メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2017年12月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784062938228

作品紹介・あらすじ

東京都西多摩で、男性のバラバラ死体が発見される。岩楯警部補は、山岳救助隊員・牛久とペアを組み捜査に加わった。捜査会議で、司法解剖医が出した死亡推定月日に、法医昆虫学者の赤堀が異を唱えるが否定される。他方、岩楯と牛久は仙谷村での聞き込みを始め、村で孤立する二つの世帯があることがわかる。息子に犯罪歴があるという中丸家と、父子家庭の一之瀬家だ。──死後経過の謎と、村の怪しい住人たち。残りの遺体はどこに!


東京都西多摩で、男性のバラバラ死体が発見される。岩楯警部補は、山岳救助隊員の牛久とペアを組み捜査に加わった。捜査会議で、司法解剖医が出した死亡推定月日に、法医昆虫学者の赤堀が異を唱えるが否定される。他方、岩楯と牛久は仙谷村での聞き込みを始め、村で孤立する二つの世帯があることがわかる。息子に犯罪歴があるという中丸家と、父子家庭の一之瀬家だ。──死後経過の謎と、村の怪しい住人たち。残りの遺体はどこに!

みんなの感想まとめ

物語は、東京都西多摩の過疎化した村で発見された男性のバラバラ死体を巡るミステリーです。法医昆虫学を駆使した捜査が進む中、主人公たちは村の怪しい住人たちと向き合い、複雑な人間関係を解き明かしていきます。...

感想・レビュー・書評

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  • 第4弾!

    大雨って…
    水滴やない??
    でも、大量に粒が落ちて来る。
    バラバラと…
    何やと!水滴やなく、ウジちゃん…
    信じれん!
    発狂するわ。
    いかに、法医昆虫学が凄いとしても、こんなシュチュエーションになるような科学に関わるのは、ムリ〜(−_−;)

    今回も例の如く、腐乱死体から…
    でも、部分的なもんだけ…残りは、近くにあるはず?
    ないけど?
    えっ!
    で、赤堀さん登場!
    しかし、はじめは、ショッキングやけど、地道な調査とかは、王道な感じのミステリー手法。

    今回は、ワニさん登場なく、牛久さん。
    人は、動物の名前なんや。
    ワニさんとは、正反対な感じやけど、個人的には、ワニさんの方が好み。

    しかし、体バラバラの原因とか、殺しの動機がな…
    大どんでん返しに合うのは、ええけど、後味悪〜(−_−;)

    まぁ、こういうのが、めっちゃ好みなんやけど!
    次も読む!(^-^)v




    ウジジョって…あかん(^◇^;)

    • ultraman719さん
      こんばんは!

      「ウジシャワー」…
       浴びたら気持ち良く、お空に旅立てそうです…笑 (−_−;)
      こんばんは!

      「ウジシャワー」…
       浴びたら気持ち良く、お空に旅立てそうです…笑 (−_−;)
      2023/11/18
    • 栞さん
      こんばんは。
      想像しただけで(したくないけど)発狂しそう。
      ワニさん、私もファンです。
      こんばんは。
      想像しただけで(したくないけど)発狂しそう。
      ワニさん、私もファンです。
      2023/11/18
    • ultraman719さん
      栞さん

      こんばんは!
      もう森みたいな場所には、行きたくなくなります…
      ワニさん、ええ感じです!
      また、登場してくれる事を祈りつつ、次へと読...
      栞さん

      こんばんは!
      もう森みたいな場所には、行きたくなくなります…
      ワニさん、ええ感じです!
      また、登場してくれる事を祈りつつ、次へと読み進めます!
      2023/11/18
  • ゆーき本さん症候群に罹っていました。(シリーズものの順番をすっ飛ばすお茶目な不治の病です)
    本作はシリーズ4作目なのにすっ飛ばしておりまして、最後の巻を読んでないなあとか思っていたのです。
    でもですね、結果的には本作を最後に読んで正解でした。ゆーき本さんありがとうございます。(感染源のような扱い)
    シリーズ中で1番面白かったです。あと赤堀と岩楯の恋愛未満の甘酸っぱさが最高潮。

    今回も赤堀が最後にピンチになるという水戸黄門的な展開もありますし、何より殺人の動機がシリーズ中で1番好きでした。
    (と書くと既読の方からしたら、こいつとんでもないサイコパスだなと思われそうですが、こういう動機って怖くて最高なんですよ)

    今回の舞台は仙谷村。東京都心から少し離れた過疎化して来ている林業を生業とする村です。(西多摩の方らしいです)
    こののどかな田舎でバラバラ死体が発見されます。それはもうバラバラ。しかもご丁寧に指紋を執拗に削り取ってあり、徹底的に身元がバレないようにされている。
    更には動脈に狙ったような傷跡があり岩楯は血を抜き取ったのではないかと嫌な想像を巡らせます。
    今回も試験的に導入されている法医昆虫学。赤堀と岩楯が、虫さんの声を頼りに捜査を進めていきます。

    司法解剖の結果は死後10日前後。ところが赤堀が遺体に湧いていた虫の生態を調べた所、もっと前に殺されている筈だと意見が食い違います。
    遺体の全ては見つかっておらず、目撃証言も無し。本来ならばビニール袋か何かに入れて隠そうとする筈の遺体の一部は剥き身で捨てられていた。
    捜査は難航、岩楯は頭を抱えます。

    今回は怪しい登場人物が多過ぎて、読み応え抜群でした。
    都心から息子の持病を治す為に移り住んできた金持ちの一之瀬親子。金の出所は不明。息子の俊太郎は気怠げな超絶美少年で、齢17歳にして多くの女性を虜にしては諍いを起こしている。本人はあまり彼女達に関心が無いのがまた問題。
    44歳になる息子、聡が障害致死事件を起こし、彼が服役後に逃げるように仙谷村に越して来た中丸一家。この村でも聡は数々の問題行動を起こし、両親は疲弊。
    村の巫女様と呼ばれる世捨て人のような元調香師のちづる。村で唯一誰に対しても分け隔てなく、アロマセラピーで多くの村人を救っている。

    皆さん個性強すぎ!赤堀に負けず劣らずキャラが濃ゆい!
    おかげで岩楯の捜査がそれはもう難航する。赤堀の活躍により徐々に見つかって行くバラバラ死体。そこにチラホラと見え隠れする俊太郎と聡の影。一体何のためにこんなに執拗にバラバラにされたのか?
    犯人はこの2人と関係があるのか?

    もう、ずっと何故?の連続なので気になって一気読みしてしまいます。

    さて、このシリーズと言えばウジちゃんの活躍が名物なのですが、今回は出血大サービス!!
    頭上から雨のようなウジシャワー!!雨の音?と思ったら全部ウジちゃん!!
    地獄絵図!!

    赤堀が大分好みの女性なのでお近付きになりたいと思っていましたが、今回で認識を改めました。
    心臓が幾つあっても足りません。そもそも虫が苦手な方には苦行のような本作ですが、今回は心臓麻痺を起こしかねない。

    でもこのウジシャワーが捜査の進展に大きな役割を果たすんです。無駄なウジちゃんはいない!
    (でもシャワーは勘弁してほしい)

    虫やタヌキの力を借り、岩楯の鋭い視点と粘りの捜査でじわじわと真相に近付いて行くのですが、待っていたのは衝撃の真実。
    今回は登場人物達の背景も含めて人間の狂気というものがテーマになっている気がするのですが、最後に留めを喰らわされた感じです。
    良い具合に壊れています。これは刑法第39条で罪を逃れられてしまうのでは…。
    余韻を残す終わり方も最高でした。

    そして可愛くスカートとハイヒールで登場する赤堀に、やっぱり好きだと揺れ動く心(遂に二次元に逃避し始めた)

    いよいよ全てを読み終えてしまい淋しい限りですが、本シリーズは海外に比べてまだまだ遅れている科学捜査の一環として、法医昆虫学という分野を見事にミステリーとエンタメに組み込んだ作品でした。
    何よりも、様々な虫が登場するのですが、それらの生態がきちんと事件解決に導いてくれる所が抜かりない。
    どの巻も安定感は保ちつつ、岩楯と赤堀の心情を掘り下げてくれたり、岩楯の相棒が変わる度に新しい展開も楽しめるしよく出来たシリーズものだなと改めて思いました。
    お勧めして下さったみんみんさん、ありがとうございました!赤堀ロスになりそうなので川瀬さんには続編をお願いしたいのですが、完全に止まってるようですね。失恋か…(二次元の壁を越えたとしても岩楯がいた)

    • ultraman719さん
      昨日、行った時に渡せば良かったね!
      昨日、行った時に渡せば良かったね!
      2025/04/22
    • mihiroさん
      ゆきさんもゆーきさんもお茶目〜ヾ(*>∀<)ノ゙
      でも結果オーライだったんですね〜笑
      ウジシャワー、想像しただけでさぶいぼです(××)
      でも...
      ゆきさんもゆーきさんもお茶目〜ヾ(*>∀<)ノ゙
      でも結果オーライだったんですね〜笑
      ウジシャワー、想像しただけでさぶいぼです(××)
      でも私ウジって見たことないかも?!
      幼虫みたいな感じかなぁ?
      2025/04/22
    • yukimisakeさん
      mihiroさん、感染しました(。-∀-)
      こんなん頭から降って来たらトラウマで暫く米が食べられなくなりそう…
      映画で見た事あって、うわ!と...
      mihiroさん、感染しました(。-∀-)
      こんなん頭から降って来たらトラウマで暫く米が食べられなくなりそう…
      映画で見た事あって、うわ!と思いましたがこのシリーズ読んでからちょっとだけ可愛く思えて来たような、来ないような…笑
      2025/04/22
  • シリーズ4作目はバラバラ死体遺棄事件。
    発見されたのが過疎化した村なので、虫の生態系がより役立ちそうだと期待していたらウジシャワーが降ってくるという予想を上回る事態に。

    虫が苦手な方が見たら余計に足が遠のきそうな書き出しをしてしまったが、やはりミステリー好きには読んでみて欲しい作品である。

    本作は特にそう思ったのだが、出てくる村の住人の設定がよく出来ていてどの人物も怪しく、またどう物語に絡んで行くのか読んでいて楽しかった。

    初めは何故このタイトルなのか謎であったが読了後にはこれしかないと思わせる。
    シリーズ中でも始終よく出来た作品だった。

    友人も書いていたが、人間の狂気はテーマにしやすいし、幾らでもドラマになる。
    重くなりそうだが本シリーズでは良いバランスでエンタメになる。

    • shintak5555さん
      みんみんサマ!
      神! Σ(゚Д゚)スゲェ!!
      みんみんサマ!
      神! Σ(゚Д゚)スゲェ!!
      2026/05/21
    • atsu007さん
      シンさん
      ああいったベタな台詞もめっちゃ響きますよね。
      想像していた以上の山王戦が見られたし、平気なふりをしていた宮城にも泣かされましたし、...
      シンさん
      ああいったベタな台詞もめっちゃ響きますよね。
      想像していた以上の山王戦が見られたし、平気なふりをしていた宮城にも泣かされましたし、ほんま最高でしたね。BluRay買いました。

      みんみんさん

      2026/05/24
    • atsu007さん
      すみません、切れました
      みんみんさん、流石ですわ。関西でリバイバル上映もやってました。
      すみません、切れました
      みんみんさん、流石ですわ。関西でリバイバル上映もやってました。
      2026/05/24
  • 法医昆虫学捜査官シリーズ第4作目。

    赤堀先生の登場シーンは必ず笑ってしまう。
    絶対にブレない。法医昆虫学への情熱とか責任とか感じる。

    ウジにもだいぶん慣れてきた?と思ってたけど、あの雨音は絶対にリアルで聞きたくない(༎ຶ⌑༎ຶ)
    そして7cm近くあるGの存在を知りゾワゾワした。

    前回『シャコ』がゲストだったけど今回は『タヌキ』
    最後の最後まで犯人に辿り着けず、殺人の理由はこれまでで最も猟奇的。
    そしてシリーズを通して登場するのは『生きづらさ』を抱えた子供。
    作者がシリーズを通して伝えたい事あるのかな。

    • ultraman719さん
      ウジちゃんも、赤堀さん、岩楯さんに並ぶ主人公ですからね。
      彼がいないと事件が始まらないので、愛着が湧くんですよ!湧くか!(一人ツッコミ…)
      ウジちゃんも、赤堀さん、岩楯さんに並ぶ主人公ですからね。
      彼がいないと事件が始まらないので、愛着が湧くんですよ!湧くか!(一人ツッコミ…)
      2023/12/17
    • 栞さん
      だんだん習性に詳しくなっていくのが怖い((((;゜Д゜)))
      愛着湧きますよね、ウジちゃんだけに(*´∀`)クスクス
      だんだん習性に詳しくなっていくのが怖い((((;゜Д゜)))
      愛着湧きますよね、ウジちゃんだけに(*´∀`)クスクス
      2023/12/17
    • ultraman719さん
      愛着湧いている自分が怖いです 笑。
      愛着湧いている自分が怖いです 笑。
      2023/12/18
  • 本当に面白い!やっぱり読みやすくて序盤からワクワク手が止まらず!
    警察と同じように犯人に踊らされ、ラストに恐怖を感じた。

  • いやーこれは面白い。読みやすく面白い。

    ミステリーなので誰?要素もあるんだけど、どこで?がとってもこの作品らしい。
    読みだしたら一気読みでした。




    @手持ち本

  • 法医昆虫学捜査官シリーズ第四弾。
    今回は何だか、気が滅入る事件だった。
    虫の真実を追う赤堀は、やはり面白いのだけれど、現場となった村の登場人物が感情移入しにくかった。

  • シリーズ4作目ですが、これまでと変わらぬ面白さがありました。
    今回は舞台が奥多摩ということで親近感もありました。

    山の中で見つかった腐乱したバラバラ死体というのはショッキングな設定ですが、このシリーズ作品では死体に集る虫がある意味では主人公ですから、グロテスクな描写も魅力の一つかもしれません。

    当初は理解されず、「わけのわからないことをいう女」と見られて軽んじられる赤堀が、「虫の声」からの推理にもとづいて事件の手がかりを見つけてゆき、周囲が次第に彼女のことを意識し始める、という構図は何度読んでも爽快です。

    赤堀が真相に先に気がついて真犯人に迫られ、そのことに後から気がついて岩楯刑事が慌てて駆けつける、という流れの中で、赤堀を失うかもしれないと岩楯が恐怖する様子は、これまでよりも二人の関係性が強くなっていることを強く感じさせますし、互いに信頼し合っていることもこの作品の魅力の一つだと思います。

    真犯人も、たびたび捜査線上に浮上する不審者も、それぞれに狂気を秘めていましたし、その狂気の果てに生まれた「香り」が広く世界に受け入れられている、その事実を知っている岩楯たちが不快感を感じるというエンディングはこれまでのシリーズと比べても少しすっきりしない感じもありましたが、私たちの暮らす社会の中でも「知らぬが仏」ということはままあるでしょうから、ある意味でリアルなのかもしれません。

  • ドハマリしております(^ ^;

    今回も、かなり猟奇的な事件で、しかも舞台が東京都は言え田舎の山の中(たぶん架空の地名だが)。関係する人間も限られていて、その分関係性が濃くて一筋縄ではいかない。

    かてて加えて村人がかなりの変人揃い。それぞれに色んな事情を抱えているのは分かるが、何とも「お近づき」になりたくない人々がぞろぞろと(^ ^; また今回岩楯刑事の「相棒」となるのが、地元警察で山岳警備隊員も兼ねる若者で...これもまたいい意味で「田舎モン丸出し」で(^ ^ より「閉鎖された社会の異常性」を際立たせるのに役立っているような(^ ^;

    例によってグロいシーンは容赦ない(^ ^; 森の中で雨の音が聞こえたら、迷わず走って逃げることにします(^ ^;

  • このシリーズが好きでね。

  • 毎度ながら濃い内容でした。
    次作も楽しみ。

  • シリーズ第4弾は、昨年個人的に何度か訪れた西多摩地域が舞台でした。山の中を散策したことを思い出しながら、あの辺りで本作で描かれた陰惨な事件があった(本作はフィクションですが…)と妄想すると、背筋に冷たいものが走ります。

    捜査の展開としては、少しずつ状況が明らかになっていくも終盤まで事件の真相に直結する証拠が発見されず、遅々とした進捗だったように思います。そのため、話の吸引力がやや欠けているように感じてしまいました。

    しかし、終わり近くでようやくミバエの出どころが分かったあたりで急展開。真犯人の目的とその行為(惨殺したことではなく、あるモノを作り上げたこと)のグロテスクさ・おぞましさが半端なく、そのインパクトはかなり印象に残りました。

  • 川瀬七緒『メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官』講談社文庫。

    シリーズ4弾。なかなか面白いシリーズで、毎回楽しませてもらっている。本作もよくぞ法医昆虫学とミステリーとをシンクロさせ、面白い作品に仕立てたものだと感心する。

    法医昆虫学捜査官の赤堀が主人公というだけに、ハエや蛆虫が登場するのは必須で、どうしてもグロい描写が描かれることになる。今回の事件は男性のバラバラ死体が発端。

    東京都西多摩で、男性のバラバラ死体が発見される。岩楯警部補は、山岳救助隊員の牛久とペアを組み捜査に加わった。捜査会議で、司法解剖医が出した死亡推定月日に、空気の読めない法医昆虫学者の赤堀が異を唱えるが否定されるが…

    明らかに怪しい人物…驚愕の真相…

  • 安定の面白さ

  • 今回はたぬきも参戦
    相変わらず赤堀先生危ないなぁ
    2人の関係性がちょっと進展した???

  • 前作の「ゲスト」はシャコでしたが、今回はタヌキさん。タヌキってそんな習性があるのですね。自然界はおぞましい。しかしやっぱりメインはウジで、それが豪雨のごとく空から降ってくるところなんて絶対に想像したくない。ないのに想像しちゃってる(笑)。岩楯刑事が怯えながらも耐性のついてきているところが可笑しい。岩楯刑事の相棒はみんな必ず赤堀先生の信奉者になるし。私もそうです。

    犯人はそれなりに怪しげな人だったけれど、殺人の理由はこれまででいちばん猟奇的だったかもしれません。香水と聞くと、映画『パフューム ある人殺しの物語』と『パリの調香師 しあわせの香りを探して』を思い出します。華麗な世界と狂気の世界は紙一重。

    映画『パフューム ある人殺しの物語』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/9499b761269ecfd0b56b1ce6a5797070

    映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/76fcdd25d6ed4ba55734321f6f9e9589

  • 昆虫の生態は、読めば読むほど面白い。お話しは、哀しい。

  • 法医昆虫学捜査官シリーズ第4弾。

    東京西多摩の山中で、腐乱した男性のバラバラにされた腕が発見された。警視庁の岩楯警部補は、四日市署の警官で山岳救助隊員でもある牛久巡査長とコンビを組み捜査を始める。

    毎回、岩楯と組むバディの所轄警官が楽しみの一つでもあるこのシリーズ、今回の牛久は山岳救助隊員だけあって肉体派、地元愛に溢れた熱血漢。ただ、結婚相手への理想が非現実的で子供じみていてなんだかな~。やっぱり、プロファイラー志望のメモ魔・ワニさんにはかなわない。

    山間の村に隠されたよそ者への悪意と疑念、大量発生した蚊の謎、大雨の日にタクシーで訪れた男の正体・・・事件の背後にも目が離せない。

    リケジョならぬウジジョ、フラジョ(腐乱女子)と呼ばれたいという赤堀の分析は今回も冴えわたり、解剖医の発表した死亡推定日に異を唱えそれを結果的に証明してみせる。
    シリーズも4回目となり、蛆には慣れてきたところだけど今回の蛆の量は半端じゃない。山深く分け入った頭上から雨のような音をたてて蛆が降る、降る、降る・・・

    このシリーズドラマ化してほしいけど、やっぱり実写化は無理だわ~( ゚Д゚)

  • 今回は虫の描写より動機にざわざわしました
    個人的にアロマに興味があるのでいつもに増して楽しめたかも

  • 今回はあとからあとから新キャラが出てこず、ある意味村のような閉鎖的な物語。
    なので途中で「犯人はこいつか?」と勘が働いた人も少なくないのでは?
    誰も得をしないみんながみんな独りよがりの行為から成り立った今作の事件は、ただただ胸糞が悪い。この香水は「人間の死体を使った香水?!」とかそんな内容で間違いなく都市伝説になるでしょう。
    そしてちづるの名付けた「メビウスの輪」。彼女が作中で言った意味だけで考えてよいのだろうか。もっと深い意味があるように思える。

    香水の匂いについても「甘いような酸っぱいような」と描写され、「匂いが進化する」と言われる、
    原材料の一つは腐臭によく似た芳香を持つランとのこと。
    一ノ瀬俊太郎のための香水とのことだが、進化していく匂いは、正しく彼が気持ち悪い幼虫から美しい蝶へと変態したことを指すのだろう。
    しかし、その美しさゆえに女性に纏わりつかれることは、腐肉に集るハエが重なる。
    美しい彼と、その腐肉ランのインスピレーションが繋がったのか分からないが、皮肉なものだ。

    自分の中の神を崇拝して、起きた惨事。

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著者プロフィール

1970年、福島県生まれ。文化服装学院服装科・デザイン専攻科卒。服飾デザイン会社に就職し、子供服のデザイナーに。デザインのかたわら2007年から小説の創作活動に入り、’11年、『よろずのことに気をつけよ』で第57回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビュー。’21年に『ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』(本書)で第4回細谷正充賞を受賞し、’22年に同作が第75回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門の候補となった。また’23年に同シリーズの『クローゼットファイル』所収の「美しさの定義」が第76回日本推理作家協会賞短編部門の候補に。ロングセラーで大人気の「法医昆虫学捜査官」シリーズには、『147ヘルツの警鐘』(文庫化にあたり『法医昆虫学捜査官』に改題)から最新の『スワロウテイルの消失点』までの7作がある。ほかに『女學生奇譚』『賞金稼ぎスリーサム! 二重拘束のアリア』『うらんぼんの夜』『四日間家族』など。

「2023年 『ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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