悪足掻きの跡始末 厄介弥三郎 (講談社文庫)

  • 講談社 (2018年1月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784062938310

作品紹介・あらすじ

「厄介」と煙たがらないでくれ。好きでやってるわけじゃない。江戸時代、兄もしくは甥の世話になっている者を「厄介」と呼び、幕府の役人は無神経にもそのまま公用語とした。兄の都築孝蔵は六百五十石取りの旗本だが、親重代の借金があったため、弟の弥三郎を他家の養子にできる大金をつくる器量はない。厄介という身分に辟易し、家を出た弥三郎が拓く波瀾万丈の凄絶な人生をえがく。

みんなの感想まとめ

厄介者として生きる弥三郎の波乱に満ちた人生が描かれています。江戸時代、兄の借金に縛られた彼は、家を出て自らの道を切り開こうと奮闘しますが、騙し合いやトラブルに巻き込まれ、次第に転落していく様子がリアル...

感想・レビュー・書評

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  • 旗本の跡継ぎが兄 弟は 厄介
    婿入り先もなく このままだと甥の世話になり
    役立たずの爺さんになって 邪魔にされるだけ!
    この厄介者の弥三郎の話し
    千葉道場で鍛えた剣術の腕はあり
    町人や百姓の訴訟の書類も書ける
    だけど どうも騙した騙されたのトラブルに巻き込まれる。
    今なら立派に食べていけるんだろうに!
    婿入りの話しもインチキだった。
    嫁は来てくれたけど 詐欺まがいで儲けた50両
    一晩で持って行かれた。
    牢にもぶちこまれ その間に嫁には逃げられる
    ほんとにろくでもないんだけど
    なんかあったかい人柄というか
    漂ってる空気感が 春みたい
    最後には出入りであの世に行ってしまう。
    懐のお金も 取られてしまう。
    大変な話しなんだけど どんどん読めちゃうのが
    作者の腕?
    佐藤雅美さんの本 初めて読みました。
    いっぱい書いてる人なんですね。
    弥三郎は 自分のこと そんなに悲劇のヒーローなんて思わずに 鰻食べたりして生きたんだと思います。

  • 小普請組の旗本家の次男弥三郎はいわゆる厄介者。
    そんな身を厭いつつ用心棒などをしながら実家の納屋で暮らしている。そんな弥三郎の身の回りに起きるあれこれを描いた物語。
    やさぐれている弥三郎がちょっと読んでいてすっきりしない。江戸のアンダーグラウンドな話。

  •  シリーズものっぽいタイトルだが単発もの。部屋住みの次男坊弥三郎が安易に悪だくみに参加して抜けられなくなってしまい、あれよあれよと転落していく末代記。紹介してもらったしっかり者の志津と所帯をもってなんとか持ち直すかと思いきや思わぬ流れに。最後は逃亡生活後に自爆。なんか救いのない話だな。こういうヤクザ者が主人公の話はほかにもあるが根はしっかりしていてみんな踏みとどまっているのに、こいつはなんかすさんでいていつもと勝手が違う。それはそうと志津って何者なんだ。

  • 男の情けない心情。続きはあるのか?

  • 「居眠り紋蔵」シリーズの著者による、円熟の極み

    兄や甥の世話になる者は「厄介」と呼ばれた。旗本の兄、都築孝蔵は親重代の借金のため、弟の弥三郎を他家の養子にする大金をつくる器量はない。厄介の煩わしさに辟易し、家を出た弥三郎が拓く波瀾万丈の人生。

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著者プロフィール

佐藤 雅美(さとう・まさよし)
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。デビュー作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。1994年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。著作に『御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵』『頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎』『関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛』『知の巨人 荻生徂徠伝』などがある。2019年7月逝去。

「2021年 『恵比寿屋喜兵衛手控え 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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