- 講談社 (2018年3月15日発売)
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感想 : 43件
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784062938631
作品紹介・あらすじ
不死身の義和団と列強の激闘! 驚愕の真相が今、明かされる。清朝末期、辮髪と纏足で自由を縛られ、満州族に虐げられていた漢人は、宣教師にも生活を蹂躙され不満は頂点に達していた。彼らは扶清滅洋の旗印のもと蜂起し、駐在武官・柴五郎らの立て籠もる北京公使館区域に攻め入る。中国近代化の萌芽となった「義和団の乱」の内幕を義和団側から描く、連合軍・日本側視点の『黄砂の籠城』と対をなす面白さ抜群の歴史小説。
不死身の義和団と列強の激闘! 驚愕の真相が今、明かされる。
中国近代化の芽生えと、人民の秘めたる強さを見よ。―ジャーナリスト・評論家 田原総一朗
義和団の叛徒にも信頼された明治の武人がいた。列強の部隊を率いた反骨の駐在武官・柴五郎だ!―外交ジャーナリスト・作家 手嶋龍一
清朝末期、満州人に辮髪を強要されていた漢人は、宣教師にも生活を蹂躙され不満は頂点に達していた。彼らは扶清滅洋の旗印のもと蜂起し、駐在武官・柴五郎らの立て籠もる北京公使館区域に攻め入る。中国近代化の萌芽となった「義和団の乱」の内幕を、義和団側から面白さ抜群に描ききる。事変を日本と連合軍側から描いた2017年の話題書『黄砂の籠城』と対をなし、どちらから読んでも面白い圧倒的歴史エンタテイメント!
感想・レビュー・書評
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面白かった!
「黄砂の籠城」と対をなすエンターテイメントストーリ!
義和団側の視点で描かれた物語
残念なのは、「黄砂の籠城」を読んですぐにこれが読めればよかった。「黄砂の籠城」で描かれた内容が清国、義和団側からも描かれているので、間をあけてよんじゃうと面白さが半減かなっと。
ストーリとしては
義和団ができるまでの背景が描かれています。
満州族に支配され、キリスト教の宣教師にも生活を踏みにじられていた漢人達。そんな民衆が決起している中、成り行きで指導者になってしまったのが張徳成。
義和団はある意味宗教団体。
修業すれば不死身の体になるという民間信仰。
まったく知りませんでした。
そういった意味では宗教戦争でもあるのかも
そんな一般市民・農民たちが北京公使館へ攻め入ったことになります。
義和団が蜂起する背景が理解できました!
しかし、結局は朝廷に利用される形に
そして、クライマックスへ...
良かった!!
とてもお勧め
「黄砂の籠城」の上下巻と合わせて、一気に読むことをお勧めします(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
義和団事件を清国人の側から見た小説。
日本人視点の「黄砂の籠城」は事件の概要がドラマチックに描かれているのに対して、こちらは義和団に参加した人の心理を通してなぜ蜂起したのか、どういう戦いだったのかがよく分かり、読んでよかった。
どんな事件でも双方に事情はあって、それぞれの中でも人によって思いは様々だと後からなら想像できるけど、なかなか当事者がすぐにそこまで考えられないと思う。だから直後にそれを知ろうと行動する柴五郎はすごいなと思ったし、そんな軍人がいたのにその後の日本が大陸支配を強めていったのは悲しいと思った。 -
今年の1冊目。毎年恒例の松岡先生の作品から。昨年読んだ『黄砂の籠城』の続編で義和団事件を中国側から描いた作品。
“無知の農民蜂起団が国家の軍団にのしあがり、列強に立ち向かっていく物語”ではない。自らの暮らしを脅かす洋人を倒すために立ち向かった“数”だけが頼りの集団を、清国が巧みに操り特攻兵として利用し、結果国家諸共に粉砕していく物語である。義和団の一兵卒は知識を得、兵隊となることに無垢な喜びを得る。本主人公である張たちリーダーたちはこのカラクリを知りながらも流れに身を任せるしかないその苦悩に焦点をあてている点が興味深い。
「“自分たちでも立ち上がれれば国を変えられること”に自ら気づけただけでも指導した意味がある」と悟った張の思いが、まさに後記に書かれている義和団事件の最新の再評価を表すのだろう。
個人的感想としては、張という存在(人物造形)に物足りなさを感じた。あっという間にリーダーに祭り上げられていくのは張自身の戸惑いを描くのに必要だったと思うが、読者としては?の連続であった。
また、作中で妖術や奇跡を当然のように受け入れる人々が描かれる。知識を得ている我々からすれば衝撃的だったが、これが1900年の中国の実情だろう。日本が明治維新で急速に近代化できたのは農村の識字率の高さにあったということに改めて気付かされる。
最後のシーンで莎娜が柴中佐に日本も義和団の二の舞にならないようにと忠告する。皮肉的にも日本は太平洋戦争下で劣勢にも関わらず勝利を喧伝し奇跡にすがっていく姿はこの事件と全く同じ構図である。歴史は何度も繰り返す。朝廷のシーンは一部であったが、次は朝廷側を主人公としたスピンオフ作品も見てみたい。 -
横暴な外国人や宣教師達を許し一貫した国家思想に統一できない複雑な国内事情を背景に、困窮する清国国民の怒りがどうやって爆発したのかが分かった。
そして蜂起した義和団も実態は脆い大集団で、誰も止められない壊滅への選択には、儚い気持ちになった。 -
“不死身を信じた者たちの猪突猛進、おびただしい頭数、それらふたつだけが武器だった”。 義和団がなぜ興ったか。なぜ大きな戦いに発展してしまったのか。「黄砂の籠城」では描かれなかった義和団側からの物語。義和団、紅灯照については「籠城」読了後にざっと調べたけれど、今作を読んで実際はこんな風だったのじゃないかと思った。大帥に祀り上げられた男、黄蓮聖母を名乗る女。宣教師の横暴から自分たちの暮らしを取り戻したい、ただそれだけだったのに。国に利用され、いつの間にか戦いのただ中に立たされる。義和団事件とはなんと虚しい戦いであったことか。いや戦争というもの自体がどんなものだって虚しいのだ。立場を変えて物事を見る。それだけで戦いのいくつかは起こらずに済むのではないか。少なくとも個々の間では。120年前の事件を通して、いま一度考える時ではないかという著者からのメッセージを感じた。
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「黄砂の籠城」の義和団側の物語。
展開が早くて、ついていくのが大変でした(汗)
柴中佐、かっこよすぎやろ(笑)
「黄砂の籠城」と「黄砂の進撃」で一つの作品ですね -
背ラベル:913.6-マ
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20210612
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「黄砂の籠城」の対としてとても興味深い本だった。個人的には、日本人なので感情移入ができるせいか「黄砂の籠城」の方がめちゃくちゃ引き込まれたけど。解説でドイツ公使だかが言ってたとされる、「私が清国人だったら義和団に参加するだろう」ていうのが印象に残った。私もそうするだろうと思ったから。私は結構、「国」にロマンを感じ、アイデンティティを求めるタイプなのかも。
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中国の視点で義和団の乱を描写。清の西太后含めた政治家と民意が一体になっていなく、清が一枚岩になってないのがよくわかる。結局、テクノロジー、思想ともまだ近代化しきれていなかった。
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黄砂の篭城がかなり面白かったので期待していたが、期待していた程ではなかった。
張徳成の人柄には共感する部分もあったが、やはり中国人的な考え方をする登場人物たちに感情移入することがあまりできなかった。西洋の横暴により不満が溜まる気持ちも分かるが、やり方が中国的で幼く自己中心的なのかなーと。
ただ、ほんの数少ない人間は本当に将来の中国のために戦い、全く無駄というわけではないことも感じた。 -
清朝末期、満州族に辮髪と纏足を強要されていた漢人の不満は頂点に達していた。彼らは駐在武官・柴五郎らの立て籠もる北京公使館区域に攻め入り…。義和団事変を中国側の視点で描く。「黄砂の籠城」と対をなす歴史小説。
義和団事件を中国側の視点で描く。「黄砂の籠城」と続けて読んだので理解が深まった。当時の漢民族の考え方、感じ方に現代に通じるところがあるのかどうかはわからないけれど、義和団事件の裏側という点では説得力があった。
(B) -
清朝末期西洋人による弾圧、キリスト教の宣教師にも蹂躙されていた漢人は、扶清滅洋の旗印のもと蜂起します。
中国近代化のきっかけとなった義和団の乱を描きます。
義和団の乱を日本と連合軍側から描いた『黄砂の籠城』と対をなす歴史小説です。
どちらもとにかく面白いです。
不死身を信じた義和団と列強との激闘。
義和団側、中国側、日本側、西洋列強側、それぞれに言い分も正義もあります。
極上のエンターテインメントです。 -
最初の方の、孫悟空や項羽が降りてきて憑依する、妖術を使って奇跡を起こす、あたりが受け付けられず、読み進める楽しさがなくなってしまった。史実なので仕方ないといえばそうなのだが。
登場人物が複雑というか、名前が読めないので、人間関係もあまり理解出来ないまま終わった。
黄砂の籠城はおもしろかったので期待していたのだが。 -
皆さんのような上手なコメントは書けませんが読み終わった備忘録に登録しました。
この本を読んで日清戦争が気になったので今は日清戦争の本を手に取ってます。
日本は、列強諸国から自国を守るために、アジア連合っつうのか、中国、朝鮮、日本で、列強に負けないグループを作りたかったんだよね。決して、黄砂の籠城、進撃の様な列強諸国みたいに植民地を作りたかったんじゃ無いんだよね。
合間見られない国の関係に悲しくなる。
著者プロフィール
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