ラン迷宮 二階堂蘭子探偵集 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2017年8月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784062937252

作品紹介・あらすじ

探偵活動を再開した二階堂蘭子の下に、洋蘭の栽培家・賀来慎児が脅迫されている、との相談が。彼の父・レオナは著名な西洋画家だったが、12年前に不審死をとげ、母も服毒自殺していた。慎児が住む「蘭の家」に乗り込む蘭子。そこに待っていたのは、レオナの3人の元愛人たちだった。トリック満載の傑作中編集!

みんなの感想まとめ

探偵活動を再開した二階堂蘭子が、洋蘭の栽培家からの脅迫相談を受ける物語は、トリック満載の短編集として魅力的です。特に「泥具根博士の悪夢」など、各作品はシンプルながらも読み応えがあり、スッキリとした読後...

感想・レビュー・書評

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  • 表題作もなかなか良かったけど
    個人的に「泥具根博士の悪夢」が気に入った。
    よくある手法ではあるけど、スッキリ読めた。

  •  二階堂蘭子探偵集。長編の様におどろおどろしい作品ではないが、蘭子の探偵としての魅力が詰まった作品集。

    泥具根博士の悪夢
    オカルトに傾倒した変わり者の博士と彼を取り巻く環境下で起きた事件。四重の密室、超能力によって起きたとしか思えない殺人事件。事件の詳細を読んでいる段階では、どの様にしてこう言った殺人が可能なのか。と思っていたが、トリックが分かれば単純明快、呆気ない事件だった。ある意味、警察でもっと痕跡を見つける事が出来るのではと思いつつ。
    泥具根博士の生涯は悲しいものであったが、一部の人だけは彼を本当に慕っていたようで救われた思いだ。

    蘭の家の殺人
    探偵を休業していた蘭子が徐々に探偵業への意欲を取り戻していく中、黎人の妻の旧友から相談を持ちかけられ、彼女の恋人に起きている問題について打ち明けられる。恋人の両親は十二年前に亡くなっており、父親が青酸カリを使って自殺、母親は数日後に彼を殺害したのは自分だと妹に打ち明けて同じように自殺している。そんな中、彼の元に事件の真相を知るという人物から脅迫状が届く。警察ではいずれも自殺とされた事件だが、夫婦の死の真相はなにか。
     読んでいる途中、クリスティの「五匹の子豚」そのままではと思っていたが、作中でその事に触れており、クリスティのプロットからどの様に変えるのかと期待していたが、結末についてはとある名作の完全なるオマージュ(クイーンの四部作)であり、犯人の生き様こそ違えど、大枠は近しいものになっている。
     当時11歳であった恋人の慎児の役回りが見事な作品。巻末コメントは意味深だが、読んでみればもっとストレートに推理をたのしむ作品だ。

    青い魔物
     怪奇ミステリー。江戸川乱歩にありそうな作品だが、蘭子のキャラクターとシリーズとの親和性もある為、違和感なく読む事が出来る。
     舞台設定が戦後まだ三十年頃なんだなぁと少しギャップを感じながらも古臭さがなく、登場人物や結果の異常性がありながらも最後まで楽しめた。長さも丁度読みやすい。
     蘭子が事件を、謎を求めながら、やはり探偵は必然的に事件に巻き込まれていくモノだと思った。今回は彼女からアクションを起こしたが、テレビや新聞の内容だけで怪奇的な事件を探り当てる彼女の能力も脱帽モノだ。

    今作は三遍の中編作品だったがどれも面白く、次の作品も楽しみだ。蘭子シリーズは時系列に読むのが一番良いと言われているが、僕の悪い癖で手近なものから読んでしまっていて、いい加減に「地獄の奇術師」から読み始めねばと反省しきりだ(笑)
    (最近忙しいからヨーロッパシリーズ読めるだろうかと懸念しつつ・・・。)

  • 自分の二階堂黎人感って偏ってるのかなあ。
    クリスティ風味より、最後の作品の方が好きだなあ。

  • この短編集だけでも読む価値あり、と聞いたので。どの密室も、分かってみればこんなことかと思うぐらいシンプル。だからこそすぐに理解できるし、難解な印象とのギャップも楽しい。
    他も読んでみたいところだけど、この本しか置いてない本屋が多いのでいつになるか。

  • 密室トリック! 足跡トリック!! 毒殺トリック!!!
    蘭子の下に、洋蘭の栽培家・賀来慎児が脅迫されている、との相談が。彼の父で画家のレオナは12年前に不審死をとげ、母も服毒自殺していた。慎児が住む「蘭の家」に乗り込む蘭子。トリック満載の傑作中編集!

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著者プロフィール

1959年7月19日、東京都生まれ。中央大学理工学部卒業。在学中は「手塚治虫ファンクラブ」会長を務める。1990年に第一回鮎川哲也賞で「吸血の家」が佳作入選。92年に書下ろし長編『地獄の奇術師』を講談社より上梓し、作家デビューを果たす。江戸川乱歩やJ・D・カー、横溝正史の作品を現代に再現したような作風は推理界の注目を大いに集め、全四部作の大長編『人狼城の恐怖』(1996〜99年。講談社ノベルス)では「1999年版本格ミステリ・ベスト10」第一位を獲得。アンソロジー編纂や新進作家の育成にも力を注ぎ、2000年代は合作ミステリの企画も多数行った。SFの分野にも精通し、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』(2002年。徳間デュアル文庫)や『アイアン・レディ』(2015年。原書房)などの著書がある。近年は手塚治虫研究者として傑作選編纂や評伝「僕らが愛した手塚治虫」シリーズの刊行に力を入れている。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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