毎年、記憶を失う彼女の救いかた (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 159
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062940931

作品紹介・あらすじ

すべての伏線が、愛――。

第54回メフィスト賞受賞作!

わたしは1年しか生きられない。毎年、わたしの記憶は両親の事故死直後に戻ってしまう。空白の3年を抱えたわたしの前に現われた見知らぬ小説家は、ある賭けを持ちかける。

「1ヵ月デートして、ぼくの正体がわかったら君の勝ち。わからなかったらぼくの勝ち」

事故以来、他人に心を閉ざしていたけれど、デートを重ねるうち彼の優しさに惹かれていき――。この恋の秘密に、あなたは必ず涙する。

感想・レビュー・書評

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  • 主人公の千鳥は、交通事故で両親を亡くしたことをきっかけに記憶障害となり、毎年1年分の記憶を失うようになってしまう。物語は3回目の記憶喪失の後から始まる。千鳥は親友の栞や主治医の小林先生に支えられて生活しているが、またこの1年の記憶を失ってしまうことを思うと、将来に希望を持つことができないでいた。そんな彼女の前に、天津真人と名乗る男が現れる。彼は千鳥のことをよく知っているようだが、千鳥は彼のことを覚えていない。天津の賭けに乗り、千鳥は彼と期間限定のデートをすることになる。
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    記憶喪失ものとしては割とベタな展開なのでは、と思う。結末途中で分かったし。まあ、ガチのミステリーというわけでもないから、それは別に悪くない。千鳥が天津の正体に気づくシーンや、栞や小林先生が天津に協力していたという所にはもうひとひねり欲しい感じはしたけれど。感動はしなかったけど、結末の形は綺麗で、面白く読めた。
    だからこそひっかかるのが、謎の浜松推し。作者は本作の舞台の静岡県浜松市で育ったということだけど、それにしても、作中に浜松の地名や施設名がそれはもうたくさん出てくる。どこかの紹介文で数ページとおかずに浜松が登場、と書かれていたけど、まさにそんな感じ。でも、それらは本作のストーリーには何ら関与していなくて、ただ出てくるだけ。地名を出すだけならリアリティを出すためにアリだと思うけど、ローカルな遊園地やハンバーグチェーン店まで説明付きで出す必要はないだろうと思った。ちょっとした宣伝になっちゃってるし、お金貰って名前を出しているんじゃないの?と勘繰るレベル。本作を読んだからといって出てきた浜松の場所に聖地巡礼よろしく行ってみたくなるとも思えないし、物語としては逆効果だったと思います。

  • 面白かった。   
    メフィスト賞にしてはパンチが弱かった気がするけど、良い話だった。      
    メフィスト賞にしてはちょっと良いお話すぎた。 放送作家という肩書を持つ著者ならではないかと思う。     
    貧弱な語彙力では感動した、感涙だ、としか言葉が出てこないが、こういう話もありだなと思える。   
    たまにはこういう話を読んで、濁った心を清浄しないとね。

  • 感動的な物語ではあるのだが、正直話自体にはさほど目新しさを感じなかった。やはりメフィスト賞受賞作となると、何か一つ突き抜けたものを期待してしまう。

  • 癖がない感じだったかな。
    面白かったけどちょっと物足りない。

  • 1年間で記憶がリッセト。そして謎の男。後半はなんとなく分かるな。「50回目の・・・・」映画にはかなわんな。
    2018.6.27

  • 『わたしに、生きる力を取り戻させるために、彼は、わたしの知らなかったことを知っていたのだ。もしかした、わたしは我儘なのかもしれない。

    ハンデを理由に飛び込むことすら迷っているわたしは、生きる力を得られるかもしれないチャンスを見過ごそうとしているわたしは、すごく我儘なのかもしれない。

    はじめてそんな考え方をした。』

    第54回メフィスト賞受賞作。メフィスト賞では珍しい恋愛小説。なかなか良い仕上がりで面白かった。
    メフィスト賞だけに、あっと驚く構成。

  • 読み助2018年4月19日(木)を参照のこと。http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2018/04/3-9513.html

  • 未来は二人にとって敵で、二人でいれば味方でもある。
    時間の無い二人は、ある意味では無限の時間を有しているのかもしれない。

  • 記憶障害になっても一目ぼれみたいな
    感情の記憶はちゃんと受け継がれている
    それは なかなか希望のあるいい話だから
    毎回 好きになれる理由に納得しやすかった

  • 毎年特定の日まで記憶が戻ってしまう症例は初めて知ったので興味深かった。愛の力は偉大だね、というお話だった。

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プロフィール

神奈川県横浜市生まれ。日本脚本家連盟会員。本作の舞台である静岡県浜松市と磐田市で育つ。上京後、放送作家として音楽番組を中心に携わった後、2017年『毎年、記憶を失う彼女の救いかた』で第54回メフィスト賞を受賞しデビュー。男女問わず共感を呼ぶ丁寧な心情描写を武器に、サプライズ溢れる恋愛小説を綴る。

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