- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062990479
作品紹介・あらすじ
本格ミステリ作家クラブが選んだ2014年のベスト本格ミステリ短編&評論のすべて!
感想・レビュー・書評
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個人的には好みが分かれた作品が多かった。
気に入ったのは「三橋春人は花束を捨てない」
「死は朝、羽ばたく」「髪の短くなった死体」
どれも普段は読まない作家さんたちなので
収穫でした詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アンソロジー。11作収録。
アンソロジーは、何作かは確実に好みの作品があるのがありがたい。
良かったのは、下村敦史「死は朝、羽ばたく」、芦沢央「許されようとは思いません」、青崎有吾「髪の短くなった死体」。 -
長岡弘樹/下村敦史作品が入っていたので。
ハッとするのは上記2作品のみ。
ほかは、ややゆるめのミステリー、というかカンタ謎解きで、こういう場合のミステリーと分類するには少々甘い感じ。
(評論は、ミステリーではないです)
いろいろな作家を体験できる点を良しとする。 -
2014年に発表された本格ミステリの短編と評論から、本格ミステリのプロフェッショナルが選び抜いたベスト作品集!
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普段読まない下村さん、芹沢さんの作品は重たいながらも印象に残った。お馴染みのハルチカは「惑星カロン」に違うバージョンで掲載されているらしいので忘れないうちに読みたい。
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(収録作品)小説(最後の良薬(長岡弘樹)/心中ロミオとジュリエット(大山誠一郎)/三つの涙(乾くるみ)/三橋春人は花束を捨てない(織守きょうや)/死は朝、羽ばたく(下村敦史)/舞姫(歌野晶午)/緑の女(櫻田智也)/真桑瓜(青山文平)/理由ありの旧校舎(初野晴)/許されようとは思いません(芦沢央)/髪の短くなった死体(青崎有吾))/評論 ゆるいゆるいミステリの、ささやかな謎のようなもの。(千野帽子)/二〇一四年本格ミステリ作家クラブ活動報告
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楽しそうな最新ミステリー
冒頭の「最後の良薬(長岡弘樹)」からおもしろい。妻というオチはありきたりなんだが、どんでん返しがきれいに決まる。
思わせぶりな「心中ロミオとジュリエット(大山誠一郎)」はオチが読めてしまうが、幸せの価値を問うラストは良いな。
期待の割りにはイマイチだったのが「三つの涙(乾くるみ)」。残念。
逆にとてもすばらしいと感じたのが「三橋春人は花束を捨てない(織守きょうや)」。このオチには驚いた。緻密だなぁ。普通怖いのは女なんだがなぁ。
既読の「死は朝、羽ばたく(下村敦史)」も、このシリーズに加わるに十分な力量を持つ作品。
「舞姫(歌野晶午)」のオチがわからない。たぶんアフリカだと思うけど、その伏線が見えない。よっておもしろくない。
「緑の女(桜田智也)」はおもしろくない。研究室の雰囲気はたっぷりなんだけど、発散し過ぎたな。
なぜ時代劇にしないといけないのかわからないまま読んだ「真桑瓜(青山文平)」。確かにその背景は楽だけど、現代にアレンジできなかったのかな。残念だ。
「理由ありの旧校舎(初野晴)」はユニークなお話だけど、まったくおもしろくない。
上質なおばぁちゃんミステリー「許されようとは思いません(芦沢央)」は既読。
「髪の短くなった死体(青崎有吾)」の凸凹名探偵コンビはユニークだけど、トリックはおもしろくないな。
既読もあったけど、なかなかに楽しめたアンソロジーだ。いいな、ミステリー。 -
2015/8/31(月曜日)
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長岡弘樹「最後の良薬」えええ!?そんなのありなの……ギャグかよ…?
大山誠一郎「心中ロミオとジュリエット」これはわかりやすかった。ま、それしかないですよね。
乾くるみ「三つの涙」乾くるみさん好き。シリーズ化してほしいようなキャラクターたちだ。
織守きょうや「三橋春人は花束を捨てない」これはなかなか好きです。何といっても依頼人の理由…このキャラがいい。まあ主人公はドン引きしてますが。
下村敦史「死は朝、羽ばたく」これも面白かった!素直にびっくりしました。
歌野晶午「舞姫」物理トリックはやっぱりちょっと苦手。しかし今回はそれ以上に主人公がどうも苦手だった。
櫻田智也「緑の女」謎解き部分はなかなか面白かった。
青山文平「真桑瓜」これも好き。この後味が好き。
初野晴「理由ありの旧校舎」うーーーんこれもわかりやすかった。「全開事件」と言っても一番ふつうに思いつく理由だったし。
芦沢央「許されようとは思いません」いくらなんでも…いやな村だ。良い面が一切描かれないのはちょっともやもやするけど、「理由」をわかりやすくするためかな。
青崎有吾「髪の短くなった死体」役割分担ペア探偵の設定楽しい。
千野帽子「ゆるいゆるいミステリの、ささやかな謎のようなもの。」
「死は朝、羽ばたく」「真桑瓜」辺りが好き。
「三つの涙」「三橋春人は花束を捨てない」はキャラが好き。 -
軽めでテンポ良く読めるものから、重苦しく、深く考えさせられるものまで。様々なミステリが楽しめる一冊でした。
特に印象的だったのは後者だけど(下村敦史さんの『死は朝、羽ばたく』や芦沢央さんの『許されようとは思いません』)、個人的には軽めで、登場人物のキャラが立っているお話の方が好きかも。まぁ、好みの問題ですね。