ベスト本格ミステリ2015 (講談社ノベルス)

制作 : 本格ミステリ作家クラブ 
  • 講談社
3.30
  • (0)
  • (7)
  • (12)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 59
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062990479

作品紹介・あらすじ

本格ミステリ作家クラブが選んだ2014年のベスト本格ミステリ短編&評論のすべて!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 個人的には好みが分かれた作品が多かった。

    気に入ったのは「三橋春人は花束を捨てない」
    「死は朝、羽ばたく」「髪の短くなった死体」

    どれも普段は読まない作家さんたちなので
    収穫でした

  • アンソロジー。11作収録。
    アンソロジーは、何作かは確実に好みの作品があるのがありがたい。
    良かったのは、下村敦史「死は朝、羽ばたく」、芦沢央「許されようとは思いません」、青崎有吾「髪の短くなった死体」。

  • 長岡弘樹/下村敦史作品が入っていたので。

    ハッとするのは上記2作品のみ。
    ほかは、ややゆるめのミステリー、というかカンタ謎解きで、こういう場合のミステリーと分類するには少々甘い感じ。

    (評論は、ミステリーではないです)

    いろいろな作家を体験できる点を良しとする。

  • 2014年に発表された本格ミステリの短編と評論から、本格ミステリのプロフェッショナルが選び抜いたベスト作品集!

  • 普段読まない下村さん、芹沢さんの作品は重たいながらも印象に残った。お馴染みのハルチカは「惑星カロン」に違うバージョンで掲載されているらしいので忘れないうちに読みたい。

  • (収録作品)小説(最後の良薬(長岡弘樹)/心中ロミオとジュリエット(大山誠一郎)/三つの涙(乾くるみ)/三橋春人は花束を捨てない(織守きょうや)/死は朝、羽ばたく(下村敦史)/舞姫(歌野晶午)/緑の女(櫻田智也)/真桑瓜(青山文平)/理由ありの旧校舎(初野晴)/許されようとは思いません(芦沢央)/髪の短くなった死体(青崎有吾))/評論 ゆるいゆるいミステリの、ささやかな謎のようなもの。(千野帽子)/二〇一四年本格ミステリ作家クラブ活動報告

  • 楽しそうな最新ミステリー

     冒頭の「最後の良薬(長岡弘樹)」からおもしろい。妻というオチはありきたりなんだが、どんでん返しがきれいに決まる。

     思わせぶりな「心中ロミオとジュリエット(大山誠一郎)」はオチが読めてしまうが、幸せの価値を問うラストは良いな。


     期待の割りにはイマイチだったのが「三つの涙(乾くるみ)」。残念。

     逆にとてもすばらしいと感じたのが「三橋春人は花束を捨てない(織守きょうや)」。このオチには驚いた。緻密だなぁ。普通怖いのは女なんだがなぁ。

     既読の「死は朝、羽ばたく(下村敦史)」も、このシリーズに加わるに十分な力量を持つ作品。

     「舞姫(歌野晶午)」のオチがわからない。たぶんアフリカだと思うけど、その伏線が見えない。よっておもしろくない。

     「緑の女(桜田智也)」はおもしろくない。研究室の雰囲気はたっぷりなんだけど、発散し過ぎたな。

     なぜ時代劇にしないといけないのかわからないまま読んだ「真桑瓜(青山文平)」。確かにその背景は楽だけど、現代にアレンジできなかったのかな。残念だ。

     「理由ありの旧校舎(初野晴)」はユニークなお話だけど、まったくおもしろくない。

     上質なおばぁちゃんミステリー「許されようとは思いません(芦沢央)」は既読。

     「髪の短くなった死体(青崎有吾)」の凸凹名探偵コンビはユニークだけど、トリックはおもしろくないな。

     既読もあったけど、なかなかに楽しめたアンソロジーだ。いいな、ミステリー。

  • 2015/8/31(月曜日)

  • 長岡弘樹「最後の良薬」えええ!?そんなのありなの……ギャグかよ…?
    大山誠一郎「心中ロミオとジュリエット」これはわかりやすかった。ま、それしかないですよね。
    乾くるみ「三つの涙」乾くるみさん好き。シリーズ化してほしいようなキャラクターたちだ。
    織守きょうや「三橋春人は花束を捨てない」これはなかなか好きです。何といっても依頼人の理由…このキャラがいい。まあ主人公はドン引きしてますが。
    下村敦史「死は朝、羽ばたく」これも面白かった!素直にびっくりしました。
    歌野晶午「舞姫」物理トリックはやっぱりちょっと苦手。しかし今回はそれ以上に主人公がどうも苦手だった。
    櫻田智也「緑の女」謎解き部分はなかなか面白かった。
    青山文平「真桑瓜」これも好き。この後味が好き。
    初野晴「理由ありの旧校舎」うーーーんこれもわかりやすかった。「全開事件」と言っても一番ふつうに思いつく理由だったし。
    芦沢央「許されようとは思いません」いくらなんでも…いやな村だ。良い面が一切描かれないのはちょっともやもやするけど、「理由」をわかりやすくするためかな。
    青崎有吾「髪の短くなった死体」役割分担ペア探偵の設定楽しい。
    千野帽子「ゆるいゆるいミステリの、ささやかな謎のようなもの。」

    「死は朝、羽ばたく」「真桑瓜」辺りが好き。
    「三つの涙」「三橋春人は花束を捨てない」はキャラが好き。

  • 軽めでテンポ良く読めるものから、重苦しく、深く考えさせられるものまで。様々なミステリが楽しめる一冊でした。
    特に印象的だったのは後者だけど(下村敦史さんの『死は朝、羽ばたく』や芦沢央さんの『許されようとは思いません』)、個人的には軽めで、登場人物のキャラが立っているお話の方が好きかも。まぁ、好みの問題ですね。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

本格ミステリ作家クラブとは――
本格ミステリというジャンルのさらなる発展を目指し、2000年に設立された団体。年間の最優秀本格ミステリ作品を表彰する「本格ミステリ大賞」を創設し、その運営をおこなっている。初代会長を北村薫氏、2代目会長を有栖川有栖氏、3代目会長を辻真先氏、4代目会長を法月綸太郎氏、5代目会長を東川篤哉氏がつとめ、現在6代目麻耶雄嵩氏が会長をつとめ、推理作家・評論家・漫画家など約200名が所属している。


「2023年 『本格王2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×