アンデッドガール・マーダーファルス 2 (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社
3.92
  • (29)
  • (42)
  • (30)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 264
レビュー : 49
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062940306

作品紹介・あらすじ

一八九九年、ロンドンは大ニュースに沸いていた。怪盗アルセーヌ・ルパンがフォッグ邸の宝石を狙うという予告状を出したのだ。警備を依頼されたのは“鳥籠使い”一行と、世界一の探偵シャーロック・ホームズ! さらには保険機構の用心棒に、鴉夜たちが追う“教授”一派も動きだし……。怪物だらけの宝石争奪戦を制し最後に笑うのは誰か? 加速する笑劇、五つ巴の第二幕!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 1899年ロンドン。鉄人と呼ばれるフォッグに、オペラ座の怪人を味方にした怪盗ルパンからの予告状が届いた。狙いは「最後から二番目の夜」と呼ばれる宝石とその保管用金庫。フォッグは二人の探偵に警備を依頼する。シャーロック・ホームズと輪堂鴉夜だ。警備員百人に加えて保険機構ロイズの諮問警備部からもエージェントが二人派遣される。
    狙われた宝石は人造のブラックダイヤモンドと純銀の金庫だったが、14世紀末に人狼に滅ぼされたドワーフ族の作とされており、これを狙ってもう一組、M教授たちの組織が動き出す。

    怪物専門の探偵ーー生首の美少女輪堂鴉夜と鳥籠使い真打津軽、クールなメイドの馳井静句ーーの新たなミステリー。


    *******ここからはネタバレ*******

    前作に引き続き、鴉夜と津軽の軽妙なジョークが楽しめますが、今回作は、血が多い。残酷な描写が増えました。
    多くは読み飛ばしましたが、戦闘シーンが半分以上も占めるので、もう、辟易です。

    加えて、怪盗ルパンにオペラ座の怪人、80日間世界一周のフォッグとパスパルトゥー、ホームズにワトソン、モリアーティ教授と切り裂きジャック……等々著名な登場人物が多すぎて、かなりてんこ盛り状態です。
    戦闘シーンも、だれが勝ってもおかしくないので、意表を突こうとした描写が多く、冗長に感じます。

    正直、読後感はよくありませんでしたが、この3人の行く末は気になります。
    きっと先も読むんだろうなぁ。

  • ミステリの強度としては下がったが、
    何でもござれの百花繚乱は、読んでて楽しいのなんのその。

    三巻、次の怪物は人狼とのことで、
    できればコンゲーム的なミステリにしてくれないかしら、と思います。

  • 一巻に続いて。

    ちょっとくどい。
    いかにもなキャラクターが勢揃いで、ベタな展開が続くのはこの作品の味なので良いのだが…描写もベタすぎて少し疲れる。予想外な展開はない。
    一巻の方がまだよかった。

    一巻は探偵が色々な事件を解いていくオムニバス的に続くのかと思いきや、2巻ではなんか強大な敵(キャラがキモい変態なのは作者の好みだな…)が出てきて探偵たちは実質敗北する。
    マンガとかアニメでは壁にぶつかって、それを乗り越えてという展開が熱いのかもしれないが、ミステリ小説では求めていなかったので合わなかった。

  • 今回はルパンやらホームズやらも出てきて、さらにファントムまで!アレイスターや、あの教授やら好きなキャラクター目白押しだけど、それぞれ味があってかなり面白かった。
    まさに怪人図鑑かと思うような。人間いたっけ?ってなるレベル。
    続刊が気になるけどまだ出てない様子。出して欲しいなぁ。

  • 続きは…まだですか……っ!

  • 不死と鬼、さらにルパンにホームズ、ロイズのエージェントが出てきてますます胡散臭い登場人物たちだが、内容はミステリにアクションで前作を上回る迫力。1巻は2015年12月、2巻が2016年10月発売で、2020年6月現在において3巻が未だに出ていない。

  • 今作は前作と同じ登場人物に加え、あのホームズにワトスン、それにあのアルセーヌ・ルパンにオペラ座の怪人、はたまたあの教授とその一味まで出てくるという豪華仕様。しかし今回は派手なドンパチも多く前作のようなミステリ要素は限りなく薄い。あえて言うならルパンがどのようにして盗みを働くのかを看破する部分ぐらいかな。青崎有吾のミステリが読みたい方には物足りないだろうがライトノベルのような軽さを求める方には十分楽しめると思う。

  • 鳥籠使いとルパン、ホームズの頭脳合戦が面白い。ちゃんと伏線も敷いてあるのがさすがである。
    教授一派も豪華メンバーの強者揃いでこの先の展開も楽しみ。
    最後に出て来たのは誰だろう。

  • ○ 総合評価
     シリーズ2作目だが,1作目とはかなり雰囲気が違っている。1作目は,本格ミステリテイストの作品だったが,2作目は本格ミステリ的な要素は陰を潜め,冒険小説的なエンターテイメント作品になっている。
     アルセーヌ・ルパンとルパンが盗み出した「ファントム」すなわちオペラ座の怪人チームが,80日間世界1周を成し遂げた男フィリアス・フォッグが所有している「最後から2番目の夜」というダイヤを盗むという予告がされる。
     フォッグは,ダイヤを守るために,シャーロック・ホームズと輪堂鴉夜が探偵として雇われる。更に,保険機構ロイズの諮問警備部のエージェントが派遣される。
     そして,モリアーティ教授が率いる「夜宴」のメンバーも人狼を探し出す鍵である「最後から2番目の夜」を巡る争いに参加する。ルパン,シャーロックホームズ,輪堂鴉夜,ロイズ,夜宴の5つ巴の勢力による「最後から2番目の夜」を巡る争い。かなり良質なエンターテイメントに仕上がっている。
     物語は前半の「怪盗と探偵」,後半の「夜宴」に分かれている。前半は,解答と探偵というタイトルどおり,主にルパンとシャーロックホームズの知恵比べがメイン。真打津軽とルパンの小競り合いなどもあるが,基本的にはルパン対ホームズ。そして,この対決は,本家「ルパン対ホームズ」のように,ホームズがルパンの噛ませ犬っぽい立ち位置になっている。ホームズは「最後から2番目の夜」が入った金庫を守るために,「最後から2番目の夜」がある部屋の鍵を破壊。これがルパンの策略で,ルパンは水責めを行う。ルパンはホームズを出し抜き「最後から2番目の夜」を盗み出す。そこから物語はミステリから,格闘・闘争シーンに移る。「夜宴」のメンバーがフォッグ邸に突入したところから,後半に突入
     ロイズの第5エージェントであるレイノルド対ルパン対真打津軽の三つ巴。ロイズの第7エージェントのファティマ・ダブルダーツはファントムを追う。ホームズと輪堂鴉夜はアレイスターと遭遇。吸血鬼のカーミアと馳井静句が対峙する。
     モリアーティとヴィクターがアレイスターと合流。モリアーティとホームズ,輪堂鴉夜が出会う。
     レイノルド,ルパン,津軽がいた場所にはファントムとファティマが現れ,更に切り裂きジャックが現れる。切り裂きジャックはあっという間にファティマを殺害とレイノルドは瀕死の状態になる。切り裂きジャックと真打津軽の戦い。切り裂きジャックが圧倒的優位な状況だが,津軽は最後から2番目の夜を切り裂きジャックから奪うことに成功する。
     ルパンは,最後から2番目の夜を奪うために堀の水を地下に流していた。これは逃走路を確保するためでもあり,その逃走路から夜宴のメンバーも逃亡
     最後にホームズと輪堂鴉夜は,紫外線を利用し最後から2番目の夜の暗号の謎を解き,人狼の居場所が「牙の森」だと知る。夜宴もその情報を得ている。次の話は人狼を巡る争いか。
     キャラクターが生き生きと描かれている上に,話のスジが非常に秀逸。青崎有吾は,本格ミステリも見事だが,漫画の原作を真剣にしたらとんでもない傑作ができるかも。最後まで非常にワクワクして読むことができた。
     シャーロックホームズ,ルパン,ロイズ,夜宴と輪堂一味が人狼をめぐる争いという次の展開も期待できる。途中盛り上がり過ぎて尻すぼみパターンになる可能性もあるが,最後まで盛り上がれば大傑作になるだろう。
     この段階での評価は★4で。十分に楽しむことができた。

    ○ サプライズ ☆☆☆☆☆
     エンターテイメントだが特にサプライズ要素はない。

    ○ 熱中度 ★★★★★
     話のスピード感もあり,最後まで盛り上がる。登場人物が生き生きと描かれており,ルパン対ホームズ,ホームズと輪堂の絡み,ルパン対津軽,静句対カーミラ,切り裂きジャックの登場,モリアーティとホームズ,輪堂の再会など最後まで一気に楽しめる。★5を付けれる。

    ○ インパクト ★★★☆☆
     文句なしに面白い。ただ,とびぬけたインパクトはない。

    ○ キャラクター ★★★★★
     シャーロック・ホームズも,ルパンも既にしっかりしたキャラクターができており,素直にそれを踏襲している(ルパンは,ルパン3世っぽい気もする。)。
     ロイズのメンバーや夜宴のメンバーもきっちり立っており,輪堂,津軽,静句も,アンデットガール・マーダーファルス1でしっかり描かれている。キャラクターとしては十分に描かれている。★5で。

    ○ 読後感 ★★★☆☆
     起承転結でいけば承。起承転結の「承」でここまで面白いとは・・・。これが更に盛り上がっていけば傑作になると思うけど,ここがピークの可能性もあるかも。
     この段階での読後感は付けれないので読後感は良くも悪くもなく★3で。

  • 1と2の感想。

    なんかこう、頽廃的で耽美なかんじを勝手に想像して読み始めたら全然違った笑
    タイトルどおりのファルス。
    人外のひとたちの事件を解決していくのだけど、トリックはふつうに?本格ミステリ。津軽と鴉夜の掛け合いが楽しいし、津軽のアクションシーンも小気味良い。
    それぞれが、自分が「化け物」であることに対して色々な想いを持っているんだろうけど、あえてそこに重点を置かないところがいいな、と思う。
    2巻ではホームズにモリアーティにルパンに、有名どころが総出演でとても楽しい。ホームズとワトソンの距離感が絶妙だな〜
    推理パートとアクションパートがあって、どっちもわくわくする。

    そして全然終わってないんだけど続くんだろうか…

全49件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

平成3年神奈川県生まれ。明治大学卒。平成24年に『体育館の殺人』で第22回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。他に『アンデッドガール・マーダーファルス』(講談社タイガ)、『早朝始発の殺風景』(集英社)など。

「2020年 『平成ストライク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

青崎有吾の作品

アンデッドガール・マーダーファルス 2 (講談社タイガ)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×