新装版 鬼面の研究 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 49
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062938099

作品紹介・あらすじ

閉鎖的な集落、ダイイングメッセージ、首のない死体、読者への挑戦状――
探偵小説のエッセンスを詰め込んだ金字塔、待望の新装版化!

九州の秘境にある集落を、大手テレビ局のドキュメンタリー番組で取材することになった森カオル。なぜか伊集院大介は同行を申し出る。鬼の子孫を自称し伝説と因習に生きる住民と、やらせ体質の強いテレビスタッフが対立するうち次々と犠牲者が。不可解な連続殺人の謎に伊集院大介が挑む、探偵小説の傑作。
〈解説 福井健太〉

感想・レビュー・書評

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  • 伊集院大介のシリーズ
    欲しい本があって書店に訪れたのに、無かったので手に取っちゃった新装版。重複買いは控えようと思いつつも…

  • 全編に渡って、かなり薄っぺらな「文明対未開」の構図に則った、ちんけな文明批評を読まされる。今の目から見たら、さすがにこれはクズだろうと、言いたいのだが言えない。発表当時は案外気の利いた見解だったかも知れないだけに、どうしてくれよう。
    ミステリとしては「読者への挑戦状」にびびった。これはどう読んでも挑戦状を入れるようなミステリではない。伊集院もいきなり真相を語るだけで、推理の過程はほとんど口にしない。ほぼ蓋然性の推理。洒落なんだろうなあ。

  • 読み始めてからなんだかデジャブを感じたら、以前読んだ作品だった。主人公と伊集院大輔の関係のわかりにくい。横溝正史を連想する物語。

  • 探偵小説の隠れた名作、待望の新装版化!九州の秘境にある集落を、テレビ局の番組で取材することになった森カオル。なぜか伊集院大介は同行を申し出る。鬼の子孫を自称し伝説と因習に生きる住民と軽薄な取材スタッフが対立するうち次々と犠牲者が。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早大卒。江戸川乱歩賞、吉川英治文学新人賞受賞。中島梓の筆名で群像新人賞受賞。『魔界水滸伝』『グイン・サーガ』等著書多数。ミュージカルの脚本・演出等、各方面でも活躍。

「2019年 『キャバレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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