大正箱娘 見習い記者と謎解き姫 (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社
3.34
  • (9)
  • (28)
  • (52)
  • (10)
  • (1)
本棚登録 : 341
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062940221

作品紹介・あらすじ

人と夢幻が共存した最後の時代。一人の少女が謎の詰まった箱を開く。

新米新聞記者の英田紺のもとに届いた一通の手紙。それは旧家の蔵で見つかった呪いの箱を始末してほしい、という依頼だった。
呪いの解明のため紺が訪れた、神楽坂にある箱屋敷と呼ばれる館で、うららという名の美しくも不思議な少女は、そっと囁いた――。
「うちに開けぬ箱もありませんし、閉じれぬ箱も、ありませぬ」
謎と秘密と、語れぬ大切な思いが詰まった箱は、今、開かれる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 箱娘の存在、謎解き、キャラ、文体も含め作品全体が好み。箱や手紙に限らず、閉じた蓋を開けるのはちょっと怖い気持ちはわかる。資料としてあたったのが横溝正史だそうで納得。続編が楽しみ!

  • ちょっと久々の紅玉さん作品。
    新刊出たのいつ以来だろ?

    うららは一体何者なんだろう?
    屋敷から出ることは出来ない。
    スミさんのとこのお屋敷の牢屋?には現れた。
    陸軍の人達が迎えに来る立場にある。
    また、陸軍を通して警察上層部を動かすことが出来る。
    箱屋敷へ行くと警察上層部へ連絡が行き、行った者の素性を調べられる。
    叉々は一体何者なのか?
    あの牢屋に連れて行ったのは叉々だよな?
    うららが外へ出たいと言った時に連れて行くためにいるんだもんな。
    うららも叉々も妖怪の類?
    室町はこの国、時代の守護であると言ってたからそんな感じのものであるよな。

    それにしもスミさんはほんとあの屋敷にいたままで良かったのかな?
    大奥方がスミさんに対して愛情があるのは分かったけど、あのままあの屋敷で暮らしていくのは大変だと思う。
    徳三、潮、そして現旦那。
    ちょっと関係が難しいよなぁ。

    次は怪盗カシオペイヤがメインになるのかな、あとがきにあったタイトル的に。
    カシオペイヤは秘密を暴くってとこが、うららとその周りの秘密にも近付きそうな気がする。
    次早く読みたいな。

  • 『箱』から連想されること。箱入り娘、密室、その息苦しさほの暗さ、閉じ込められる不安に守られる安心、何が飛び出すか分からない玉手箱…。想像力が相変わらず飛んでるなあ。まだまだ女が生き難かった大正時代を舞台にする事で、ジェンダー問題を背負ったミステリーとなり、ちょっと心理的に重苦しいのだが、それだけに読みながら登場人物たちに救いがあることを求めたくなる。

  •  時間がなくて、積んでた本を読む。
     いや、正しくは感想を書いてなかっただけで、本当に積んでいたわけではない……        

     それはさておき。
     今日もう一回読んだので書こう。

     物語は、新聞記者見習いと箱娘のお話。
    「箱娘……?」と、なりましたが、「箱娘」とはなんなのか、はこの巻だけでは語られていなくて、きっとこの先に語られる話。今はただ、箱にまつわる出来事をどうやこうやできる少女――くらいの認識でいいのだと思います。

     そして話は短編形式で、一冊の文庫本の中に4つくらいの話が入っています。
     すべてが女の話で、「生きてこそ」であって、「死んではいけない」のでした。

     何を言っているのかわからないかと思うのですが、読んだらわかる……はずだ……

     個人的に一番驚いたことは書かずにおいておく。
     けれど、主人公がそうだとは思いませんでした。
     新しいですね……(万感の思い)
     そして、好きです←

  • 読む前は、大正ロマン溢れる可愛らしいお話を想像してました。が…読みにくいσ^_^;句読点の位置が最後まで慣れませんでした。妖しい作風を狙っていたのはなんとなくわかります。あとがきにあるように、横溝正史を意識したのもわかりますが個人的には横溝正史なの⁇と疑問です。男尊女卑の時代を描きたくて大正なんでしょうが、これなら明治でも昭和初期でも良かったような…謎解き要素もちょっとありつつ、解決はなんとなくボンヤリ。残念。続編もあるようですが手に取るかは微妙。

  • もう少し痛快な話を期待してしまった。大正時代、自由に生きることを許されない女の、恨みや呪い、開き直りとあきらめと。3話放蕩子爵の、心中した妹の真意は好きだった。
    語り手の紺が相当鬱屈してるので、読んでてしんどいのかもしれない。
    箱娘うらら、ファンタジー要素がちらっとありそうだがこの先どうなるやら。
    にしても悩みを抱え箱屋敷へ向かう紺の描写は、某古書店へ向かう物書き先生を連想させる。タイトルやあとがきからして娘の入った匣を連想するので狙った効果だろうけど。

  • 大正と聞いてイメージする何となく暗い雰囲気が出ていて楽しめました。
    同じ話でももう少し丁寧に描くとよりおどろおどろしい、隠微な雰囲気が出そうなんですが、そこに行く前で止まっているので軽やかな印象。その分読みやすいです。

  • 新米記者は取材のために、旧家に出向き、箱を手に入れ
    閉じるも開けるも自在の『箱娘』の所を訪れる。

    連続短編集になっていますが、この時代
    女性は生きにくいです。
    閉じ込められているのか、閉じこもっているのか。
    それは本人がどこで生きようとするかによって
    変わってくる世界、だと思います。

    外に出る事を選んだ主人公と、中にいることを選んだ娘。
    そういえば、登場人物はほとんどが中を選んだ人ばかり。
    そこから脱出したのは…妹さん、だけでしょうか?
    これを脱出、というならば。
    その話の主人公は、なんだかうっかり惚れそうなほどの
    行動力でした…w

  • 電撃文庫の『ミミズクと夜の王』を読んで雰囲気が好きだった紅玉さん。文体がやっぱり独特だなーと、改めて思った。詩的というか、文と文の間とか空気感がいい。

  • 08/24/2017 読了。

    図書館から。
    好み!

全29件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1984年、石川県金沢市出身。金沢大学文学部卒業。『ミミズクと夜の王』で第13回電撃小説大賞・大賞を受賞し、デビュー。その後も、逆境を跳ね返し、我がものとしていく少女たちを描き、強固な支持を得ている。

「2019年 『悪魔の孤独と水銀糖の少女II』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大正箱娘 見習い記者と謎解き姫 (講談社タイガ)のその他の作品

紅玉いづきの作品

大正箱娘 見習い記者と謎解き姫 (講談社タイガ)を本棚に登録しているひと

ツイートする