- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062990387
作品紹介・あらすじ
解決したはずの殺人事件。
癒やし系数理論理学者の証明で
世界は反転する……!!
真実は、演算できる。
大学生の詠彦は、天才数理論理学者の叔母、硯さんを訪ねる。独身でアラサー美女の彼女に、名探偵が解決したはずの、殺人事件の真相を証明してもらうために……。
詠彦が次々と持ち込む事件――「手料理は殺意か祝福か?」「『幽霊の証明』で絞殺犯を特定できるか?」「双子の『どちらが』殺したのか?」――と、個性豊かすぎる名探偵たち。「すべての人間の思索活動の頂点に立つ」という数理論理学で、硯さんはすべての謎を、証明できるのか!?
感想・レビュー・書評
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先日読んだ『アリアドネの声』が面白かったマギーしじゃなかった井上真偽さん
どっかで見た名前だな〜と思ってたらメフィスト賞受賞者でした
というわけでコツコツ、コツコツメフィスト賞字足らずです
別におびー未読のメフィスト賞を先に潰していく大作戦発動中ってわけではありません
誤解です
はい本編!
個性豊かな探偵たちの推理を美人アラサー天才数理論理学者の叔母が数理論理学を用いて検証していくというストーリー
さすがメフィスト賞!濃いわ〜
この設定濃いわ〜
いいよね、メフィスト賞、選考基準がしっかりしてて、作品としての完成度よりいかに斬新かってところに重きを置いてる感じが
斬新しすぎてかな〜りとっつきにくいです
でも安心して下さい
数学苦手って人はその部分読み飛ばしても成立するようになってますから
って(゚Д゚)ハァ?
何を日和ってんねん!
成立させたらいかんやろ!
突き進めや!
絵の具を水に混ぜたら表面は濃い〜色なんだけど分離しちゃって中身は結局無色透明みたいなことになっとるやないか!
だったら謎解きの方をもっと濃くせないかんやろ!
謎解きの方しょっぱいままやないか!
発想は飛び抜けてるけど中身穴だらけっていう
まさにメフィスト賞!これぞメフィスト賞!
素晴らしい!(素晴らしいんかい!)
ほんとこれからも楽しみな作家さんですぞ!
今からでも要チェックです
ちなみに突き進んでたら★2(下がるんかい!)詳細をみるコメント3件をすべて表示-
おびのりさんあっぶな。あっぶな。2023/09/11
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1Q84O1さんいや、これはひま師匠絶対におびさんのメフィスト賞を潰しにいってるなwいや、これはひま師匠絶対におびさんのメフィスト賞を潰しにいってるなw2023/09/11
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ひまわりめろんさん誤解です…( ̄ー ̄)ニヤリ誤解です…( ̄ー ̄)ニヤリ2023/09/11
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’21年11月25日、読了。井上真偽さんの作品、3作目。
正直、読みながら、「数理論理学なるもの、ちょっとウザいなぁ」、なんて感じてました。でも、この設定を無くしてしまったら、この小説の、「特別さ」みたいなのが失われるよな、なんて…我慢して読み進めましたが…
いやぁ、素晴らしかったです!最終章で、やられました!お見事!
井上真偽さん、今迄読んだ3作、どれも僕には「特別」です!今まで経験した事の無い、この感じ!本当に、凄いなぁ…。
探偵役が各々の事件で三人、登場しますが…そのうちの一人が、「その可能性は〜」のウエオロでした。他の二人も、他の作品に登場するのかな?それも、楽しみです。
次は「聖女の毒杯」、行ってみます! -
おもしろいです。論理学?に興味持ちました。
ところで、主人公の叔母さん?の「独身アラサー美女」さんですけど、1話目違和感ありすぎでした。著者のファンタジー?こんな感じがの女性が好きなの?その後、だんだんましになります。
あと、数理論理学が、犯人を導き出すのに、どう役立っているのかよくわかりませんでした。命題とか、公理をどう書くのかが大切みたいですね。難しいですね。 -
既に解決した事件を天才が検証するというあまり見ない構成。
登場人物の軽妙なやりとりもあり、事件自体も簡潔に書かれているので、ややこしい「数理論理学」の部分を流し読みすればかなり読みやすい分類に入るのではないか。
井上真偽さんの著書は、「ムシカ」や「ベーシックインカム」も読んだが、どれも違う分野も関わらずけっこう細かい部分の知識まで取り入れていて読んでいて面白い。 -
エピローグ進級試験が面白かったので、星3つ
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ラノベっぽさいキャラ付けがやや苦手
ストーリーと構成はおもしろい! -
ミステリーとしてはちょっと強引なとこはあれ、ラノベとしてならOK
ただし高等数学未履修者の私は、最初数学的なところも頑張って読んだが、結果3割位読み飛ばし。
このあたりの数学わかればもっと楽しいのでは。 -
事件の謎を論理で検証する。
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事件が起き、個性的な探偵が謎を解き、それが正しいかどうかを主人公が叔母のところに検証してもらいに持ち込む、という連作短編の形になっています。章ごとに現れる探偵はそれぞれ別で個性的で印象深いです。叔母の硯は謎解きの検証に数理論理学を使います。これはいわゆる数学特有のとっても簡単なことをとっても遠回りしながら証明するようなやつで、私はこの手のことが大好きなので文章が文字の記号で並ぶだけで楽しくて楽しくてワクワク式を追いかけましたが対偶とか数学的帰納法とか嫌いだった人は辛いかもしれません。でもそこがメインなはずなのにこの七面倒臭い数理論理学部分は読み飛ばしても話の筋には全く問題ありません。せっかく題名に述語論理をうたってるから勿体ない気がしますが、逆にそれで読み手を選ばないようにしているのかもしれません。最後には驚かされましたし、探偵の一人が次作で活躍するようなので次も是非読んでみます。