警視の哀歌 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2018年2月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (576ページ) / ISBN・EAN: 9784062938570

作品紹介・あらすじ

初老の弁護士が全裸で緊縛、猿轡(さるぐつわ)されたまま、遺体で発見された。容疑者は新進気鋭のギタリスト。貧しい少年時代を過ごした彼には、しかるべき動機があった。その直後、またも彼と因縁深い弁護士が同じ手口で殺害された。ロンドンを舞台に、容疑者、被害者、関係者の、錯綜した過去が解き明かされる人間ドラマ。


ロンドン警視庁のキンケイド警視とジェマ警部補夫妻が、難事件解決に挑む。音楽をテーマにお届けする手練れのシリーズ第15作。

感想・レビュー・書評

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  • 警視とタイトルにあるシリーズというか、ジェマとキンケイドのシリーズというか。
    長い間、高水準を保っている英国の警察もの。
    最近のでは「警視の因縁」「警視の挑戦」に続く15作目。

    かっては同僚で良き相棒だったジェマ・ジェイムズとダンカン・キンケイド。今は結婚して違う署にいます。
    幼い娘のための育児休暇を終えたジェマは新しい赴任先で復帰、今や警部となって部署を率いる身。
    やや戸惑いつつも、充実した時間を過ごします。

    初老の弁護士がホテルで発見された事件を担当。
    容疑はまず、直前に喧嘩した若い男にかかります。
    才能あるギタリストの彼アンディは、デビュー目前。
    恵まれない育ちで、ギターだけが生きる支えでした。富裕層と庶民層が背中合わせに住む街での出来事に、この作家ならではの柔らかくきめ細かな視線が感じられます。
    そんなアンディに惹かれるジェマの部下メロディ。
    優秀だが人に気を許さないメロディの、思わぬ恋模様が描かれるのが新鮮。

    ジェマにかわって育児休暇を取ったキンケイドは、慣れない育児に奮闘。しだいに要領を覚えていきますが‥
    休職中になぜか署内の空気が変わっていくのです。
    実は、前作の事件で上層部に波乱を巻き起こしたともいえるキンケイド。
    肝心の部分は表沙汰になっていないのですが‥

    次巻は、試練のとき?
    真面目で優秀で優しくハンサム、だけど良い人過ぎて存在感がないと言われ続けてきたキンケイドです。
    本領発揮なるか?!

  • ダンカンが育休に入り、ジェマは警部として新しい職場で活躍します。シリーズも、もう、ずいぶん長くなりましたね。

    中々猟奇的な事件が起きます。そして、その事件は、ある青年の少年時代とのつながりが確認されますが、それがね、また人間関係が複雑な訳です。

    複雑な人間関係は、事件の関係者だけでは無く、ダンカン・ジェマの身近にもあって、メロディとか、ダグとかね。

    物語の最後に、ちょっと衝撃的な展開があります。次作で、どうなるのか気になります。

  •  警視キンケイドシリーズ。
     育児休暇あけだけれど、子育てに翻弄している。

     初老の弁護士が全裸で拘束されて殺される。
     ライブハウスでもめた、新人のギタリストが容疑者になるのだけど…。

     事件の全容より、むしろ過去話がメインって感じかも。
     なんとういうか、子供の頃からハードは人生を送っている子は切ないし、邪悪な魂を持って生まれてしまった子に救いはない。そして理不尽に虐げられる人はつねに存在する。

     そういう歪みが、年月を経て表にでてくる。
     
     負というかマイナスというか、そういうものは、それにとらわれる人にとっては決して消えない火のようであり、小さなきっかけ一つで爆ぜるというか、燃え広がるものなのだ。

     にしても、メロディは大丈夫なの??
     と、ちょっと心配。
     まあ、恋ってそういうものなのだろうけどね。
     
     事件には苦味が、キンケイドの家庭には微笑みが、そんな二面性が強い作品でした。

  • シリーズ十五作目。
    今回はまだ育休中のキンケイドに殺人事件の捜査の指揮に頑張るジェマ。
    なかなかいい保育園が見つからなくて育休が伸びてしまったキンケイド。そのために別の上司の下で働くダグは骨折。くっつくかと思われたメロディは別の恋に走り、殺人事件の参考人はキンケイドとジェマの知人関係という面倒くささ。
    事件も解決してやれやれと思ったその直後、結構衝撃な終わり方でした。次巻どうなる?

  • 爽やか路線。女主役のままでいい。

  • 警視キンケイド・シリーズの第十五作。

    ええー、ジェマの部下のメロディは、
    キンケイドの部下のダグと付き合うのかと思ってた。
    まさか容疑者の一人と恋に落ちるとは。
    過去の作品に出て来た死体の発見者らしいが、
    全く覚えていなかった。
    そりゃ、ギターが上手でかっこよければ
    夢中になるのもわかるけど。

    法廷弁護士がホテルで殺されたが、
    全裸で縛られていたため、
    恨みによる犯行と思われた。
    次に殺されたのも法廷弁護士。
    二人の被害者とつながりのあるギタリストが疑われる。

    家のDIY中に骨折してしまったのに、
    メロディにかえりみられないダグがちょっとかわいそう。
    育休中のキンケイドが「ママ友」が有名なモデルとは知らずに、
    保育園のことを頼むボケが面白かった。
    最後に異動命令が出ていたが、どうなることやら。

    それにしても、クリスタルパレスはこの目で見たかった。

  • 切れ味抜群の英国警察小説。シリーズ最新作! 初老の弁護士が遺体で発見された。容疑者は新鋭ギタリスト。二人を結ぶ接点を、ジェマ警部が夫ダンカン警視の助けを得ながら追う。ロンドンを舞台に、容疑者と被害者の錯綜した過去が解き明かされる愛憎劇。

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著者プロフィール

米国テキサス州ダラス生まれ。後に英国に移り、スコットランド、イングランド各地に住む。現在は再び故郷・ダラス近郊で暮らす。代表作のダンカン・キンケイドとジェマ・ジェイムズのシリーズは、米英のほか、ドイツ・イタリア・ノルウェー・オランダ・ギリシア・トルコでも翻訳され、人気を呼んでいる。

「2023年 『警視の慟哭』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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