
    次のエッセイが文庫化するのが待ち遠しいです。めちゃくちゃ面白かったです!

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    著者:津村記久子(1978-、大阪市、小説家)
    解説:藤田香織(1968-、三重県、エッセイスト)

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著者プロフィール

津村 記久子(つむら きくこ)
1978年、大阪府大阪市生まれ。大阪府立今宮高等学校、大谷大学文学部国際文化学科卒業。
2005年「マンイーター」(改題『君は永遠にそいつらより若い』)で太宰治賞を受賞し、小説家デビュー。2008年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、2009年『ポトスライムの舟』で芥川龍之介賞、2011年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、2013年「給水塔と亀」で川端康成賞、2016年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、2017年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞、同年『アレグリアとは仕事はできない』で第13回酒飲み書店員大賞受賞をそれぞれ受賞。
近刊に、『ディス・イズ・ザ・デイ』がある。

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