愛についての感じ (講談社文庫)

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  • 講談社 (2017年10月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784062937887

作品紹介・あらすじ

レザーフェイスと呼ばれる男は、阿佐ヶ谷駅前で切り絵をする女の子に出会った。プレゼントは渡せないし、メールは送れない。奥手すぎる男の淡く儚い恋の物語(「初恋」)。東のヤクザである金城は、西の色町で働くたま子に惹かれていく。想いがなかなか交わらないまま、不器用な二人は最後の日に通天閣に登ることに(「新世界」)。はみ出し者たちが、街の片隅で出会い、不器用に奏でる切ない恋模様を描く5編の作品集。


◆夢眠ねむさん(でんぱ組.inc)による文庫解説「愛について知っている」収録!◆

レザーフェイスと呼ばれる男は、阿佐ヶ谷駅前で切り絵をする女の子に出会った。プレゼントは渡せないし、メールは送れない。奥手すぎる男の淡く儚い恋の物語。(「初恋」)

場末のホストクラブで働く町田は、道で倒れていた女性を助けて恋に落ちた。音楽の趣味がピタリと合い、運命を感じる町田だが、彼女には秘密があり……(「ピッグノーズDT」)

東のヤクザである金城は、西の色町で働くたま子に惹かれていく。想いがなかなか交わらないまま、不器用な二人は最後の日に通天閣に登ることに。(「新世界」)

世の中にはうまく馴染めないけれど、君に出会うことだけは出来た――はみ出し者たちが、街の片隅で出会い、不器用に奏でる切ない恋模様を描く5編の作品集。

みんなの感想まとめ

不器用でありながらも切ない恋模様を描いた作品集は、はみ出し者たちが街の片隅で出会い、愛を探し求める姿を映し出しています。異色の経歴を持つ作家が手掛けたこの短編集では、孤独と出会いの描写が巧みに織り交ぜ...

感想・レビュー・書評

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  • はみ出し者たちの不器用な恋模様を描く作品集
    世の中にはうまく馴染めないけれど、君に出会うことだけは出来た―はみ出し者たちが、街の片隅で出会い、不器用に奏でるもどかしい恋模様。異色の経歴を持つ作家だからこそ描けた切ない5編の作品集。

  • 文化系トークラジオLifeでしか知らなかっためろん先生の著作をついに読んだ。
    興味の範囲が非常におもしろい人だという印象だったけど、
    その印象通りにいろんな範囲の、ちょっとアングラな方面の知識が滲み出てて、
    かつどの短編も孤独と出会いの描写が絶妙。

    「愛について」みたいに「愛」とか冠しちゃう作品は、
    その言葉に非常に慎重な人間なだけに惹かれてしまう。
    かなり構えて読んでしまう。
    けど、今作は十分にそのスタンスに応えてくれたし、
    すばらしかった。

    生きにくい中でも、出会いがあって、
    束の間だけ現れるそれの感じがたまらなかった。

  • 言葉が素敵で、どの話も最後は胸が切なくなった。新世界が一番好きだったな。ねむきゅんの解説もすごく良かった。読み終わると愛について考えたくなるし、自分にとっての愛を探したくなる。

  •  愛とは何だろう?と悩み右往左往する主人公、うまく愛を注げずに悲劇に見舞われる主人公、きっとバッドエンドだと分かりながらも愛することを止められない主人公などなど。傷付きまくる不器用な「好き」が飛び交う狂気の短編集。

     なかでも印象に残っているのは「新世界」。いわゆる結ばれない運命的なストーリー。ヒロインである「たま子」の、相手から見て恥ずかしいであろう(本当はそんなことないのに)自分の境遇なり世界に泣きたくなる気持ちと、それでもなお自分のことを知ってもらいたいという気持ち。
     うまく思うことを伝えられない二人であるが故に、行間から伝わる感情が美しく、それでいて、美しさは必ずしもハッピーエンドを約束してはくれない。
     「不器用で切ない」(裏表紙より)物語を娯楽として受容できるほど、私は成熟できていないのかもしれない。この小説を読んで思ったのは、そんなこと。

  • 不思議な世界観
    難解である

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著者プロフィール

2004年『左巻キ式ラストリゾート』で小説家デビュー。
2011年『愛についての感じ』(講談社)で第33回野間文芸新人賞候補。
2017年『キッズファイヤー・ドットコム』(講談社)で第39回野間文芸新人賞候補。翌年、同作で第59回熊日文学賞受賞。

「2025年 『ディスクロニアの鳩時計』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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