パノララ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062938433

感想・レビュー・書評

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  • とても長い作品で、何故だか読めば読むほど苦しくなって辛い気持ちになってしまった。。

  • 主人公が居候?することになった家の家族たちは、皆何かちょっと歪な関係に見えるし、子供たち3人は

    ・たまに同じ1日がループする
    ・ちょっとの距離だけワープできる
    ・電話に出なくても相手が誰かどんな顔をしているかわかる

    それぞれ、こんな感じの本当に少しの不思議な力を持っていて
    しかもそのことを(家族同士でさえ)誰にも話をしたことがない。

    居候先の家族の3人の子供たちは3人とも親が違ったり、主人公の親は過干渉で精神的に病んでる感じだったり、「家族」というものには外からは見えない秘密というか問題がある。

    ということが淡々とした感じで書かれている。

    このちょっと不思議な雰囲気に妙に惹かれて、
    ぐいぐい読む進めてしまったけれど、不思議は不思議のまま何も解決しないまま終わってしまってどうも消化不良だった。

    ミステリーが好きなので「不思議」や「謎」があると最後にそれらがスッキリ解決することを期待してしまうのがいけなかったかも。

  • 著者の初期の作品を遡って読もうと選んだ一作品。

    今とは作風が違う気もする。
    主人公の年齢や作年が若いからだろうか?

    何が起こるわけでもない中に、不思議な体験もありそのギャップがいいのかもいれないが、なにか掴みどころの無い中、なにかすっきりせずに読了かな。

  • 初めて読む作家。
    印象としては、西加奈子に似ている。
    なんでもない日常が、実はとても大切なんだと思わせてくれる作品。

  • 2018028

    友人の家にある小屋に住むことになった女性の田中さん。同居する家族の将春さん、妻で女優のみすずさん、そして、父親が異なる3人の子供達。

    家族でいることは、どんなに時間が経っても、どんなに嫌っていても、決して変わらない事実。言いたいことは言わないと、いくら家族でも伝わらない。家族でいることは、簡単なようでいて難しいと思う。当たり前のことを毎日の様に繰り返すことは決して簡単じゃない。それでも帰れる場所があるって、それが本当の家族ではなくても、素敵なことだと思う。。

著者プロフィール

柴崎 友香(しばさき・ともか):1973年大阪生まれ。2000年に第一作『きょうのできごと』を上梓(2004年に映画化)。2007年に『その街の今は』で藝術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、咲くやこの花賞、2010年に『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞(2018年に映画化)、2014年『春の庭』で芥川賞を受賞。他の小説作品に『続きと始まり』『待ち遠しい』『千の扉』『パノララ』『わたしがいなかった街で』『ビリジアン』『虹色と幸運』、エッセイに『大阪』(岸政彦との共著)『よう知らんけど日記』など著書多数。

「2024年 『百年と一日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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