Social Good小事典 (現代プレミアブック)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062950749

感想・レビュー・書評

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  • せっかく書いたのにブクログが勝手にログアウトしてくれて、すべて消えてしまった・・・

    こちらの本、かなりの読み応えです。百科事典のような網羅のされ方です。中東から、アフリカから、アジアから、一人一人のユニークな発信の仕方で政治やビジネスがかわっていく模様。
    オープンソースのアプリで誰もがキャンペーンを起こせるように。
    問題を解決したいと思ったときに、今までのオーソドックスな一本道ではなくて、様々な形で解決にできる(または解決につなげる)ようになったようです。
    行政も、市民セクターも、企業もこの流れをよく知っておかないといけないですね・・・どんどん新しいものが生まれているので、この内容もどんどん更新されていくのだろうですが、従来の形で解決できない問題や、従来声を持っていなかった人がツールを持ったことで、これから私たちのデシジョンメイキングも形がかわっていくのでしょう。

  • ソーシャルメディアの可能性について、世界中の様々な事例を基に、その傾向と多様性を紹介している。
    ファイナンスから災害への対応まで、その活用法は無限大の可能性を感じさせる。
    特に、面白かったのが以下の3つの事例である。

    「ロンドン暴動後に被害を受けた理髪師アーロンさんに散髪を続けてもらうための寄付キャンペーン」
    40年間理髪師を続けて来たアーロンさんは暴動の被害にあい、店内を荒らされ、理髪店を閉めざる終えない状況になった。そこで、それを知った近所の若者が、インタビュー動画を作成し、SNSで寄付を呼びかけた。2日間で約430万円の寄付を集めた。SNSの繋がりならではの、ヒトからヒトへの伝達の好例である。

    「ペプシ・リフレッシュ・プロジェクト」
    2010年、ペプシは23年間続けて来たスーパーボウルのスポットCMを取りやめ、代わりにオンライン上で多くの票を獲得したプロジェクトに毎月130万ドルづつ寄付するキャンペーンを設定。業界初の試みは、様々なメディアから支持を集めた。しかし、その年の売上は投資額の増加にも関わらず、9.8%の減少を見せた。その翌年には、これまで通りスーパーボウルのCMを再開させた。
    このケースは、ソーシャル・マーケティングの事例として今後さらに議論の余地があると言われる。
    人々は一般的に「良い事」を支持する傾向にはあるが、実際のブランド構築や企業のイメージ向上に繋がるものとしては、もっと包括的、かつ継続的な取組みが必要であるように感じる。この類いの取組みは、短期的には回収できないのではないかと思う。


    「eペイシェント」
    デイブ・デブロンカートさんは56歳の時に突然末期の肝臓癌を患っていることを医師から告げられた。余命24時間とも告げられたが、永年IT系企業に務めていたこともあり、インターネットで見つけられないものはないと信じていた。そこで、患者同士が情報を提供し合うサイトから担当医が知らなかったような治療法を見つけ、更にその治療を提供している4人の医師も見つける。その結果、1年半後には肝臓癌を完治させるという奇跡的な結果をもたらした。実際のサイトへの発展へは、プライバシーの観点から今後議論の余地はあるが、このような事例は今後の医療のあり方も大きく変えていくのではないかと思う。

  • Social Goodという言葉は耳慣れないものだったけど、NPO、チャリティ、ボランティア、CSRなどと呼ばれていたものを包括し、「社会をよくするもの」を漠然と指すアンブレラタームとして使われているようだい。本書で取り上げられている話題は、エジプトの民主化革命から、格差是正を求めるオキュパイ運動、災害対応、教育、行政サービスの改善などなど、幅広い。その背景には、SNSやcrowd sourcingを可能にするIT技術がある。日本でも、プロボノと呼ばれるプロフェッショナル・スキルを活かした社会貢献活動が広まるとよいのではと思った。その際、ニーズとシーズのマッチングが鍵になると思うが、データはあっても分析する人材やリソースを持っていないNPOと、データサイエンティストの橋渡しをするdatakindのような事例が紹介されていた。

    ・ファストカンパニー創刊号「Work Is Personal. Computing Is Social. Knowledge Is Power. Break the Rules」
    ・Clay Shirky「情報洪水などない。それはフィルタリングの失敗だ」
    ・東日本大震災の災害情報集約サイトsinsai.infoでも使われたウシャヒディ(Ushahidi)
    ・Twitter for goodのT.W.E.E.T.戦略。T=Target(目的・目標の明確化)、W=Write(まず書いてみる。参加してみる)E=Engage(関係構築をする。質問に答えたり、引用(RT)する)E=Explore(評判に気を配り、影響力のあるユーザを見つける)T=Track(トラッキング・効果測定&検証を行う)

  • FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアを駆使することで、個人が社会を動かせるほどの力を持てるようになった。

    この本は、ソーシャルメディアを使った新しい世界の潮流や具体的な事例について述べられている。

    これを読めば、この流れはもはやメインストリームになってきていることが否が応でも分かるだろう。そんな中で自分がどう対処していくか。これを真剣に考えなければならない。

    たくさんの事例が紹介されていて、見開き2、3Pがほとんどなので読みやすい。

    個人的には、コードフォーアメリカ、エドモド、ユニバーシティオブザピープル、アップスフォーグッドの取り組みは知らなかったので、勉強になった。

  • ソーシャルツールを、個人向けエンターテイメントの枠を越えて、社会を良くするために使う潮流についての内容。

    Social Good。

    Activism, Social risk management, Media, Finance, Open business, Individual >Organizationなど、多様な活動。国、政府、自治体が不完全であれば、それを補う、もしくは越える活動を行う。

    Socialツールの力を背景に、情熱とスキルを持った人々が、自由に集える。既存の公共機関、企業の組織としての限界が見えてくる。

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