まほろばの王たち (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 34
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062937818

作品紹介・あらすじ

大化の改新から四年。朝廷の権勢が増すにつれ、都と山の民の紛糾は激化。都では鬼が現れ、山からは神が姿を消していた。物部の末裔である広足は、葛城に住まう験者・役小角に仕え、民同士が争わず共存できる道を探る。神や妖たちとの呪術戦、仲間を信じ奔走する者たちの姿に胸躍る傑作冒険ファンタジー!

感想・レビュー・書評

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  • 大化の改新前後の古代日本を舞台にしたファンタジー。
    古き山の神や妖たち、役行者として広く知られている役小角と物部の遺児のヒロイン。
    勢力を拡大しようとする中大兄の朝廷と山の民たちとの対立に鎌足の陰謀と、いやいや、これはもうなんとも魅力的な登場人物たちと舞台装置だ。
    中でも幼いながらも勝ち気な大海人とさらに幼いのにとても賢い後の持統天皇ささらがとても可愛いかった。

    役小角はファンタジー界では安倍晴明に並ぶスーパースターだと思うのだけど、これまであんまりメジャーな物語はなかった気がするので、ここで一つおもしろい物語が語られたのはいいなと思う。

    一応ヒロイン広足が主人公というか語り部的役なのだけど、結構視点が変わっていくのとヒロインの活躍はあんまりないので少し惹き込まれにくかった。
    ちなみにヒロインの作る料理が神々の力となる件はちょっと僕僕先生と繋がりがあるのかと思ってしまった。

    それとこれは作者の作風かもしれないけど、いろいろな戦いの決着が割とあっさりしているのでもう一つ盛り上がらなかったのはちょっと残念。

    なにはともあれ、この舞台装置で続編を書いて欲しい。

  • 「僕僕シリーズ」が好きなのでこの作品も手に取りました。
    物語の舞台、時代がいいですね。
    登場人物が魅力的でした。
    仁木さんらしい、どこか優しい感じがよかったです。
    楽しめました。

  • 山と里、山に棲む者たちと里に住む者たち。排除しあうのか認め合うのか。大道を通し強い国を造るのが大事な人々と気ごころを通じ合うことができるのだろうか。
    役小角とコンガラ、セイタカ がお気に入りです。

  • 面白かった!
    平安以前のお話ってあまり読む機会がなかったけど、好きです。
    昔読んでいた少女小説を思い出しました。
    (これより前の時代の話ですが)
    小角が気になる!他にも小角が題材になっている作品を探してみようかな

  • 〈僕僕先生〉シリーズ著者がおくる、傑作和風冒険譚!
    大化の改新から四年。中央集権化が進むにつれて、都と山の対立は激化する。物部の末裔・広足は、葛城に住まう験者の役小角に仕え、民同士が争わずに共存できる道を探り奔走するが……。傑作冒険ファンタジー!

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著者プロフィール

1973年、大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学。2年間を海外で過ごす。2006年『夕陽の梨―五代英雄伝』で「歴史群像大賞」最優秀賞、また同年『僕僕先生』で「日本ファンタジーノベル大賞」大賞を受賞しデビュー。「僕僕先生」「千里伝」「くるすの残光」などのシリーズをはじめ、歴史・警察・伝奇など様々なジャンルを書いている。

「2018年 『飯綱颪 十六夜長屋日月抄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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