- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062940795
感想・レビュー・書評
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恋人を廃屋ツアーで失った青年が1年後その事故について再度調べ始める話。廃屋ツアーと青年の調査が交互に書かれてて、真相が気になるし、青年の行動も目を離せなくなる。そしてまんまとタイトル通り私は嘘を見抜けなかった。
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廃墟探索ツアーで訪れた無人島での最愛の恋人の事故死を不審に思う高辻と、ツアー中に起こった首吊り死体の謎を探るハンドルネーム「ノラニンジン」と彼女を手伝う「カントク」が交互に語られ、次第に真相に迫って行く様子にわくわくする。復讐の為に容易く殺人に手を染める高辻の一途な狂気と逸脱。トリックにも騙された。
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この真相、絶対予想不可能――。
横溝正史ミステリ大賞を史上最年少で受賞した異端児が仕掛けた罠を見抜け。
廃島を舞台に「嘘つき」たちの騙し合い。
僕の彼女は「嘘つき」たちに殺された――。廃墟探索ツアーで訪れた無人島で死んだ最愛の人・美紀。好奇心旺盛で優しい彼女は事故に遭ったのだ。僕は生きる意味を喪い、自堕落な生活を送っていたが、美紀と一緒に島にいた女と偶然出会いある疑いを抱く。美紀は誰かに殺されてしまったのではないか。誰かが嘘をついている――。嘘と欺瞞に満ちた血染めの騙し合いの幕が開く。 -
#読了
#菅原和也
#あなたは嘘を見抜けない
図書館本。初読作家さん。
疲れてても2時間くらいでサクッと読める。
メインのネタは見事に決まってるんだけど、トリックが、特に帯が、、、。
こういう類の煽り帯は何も言ってないのと一緒なのだが、この本は本当に作品読んでるのかってレベルで杜撰。 -
これは評価が難しい。密室トリックは多分オリジナルだろうけど、他のトリックや仕掛けは前例があり、それにちょっとアレンジを加えただけ。だから幾つかは見破れたし、凝った作品の割には驚けなかった。
死ななくても良い人が死ぬのも、あまりいい気がしないなあ。こういうトリッキーな作品が好きな人もいるだろうが、私の性には合わなかった。 -
残念ながら嘘を見抜くことはできませんでした……。
まさかあの人が嘘つきだったとは……。
よくある構成って言えばよくある構成だけど、全く想定していなかったので、してやられた。
そして、してやられた、嘘に。
何人もの人生を狂わせた嘘。
何人もの人生を狂わせた人。
なんて罪な人間なんだ。やばい。
面白かった。 -
廃墟探索ツアーで事故死した男女。彼女の死を受け止められず、その原因を探ろうとする恋人は、共に島に行った人々に疑念を抱き、真相を探るために接触しようとする。スリリングな読み心地のミステリ。
徐々に常軌を逸していく恋人のパートにもはらはらさせられますが。島パートもこれぞ孤島ミステリ、といった感でわくわくさせられます。ある意味密室となった現場、そしてこの事件がどのように終末へと向かっていくのか……これは、騙されるかな?
しかしそれにしても、終盤で判明するあの最大級の「嘘」がつらいなあ。真相なんか追い求めようとしない方が幸せだったんだろうなあ、というのが何ともいえず切ないです。ずっと騙されていた方が良かったのに。