変愛小説集 日本作家編 (講談社文庫)

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本棚登録 : 109
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062939140

作品紹介・あらすじ

気鋭の翻訳家、岸本佐知子氏が「変な愛」を描いた小説ばかりを集め訳したアンソロジー。翻訳アンソロジーとしては異例の人気シリーズとなった、前作に続く日本版。
「変愛は純愛。日本の作品にも、すばらしい変愛小説がたくさんあることに気がつき」、「ここ日本こそが世界のヘンアイの首都であると思え」たという岸本氏が選んだ、現代の恋愛小説の名手による、変てこだったりグロテスクだったり極端だったりする、究極に純度の高い愛のアンソロジー。

「形見」 川上弘美
「韋駄天どこまでも」 多和田葉子
「藁の夫」 本谷有希子
「トリプル」 村田沙耶香
「ほくろ毛」 吉田知子
「逆毛のトメ」 深堀 骨
「カウンターイルミネーション」 安藤桃子
「梯子の上から世界は何度だって生まれ変わる」 吉田篤弘
「男鹿」 小池昌代
「クエルボ」 星野智幸
「ニューヨーク、ニューヨーク」 津島佑子

感想・レビュー・書評

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  • さまざまな形の「愛」が収められたアンソロジー。どれも一般の恋愛観からは少し外れた愛で、しかしそんな奇妙な愛こそが恋愛であるような気がする。どこか変でなきゃ恋愛なんてできないな、と感じた。

  • 「恋愛」ではなく「変愛」…変わった形の愛が描かれたアンソロジーです。
    面白かったです。
    ディストピア文学が大好きなので、「形見」が好きでした。工場で作られる動物由来の子ども、も気になりますが、主人公の子どもがもう50人くらいいるのも気になりました。色々と考えてしまいます。
    「藁の夫」「逆毛のトメ」「クエルボ」も良かったです。藁の夫を燃やす妄想をしたり。クエルボはラストは本当に名の通りにカラスになったのだろうか。。
    多和田葉子、村田沙耶香、吉田篤弘は再読でしたがやっぱり良いです。
    岸本佐知子さんのセンス好きです。単行本から、木下古栗さんの作品だけ再録されなかったようですが。
    表紙の感じに既視感が、と思ったら、多分小川洋子の「不時着する流星たち」の単行本の絵と同じ方でした。あったかいような不安になるような、好きな絵です。

  • 期待通り、いや、期待以上に
    変な作品がつぎつぎとびだしてきた。
    「変」と一口に言っても、こんなに様々で豊かなのだなと
    感心しきり。

  • 『ご本、出しときますね?』で紹介された本。「変態」をテーマに。

  • 変な恋愛話がいっぱい。どれもこれも違うふうにへんてこで、違うふうにおもしろい。

  • このアンソロジー、読んだ人によって、好きになる作品が違うだろうし、好きな変愛も違うのかなって思いながら読んでました。

    私が好きだったのは、以下の作家さん方。(本に入ってる順に)

    多和田葉子さん。多和田さんの作品はどれを読んでも「ことば」にさわれる喜びがあるけど、ここに入ってる作品は「文字」にさわられる悦びがあるなって感じ。どっちかって言うと。才能がやっぱりすごい。

    吉田知子さん。初めて読んだ、吉田さん。四十代くらいの方が書いた作品だと思ったら、おばあさんだったのでびっくりしました。「若い」って見てくれとかじゃなくって、こういうの書ける感性のことだと思います。

    小池昌代さん。小池さんの存在は知っていたけど、小池さんも読むのは初めてであり、このアンソロジーの中では一番『男鹿』が好きでした。小池さん、他の本も読む。ぜんぶ読む。絶対。

    そして、津島佑子さん。トヨ子は私です。別に昨年からストレスで七キロ太ったからってわけじゃなくて、トヨ子みたいに必死で生きてます。状況は違っても、あんな風に、今やこれから先、生きてる間は生きてます。

    素晴らしいアンソロジーをありがとう、岸本佐知子さん。

  • 恋愛ではなく「変」愛を集めたアンソロジー。 
    どこへゆくやら全くわからない。
    予想も付かない展開、意味さえわからなくなるけれど、なぜか読むのを止められない引力。
    奇妙な、強烈な印象を残す読後感です。
    面白かった。

  • いくつか読んだことがある作品も収録されていましたが、今までの愛に対する見方を思いっきり揺さぶられる一冊であることは間違いなし。
    どれもこれもお勧め?
    「韋駄天どこまでも」は漢字遊びの要素なので、編者も書いているように翻訳は超絶技巧が必要だなぁ。
    単行本にしか収録されていない作品があるそうなので、単行本も読まねば。

  • 出たー!祝文庫化!!

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    気鋭の翻訳家、岸本佐知子氏が「変な愛」を描いた小説ばかりを集め訳したアンソロジー。翻訳アンソロジーとしては異例の人気シリーズとなった、前作に続く日本版。
    「変愛は純愛。日本の作品にも、すばらしい変愛小説がたくさんあることに気がつき」、「ここ日本こそが世界のヘンアイの首都であると思え」たという岸本氏が選んだ、現代の恋愛小説の名手による、変てこだったりグロテスクだったり極端だったりする、究極に純度の高い愛のアンソロジー。

    「形見」 川上弘美
    「韋駄天どこまでも」 多和田葉子
    「藁の夫」 本谷有希子
    「トリプル」 村田沙耶香
    「ほくろ毛」 吉田知子
    「逆毛のトメ」 深堀 骨
    「カウンターイルミネーション」 安藤桃子
    「梯子の上から世界は何度だって生まれ変わる」 吉田篤弘
    「男鹿」 小池昌代
    「クエルボ」 星野智幸
    「ニューヨーク、ニューヨーク」 津島佑子
    http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000212885

  • 単行本を持っているので再読。
    文庫化で収録されなかったものがあるのと、文芸文庫の『群像短篇名作選』3巻とのダブりがあったのが残念ではあるのだが、このアンソロジーは面白い。『韋駄天どこまでも』や『藁の夫』は何度読んでも好きだなぁ。

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著者プロフィール

川上 弘美(かわかみ・ひろみ)
1958年生まれ。96年「蛇を踏む」で芥川賞、99年『神様』でドゥマゴ文学賞と紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞、01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨、15年『水声』で読売文学賞を受賞。ほかの作品に『風花』『どこから行っても遠い町』『神様2011』『七夜物語』『なめらかで熱くて甘苦しくて』『水声』などがある。2016年本作で第44回泉鏡花文学賞を受賞した。


「2019年 『大きな鳥にさらわれないよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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