- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062937467
作品紹介・あらすじ
「今すぐ別れなさい」私は泥棒の娘。結婚を考えていた彼は警察一家の長男だった。ひとときも目が離せない謎の数々。この恋の行方は?
感想・レビュー・書評
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友人の紹介で、何と無く手に取りましたが、これがなんとも面白く、ついつい読み進めてしまいました。
誰もが、大きい小さいにかかわらず、秘密を抱えて生きている。
主人公の華もその1人。ただ、その秘密が、先祖代々泥棒一家というのは、なんともおもしろい。
自分がそんな家に生まれたら、なんて想像も追いつかないくらい、異質。でもなんだか、それはそれで楽しそうな家族なんですよね。
でもまさか、付き合っている彼が警察一家なんて。
なんという偶然なんでしょうか。物語の始めからこの強烈な設定に、期待に胸を膨らませて、時間が経つもの忘れてしまいました。
寝不足になりながらも、読み終えたときの、歯をきれいに磨き終えたような清々しさ。
自粛生活が続きますが、もう少し我慢できそう。そんな思いにさせられました。 -
最後はとんでもない結末でしたが、ドラマの番宣で見てイメージしていたよりもストーリーは現実的な展開で、しかもしっかりミステリーでした。
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横関大『ルパンの娘』講談社文庫。
テレビドラマが話題になったようだが、全く観ていない。横関大の作品も『再会』と短編を何作かを読んだだけである。『再会』は非常に面白かったのだが、何故かその後に読む機会には恵まれなかった。
後にシリーズ化されるミステリー小説の第1弾。
非常に面白い設定でリーダビリティも高い。泥棒一家の娘と警察一家の息子が真剣交際することで両家に波乱が生じ、さらにそこにミステリーが絡んで来るのだ。水と油の関係の二人の恋の行方とミステリーの結末は……
先祖代々続く泥棒一家の中で唯一まともな職業に就き、まともな生活をする三雲華は、ある日、突然、恋人の桜庭和馬の家族に挨拶に行くことになる。和馬は公務員という話だったのだが、実は警察一家の長男で和馬自身も警視庁捜査一課の刑事だった。
その数日後、荒川の河川敷で高齢男性の焼死体が見付かり、和馬が現場に急行する。亡くなったのは、不正に名前を変えた華の祖父で往年の掏摸師だった。
そして、ここから本作の本当の面白さが始まる。
本体価格840円(古本100円)
★★★★★ -
設定がそもそも抜群に面白い!!
泥棒一家に生まれ、伝説のスリ師である祖父から手ほどきを受けて育った三雲華は、
付き合っている相手の和馬が実は捜査一課の刑事で、警察一家の長男だったことを知る。
互いの家の釣り合いがとれるわけもなく、別れるべきかと考えている矢先、
河川敷でホームレスの遺体が発見され、和馬はその事件の担当になった。
遺体の身元を調べていくうちに、ひょんなことから和馬も三雲家の秘密に気付いてしまい、、、
恋愛、家族愛、ミステリーなど、様々な要素が詰め込まれていて最高に面白い小説でした。
あと、三雲家、桜庭家、それぞれの家庭のキャラがたっていて全員好きでした!笑
続編もあるようなので、ぜひ読んでみたいです。 -
4月に購入し未読のまま積んでいたが、この夏ドラマになるというので慌てて読んだ!泥棒一家の娘と警察一家の息子が結婚か?という設定も面白いが、登場人物それぞれのキャラクターも個性的で、中心の2人よりも家族の方がなんともユニークで笑えてしまう。華の家族は有り得ない程非常識でめちゃくちゃだがそこに不快感はなく、むしろ痛快で思わず応援したくなる。
全体的にテンポよくワクワクしながら読み進めて、沢山散りばめられたいろんな謎も最後は気持ちよく納得させられニンマリ終わった!ドラマだけじゃなく、ぜひ映画化して欲しい作品。 -
Audibleにて。
テレビドラマの深キョンのイメージが強くて、今まで読みたいって思えなかったけれど、面白かった。
ラーメン食べたいからラーメン取ってきちゃうとか、欲しくもないのに子供の風船取っちゃってるとか、ここまで来ると悪い事って思えなくなっちゃうから不思議。
お兄ちゃんの名前がケビンになっちゃうとこが一番のツボポイント。
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泥棒一家の娘と警察一家の息子が、恋をして結婚へ!?
マンガチックで現実離れした設定に、ハチャメチャな子供だましのコメディかと読み始めたが・・・
意外や、殺人事件も絡み、様々な伏線を仕掛けられたしっかりとしたミステリーかも。
主人公は、泥棒一家と一線を引き、まともに生きようとするしっかり者の娘華と、刑事としては一人前かもしれないが男としてはちょっと頼りない刑事の和馬。
そして、彼らを取り巻く家族の、特に泥棒一家の面々のクセのあるキャラがユニークで面白い。
殺されたのは果たして本当に、華の祖父なのか?
謎を追って、さらに華と和馬の結婚話の行方も絡み、最後まで読者を惹きつける。
終盤、結婚式場を舞台とした意表を突く展開は、思わず一気読み。
最後は期待通りに収束し大団円となり、読み応えのあるエンターテイメントになっている。 -
ドラマ化されてて配役が良かったので少し見てましたが、演出がくどくて挫折した経緯から、原作に手を出してみました。
ドラマの方がエンタメ色が強かったのか、原作は普通に面白かった。
やや強引な展開や雑なところもみられるけど、曲者揃いの大家族がそれぞれ家族愛で動くのがおもしろかった。 -
警察一家の息子と泥棒一家の娘の結婚。恋愛あり事件あり、笑いあり。初の作家さんでしたが面白くて一気読み!続編も楽しみです。
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親族に 犯罪者がいると 警官になれない。
このことは 知っていましたが
おかしくないですか。
これは 経験から 来るのでしょうか。
本人が 問題では ないでしょうか。
今も こうなんですかね。
でも この前提が 崩れたら この小説も 成り立たないですけれどもね。
続編が あるみたいで ぜひ 読んでみたいですね。
著者プロフィール
横関大の作品






原作があったのですね。
原作があったのですね。