魔法の色を知っているか? What Color is the Magic? (講談社タイガ)
- 講談社 (2016年1月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062940139
作品紹介・あらすじ
チベット、ナクチュ。外界から隔離された特別居住区。ハギリは「人工生体技術に関するシンポジウム」に出席するため、警護のウグイとアネバネと共にチベットを訪れ、その地では今も人間の子供が生まれていることを知る。生殖による人口増加が、限りなくゼロになった今、何故彼らは人を産むことができるのか?
圧倒的な未来ヴィジョンに高揚する、知性が紡ぐ生命の物語。
感想・レビュー・書評
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チベット、ナクチュ。外界から隔離された特別居住区。ハギリは「人工生体技術に関するシンポジウム」に出席するため、警護のウグイとアネバネと共にチベットを訪れ、その地では今も人間の子供が生まれていることを知る。生殖による人口増加が、限りなくゼロになった今、何故彼らは人を産むことができるのか?圧倒的な未来ヴィジョンに高揚する、知性が紡ぐ生命の物語。
「BOOKデータベース」より
一気読み.
舞台はチベットへ.続きが気になる.
このシリーズでもマガタシキ博士が.
起こりそうな未来に胸がざわざわする.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Audibleで読みました。
この作品について語れそうな言葉がほとんど見当たらない。シリーズもので続くんだ。というひとまずの感想に加えて、Fシリーズからも繋がっているんだ。という、広大な森ワールドが、バッと眼前にひらけた感があって驚きと、ワクワク。単純。
そして、Wシリーズはもはや攻殻機動隊を見ているような気分になる。もちろんそれは大好物なやつなんですが、話のスピード感に負けて、大事なことを見落としてしまいそう。2度読みすると発見があるかな。 -
Wシリーズ第2弾。
森博嗣ファンはきっと、タイトルからテンションあがる。
買った当初は別の本を読んでたし、なんとなーく、しばらく放置してたんですが、読み始めるとはやかった!
説明し難いが、引き込まれるものが森博嗣作品にはある。(ただし、万人受けはしないだろうけど……。)そして彼の思考が好きです。会議とか嫌がるハギリが冒頭にでてきたときは森さんっぽい(笑)と思いました。そーゆーとこが好き。物理的移動の煩わしさとか共感できる。 -
連作物とは知らず、この2冊目から読み始めたけれど問題なし。文章が理知的で会話の雰囲気などもなかなか良かった。
人工栽培によって半永久的な生を手にした人類は、子供が生まれないという問題に直面していた。しかし、チベットのナクチェ地区という場所では今でも子供が生まれているという。
学会でチベットに訪れたハギリ博士は、この問題に絡むクーデターに巻き込まれていく…
ウォーカロンという存在と「魔法の色を知っているか?」という言葉。子供が生まれない理由。「すべてがFになる」のマガタシキ。
謎がどんどん広がっていく。この先が気になります。 -
『死ぬことがなければ、生まれなくても良いのか』
Wシリーズ2作目。終わりの有無が尊厳に与える影響、ひいては、機能としてのrequirementの帰結を描く。生物と無生物の違いについては、S&Mの初期から触れられていたと記憶しているけれど、このような確度から描写されるとまた新鮮で、こみ上げてくるものがある。それにしても、ハギリとウグイの関係は、ミチルとロイディの関係と対比させると、より魅力的に映る気がする。 -
真賀田四季シリーズは未読だし、SFは想像力が足らんので敬遠しがちだけどこれはホントに近未来でありそうで面白い。永遠の命を求め愛情を持たないアンドロイドに近付こうとする人と感情や繁殖機能を持たせようとするアンドロイドとの共存はうまくいくのか。