夜の瞳 霊媒探偵アーネスト (講談社タイガ)

  • 講談社
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本棚登録 : 92
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062940641

作品紹介・あらすじ

三年間眠ったままの婚約者を目覚めさせてほしい。困り果てた女性からの依頼。恋人が倒れた時、傍らには持ち主を不幸にすると噂される人形があった。制作者は、アーネストの生家、アルグライト家の異端児にして非業の死を遂げた人形師、ジェラール・アンティーニ。事件は人形の呪いのせいなのか? 死者が遺した想いを読み解き、生者の心を救い出す「霊媒探偵」シリーズ最新作!

感想・レビュー・書評

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  • 夢と現実の違いとは何か?
    天然と人工物。リアルとバーチャル。自分と他者。人は何故、区別したがるのか?
    富の谷と呼ばれる閉ざされた地。そこでは新しい生き方がはじまっていた。

    富の谷。「行ったが最後、誰も戻ってこない」と言われ、警察も立ち入らない閉ざされた場所。そこにフランスの博覧会から脱走したウォーカロンたちが潜んでいるという情報を得たハギリは、ウグイ、アネバネと共にアフリカ南端にあるその地を訪問した。
    富の谷にある巨大な岩を穿って造られた地下都市で、ハギリらは新しい生のあり方を体験する。知性が提示する実存の物語。

  • タイガより前にノベルスで出ているシリーズ。順番的にはノベルスからなんだけれど、先にこっちから読んでも読める。

  • 眠り姫、とは絶妙な例え。
    それで本当に寝てしまうのか、と思うところはあるものの。

    2022.11.14
    183

  • 前作の「水の杜の人魚」から
    引き継がれている部分が多いので
    そっちを先に読む方がアーネストの心境の変化
    なんかが分かってより面白いと思います。

    今回の事件も悲しい事件でしたが
    依頼者の女性が強い。
    安くて素敵な女性でとても好感の
    持てるキャラクターでした。

  • 「生きているひとを救う」ために良夜の過去を辿っていく。確かにいつもは「死んだひとを救う」のが、アーネストの目的なんだよなあ…生きているひとを救うための真実、というのは、また性質が異なるのかも。
    真相は辛い。アーネストも初めて「辛い」と口にした。佐貴はそれをしっかり受け止める。やっぱり、コーチと選手…
    でもそうやって、アーネストは色々なひとの感情に触れて変わっていっているのだろう。「奇跡の還る場所」を読んだあとだとよけいにそう思う。三神の狙いもそこにあるのかなあ。

  • 三年間眠ったままの恋人を起こしてほしい、という依頼。

    またしても人形繋がり、という状況ですが
    目覚めないのもそこに関係があるのかどうか。
    なかなか推理小説のような展開に、最後はなってました。
    確かに、言葉の端々にヒントは存在していたのですが
    気が付かず、そのまま…。

    過去はあれですが、今回比較的穏やかな状況で
    終わったような気もします。
    主人公と探偵に、何か起こったわけでもないですし。
    精神的にはあれですけど。

    人の話はきちんと聞いて理解しましょう、という
    落ちになっているのやも知れません。

  • なぜか頭に入らない。もうこのシリーズはいいかなと思ったものの、次回作は出会いのお話しらしいので読みたい。

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著者プロフィール

3月7日、東京都調布市生まれ。『渦巻く回廊の鎮魂曲 霊媒探偵アーネスト』で第49回メフィスト賞を受賞し、デビュー。ほかの著作に、『私たちは空になれない』などがある。

「2023年 『獏の掃除屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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