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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784062938563
作品紹介・あらすじ
貧乏御家人の婿養子になった野依駿平は、お家を守るために幼馴染の智次郎とお役めぐりを始める。無役無勤の小普請組を振り出しに、同朋衆、徒組、奥右筆、果ては長崎奉行にまで体当たり。算術や剣術、水練はもちろん、上役への朝駆けや付届けにも抜かりがあってはならない。これってまるで……。お仕事時代小説決定版!
みんなの感想まとめ
主人公が貧乏御家人の婿養子として出世を目指し、幼馴染の智次郎と共にさまざまな職務に挑む姿を描いた物語は、江戸時代の社会や人間関係を深く掘り下げています。連作短編集形式で、各章は異なる役名がタイトルにな...
感想・レビュー・書評
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江戸は上野で瀬戸物屋を営む「つる屋」の五男坊の駿平が、御家人に婿入りして御役に就くために頑張る物語です。
駿平17才は、商家の五男坊です。いずれどこかに婿入りするか、部屋住みとして兄に食べさせてもらうかです。それなら武家に婿入りしてもと安易に考えて、無役の百五十俵の貧乏御家人、野依家に婿入りする事になりました。
野依家の娘もよは、十才です。まだ祝言を挙げるには早すぎます。もよは、駿平を兄さまと呼びなついていますが。女子の成長の早さに感嘆します。幼いもよに駿平は、尻に敷かれかねないです。
駿平は、野依家に来てから小普請組支配に就職の紹介を頼みに月に決まった逢対日に行きます。そして駿平は、武士にはいろんな仕事があるのを知ることから始めます。
1.江戸城中の雑務をこなす坊主の同朋衆。
2.水連の達人の徒組。
3.将軍が食べた食材を平気で余禄として食べる御膳所御台所方。
4.「つる屋」の用事で長崎に行った時に知った長崎奉行。
5.商家の出の駿平は、算盤と帳面つけが得意です、勘定所吟味を受ける。
6.余禄の多い奥右筆。
7.頑固一辺倒の老齢な旗奉行・槍奉行。
駿平は、幼馴染みの御家人の矢萩智次郎と一緒に、七つの仕事を見ながら自分に合ったものを探していくお仕事物語です。
【読後】
テンポがよく、展開が早く、次々に江戸城の新しい役職が出て来ます。楽しい読み物になっていますが。御役(仕事)に就くには大変な事です。旗本、御家人の数より御役の数がはるかに少ないです。一生努力しても御役に就けずに死んでいく人の方が多いのです。御役に就けないと、収入も増えませんし、余禄もないです。
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【音読】
2022年10月29日から11月8日まで、音読で梶よう子さんの「立身いたしたく候」を大活字本で読みました。この大活字本の底本は、2018年2月に講談社文庫から発行された「立身いたしたく候」です。本の登録は、講談社文庫で行います。埼玉福祉会発行の大活字本は、上下巻の2冊からなっています。
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立身いたしたく候
2022.05埼玉福祉会発行。字の大きさは…大活字。
2022.10.29~11.08音読で読了。★★★☆☆
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
瀬戸物屋の五男坊が貧乏御家人の家に婿入りし、出世を目指す。
婿入り先の養父は家督を継いで28年経つが、無役の上に常に病気持ち。10才の娘がいるが、当初は妹で将来は嫁の予定だが、オマセで恋愛が芽生えてきて微笑ましい。
幼馴染で手跡指南所からの付き合いの次男坊が脳天気で良い味を出している。この幼馴染からの情報もあり、徒歩組を始めに、様々な職にトライする。
当時の幕府の仕事や、御家人、商家の生活が詳しく書かれている。付録の短編も古文書学者が書いたもので、当時の状況を解説したもの。
江戸時代の歴史参考書的な小説だった。 -
202111/貧乏御家人の婿養子となった主人公駿平が、お役につけるよう幼馴染み智次郎とともにお役めぐりをし、各々の職務や人間関係、内実の事情等を知り成長していく8編からなる連作短編集。各章タイトルが役名(小普請組・同朋衆・徒組・御膳所御台所・長崎奉行・勘定所吟味・奥右筆・旗奉行槍奉行)になっている。のんびりタイプの駿平と、駿平を振り回す直情的で義に厚い智次郎が良いコンビで、物語をかき回して進む展開も面白かった。各お役がストーリーに馴染んで詳しく語られるのも作者の筆の巧いところ。
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いつの時代も就職活動は苦労するんだなぁと思いつつ読んだ。幼馴染の二人の若者の考え方の違いも共感出来て面白かったし、時代は巡るのだと今の社会を鑑みた。ただ最後、お役につけるまで描いて欲しかった。
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昨年12月に、江戸東京博物館ヘ 行って来た。
武士の社会の上下、役職なども、時代小説の本に照らし合わせながら、楽しんで帰った。
作者 梶よう子氏のこの本も、現代でいう、武士の就職活動のようで、手に取ってみた。
なるほど、上様(社長)、幕府(会社)、お家(家族)、銭金(サラリー)と、考えてみれは、なるほどと、合点が行く。
男性の描く時代小説の剣の遣いてや忍びの者がいる小説ではなく、何か、この本は、現実社会と同様ではないだろうか?と、思われることが、多い。
武士だからと、言って、皆、武術が凄いわけではないはず。
商人が、御家人株を買って武士になったり、養子に行ったりで、武士となった者も多い。
8話からなるのだが、瀬戸物屋の五男の駿平が、養子に行った先は、貧乏な御家人(小普請組)の野依家である。
駿平の幼馴染の矢萩智次郎と、共に、同朋衆、徒組、御膳所御台所、長崎奉行、勘定吟味、奥右筆、旗奉行・槍奉行。と、話が、続いていく。
最後の旗奉行・槍奉行 今の高齢化社会をも感じさせるし、永久就職の感が、強い。
智次郎が、あこがれていた目付の推薦も断り、城勤めでなく、新しい 海防掛への勤務を拝命したことに、動揺する駿平であるが、幼きもよの言葉で、自分の進む道を確信する。
成長した智次郎と、駿平ともよの この後が読みたい気になった。
続編は、出ないのであろうか?
まだまだ、役職は多いはずだから・・・・ -
武士の就職活動もたいへんだ!
お仕事時代小説 貧乏御家人の家に婿養子に入った野依駿平は、当主となって武家を継ぐため、幼馴染の智次郎とお役めぐりを開始。小普請組から奥右筆、果ては長崎奉行まで。いまならインターンシップといったところか……。
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著者プロフィール
梶よう子の作品
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