- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062940528
作品紹介・あらすじ
ホラー小説の新人賞を獲得し、僕は出版に向けて準備をはじめた。隣には支えてくれる最愛の妻・キリカ。順風満帆な日々が続くと思われたが、友人の一人が「作家とは人格破綻者である」「作家は不幸であるべき」と一方的な妄想を僕に押し付け、嫌がらせをはじめる。ストーカー行為、誹謗中傷の手紙、最悪の贈り物。やがて不幸は、僕とキリカのとある「秘密」を暴き出すが――。
感想・レビュー・書評
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日本ホラー小説大賞を受賞した作者による、自伝的小説……だったらとんでもなく怖いお話。ネタばらしはないけれど、「ぼぎわんが、来る」と「ずうのめ人形」を先に読んでおいたほうが楽しめそうです。そして「ぜんぜん面白くなかった」なんてネットで酷評してようものなら……うふふ。
序盤のリアリティが半端ない。受賞の体験とか、校正の経緯とか、そのあたりは実話なんだろうなあ、でもなんか物語的な起伏はいまいちかなあ、などと思いながら読んでいると。そのうちどんどん狂ってくる物語。残虐シーンもてんこ盛り。心理的恐怖もぐいぐい来るし。そこまでいらんわリアリティ!と思うほど、気持ち悪さが増してきます(褒めてます、念のため)。
そして、この「小説」が書かれた目的……いやいや、小説をそんなのに「使う」だなんて! 邪悪すぎますよそれ。たしかにこういうのを読むと、一番怖いのは人間なのかなあって思えてしまいました。「本物」ねえ……実話でないことを祈ります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
皆さんがレビューで「レビューが書けない」って言ってたわけが、読んでみて、ようやく実感としてわかりました(苦笑。
最初・・・1章の中盤くらいで読むの嫌になっちゃったんです、これ、私の好きなタイプのホラーじゃないのかな。と思って。(レビュー書くのが怖くて、これ以上細かく書けない。(;´▽`A
で、一章読むのを飛ばして(実際には1章のラスト数ページだけ読んでから)、2章を読みました。
そっからは、読みましたけれども。
全部読んでから、一章の読んでないところも読みました。
安心して読めました(苦笑。
怖さがあるのに、ちゃんと夜中にトイレに行ける、実話怪談系じゃないホラーです、なんか、キリカだからじゃないけど、キリきりと胃にくるホラーです。
個人的には、前作「ぼきわんが、くる」「ずうのめ人形」のが大好きです。また、こういった作品を書いて欲しいです。-
>LUNAさん
うん、悪くはないんだけど・・・ね('Д')・・・
「私が失敗した理由」は読んだことがないので、早速読んでみたいと思います...>LUNAさん
うん、悪くはないんだけど・・・ね('Д')・・・
「私が失敗した理由」は読んだことがないので、早速読んでみたいと思います。
(しかし図書館の予約が今、冊数満杯なので、空いたらスグ予約したいです)2018/02/20
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レビュー書くことが憚られる怖さですね。作者ほんとうにやばいんじゃないのかと感じさせる凄みがある。どんでん返し的に予想を裏切ってくるのはほんとうに上手い。三章構造で章ごとに語り手が変わるやり方は前作でも使われてたなあなんて感想すら作者の掌の上で。こちらが読んでどう感じるかを先回りされているという感覚が、作者に見られているという感覚に繋がってさらに怖いよ。
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これ読んでレビュー書けます?
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貴志祐介氏の「ついうっかり本物を世にだしてしまいました。」には二つの意味がこめられてると読み終えて分かりました!うかつなレビューは怖いので書けませんが(笑)、前2作については多少なりとも人間の怨恨からなる霊や妖怪なるもののお話で「ひゃ〜、人間(の憎悪)って怖い〜」でしたが、今回は「ほんまもんの人間が怖い」でした。しかし、これ講談社だったんですね。てっきりKADOKAWAのシリーズだと思ってて、あれ、いつ真琴とか出るんだろ?と思ってました(笑)。
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ぞわ…ぞわぞわ…。出たのは2017年だけど誹謗中傷が問題視され訴訟(中傷した側の敗訴)が増えてる2020年にぴったりで余計こわかった。
わたしは映画のレビューをSNSに投稿していて、前まではつまらないと思ったら平気で悪口を書いていた。けれど数年前のあるときいまいちな映画レビューを監督さん本人からいいねされ、急に怖くなってそれから邦画は悪口を書かなくなったw
そういうのもあって個人的に酷評レビューを製作者本人が見て怒って、……という流れはぞわぞわくる。
タイトル含めてあとがきまでの構成も色々封じてて素晴らしいなあ。先週あたりずうのめ人形読んだばかりでキリカを読んでしまったのも運が良すぎるw「ホラーの皮をかぶった正統派エンタメ」とはたしかに…。今後の作品(とくに中〜長編!)も期待。それにしても澤村さんの周りに副島みたいなひといるのかなあ。身に覚えのあるひとちょっとどきどきしてそう。 -
久しぶりにホラージャンルを読んだ。
澤村さん自身を主人公に、実は澤村伊智は狂っている。と言う何処までが本当なのか境界線が分からなくなる話。
このレビューが酷評だったら澤村さんが殺しに来るのだろうか!?
講談社の本なのにあんなにカドカワの事がずっと書かれている本なんて初めて読んだ。
ホラー小説作家だけにいい感じに狂った人のイメージが付いて、最後のエピローグの後の一文に鳥肌がたった。
著者プロフィール
澤村伊智の作品






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