作品紹介・あらすじ
事件は突然訪れる――。
「深山木薬店」の店主・秋が何者かによってさらわれた。
もぬけの殻となった部屋に残されていたのは、不可思議な一枚のメモ。
『鵺は始まり。十六時間が区切り、災厄は一つ。四つ数えるまでに、交換だ』
脅迫文とも思われるこのメッセージが示唆するものとは?
そしてリベザルは、秋の行方を掴むことができるのか!?
感想・レビュー・書評
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とうとう灯視(ほし)さんが動き出す。シン・リーを探し出さないと自由になれないと。リベザルは動いてくれないし。
だって、シン・リーって秋なんだもん。あの時は秋がいなくなっちゃったから同意したけど、帰ってきたんだもん。渡すわけにはいかないんだもん。
業を煮やしたほしさんが誘拐したのは秋。秋は記憶をなくしたらしく、ほしさんと一緒に行動する。ザキも誘拐される。
ほしさんは、人間の負の感情から生まれた妖怪。
自由ってなんだ
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久々に薬屋さん読みました。
相変わらず、読み進めても謎が明かされていってるのか、謎が深まっているのか最後まで判らない薬屋探偵。
いつも煙に巻かれてる気がしてなりません笑
今回も面白かったんですが、長年連れ添ったリベザルより数日いた秋に懐いた灯視さんに若干違和感感じてしまったので星マイナスイチ。
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いつもの如く座木萌しか求めてない(笑)
桐がリベザルに対して放った台詞は私の人間関係のなかで往々にして思っている事で結構すっきりしたー!
やたら謝る人が本当に嫌いで。私は悪くないのに謝られると私が悪い人みたいなるのが納得いかなくて。あの人謝っておけば上手くいくと思ってるんだろーなーって思う自分も嫌な感じ。
それを指摘した桐が今作でのヒーローです(笑)
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今更ながら読了。リベザルが本当にかわいい。秋の過去?がちょっとだけ明らかになったので、今後に期待。
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灯視の「シン・リーを探してくれ」という依頼を請け負っていたリベザルは真実を彼に伝えないままに秋と過ごす。彼は彼なりに、妥協点を探していたはず。
だが、問題はそこではない。彼に形を与え秋が鍵となっていた理由にこそ本書の本題だろう。
恐らく灯視に形を与えたのも、秋を鍵にしたのも……秋の父親であろうことが推測できる。秋に呪いをかけたのも父なのだから。……いよいよ、核心に近付いてきた感じがします。
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「善悪を問うな。最善を考え続けろ。一般論は帯に短し襷に長し、いつでも使える都合の良い理論に甘んじて、掴める未来などない」秋の口にする言葉にはいつも身を引き締められます。今回ゼロイチの態度が軟化したような…
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薬屋シリーズ。リベザルの元で6年過ごした妖怪、灯視(ほし)がとうとうしびれを切らし、シンリーを連れてくる約束を果たせと、秋を誘拐する。
今回ちょっとだけ秋に関するキーワードが出てきて、彼の事が知れた気がする。
変わることは悪いこと?がテーマかな。
10年前に関わった人たちが出てきて、読み返さないと詳細が思い出せないけど、秋が去った後に1人残ったリベザルにあまり成長がみられていない気がする。周りが大人になったせいかな?
他の妖怪との絡みとか、新しくあれこれあったはず。なのに、座木や秋と話す内容があまりにもいつも通りで、離れた期間の出来事が若干かすんでる。
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大人気「薬屋探偵怪奇譚」第7弾! シリーズに隠されていた謎が、少しずつ明らかに!?
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脅迫状が残され、秋が拐われた
秋の記憶喪失
歌の告白
灯視の依頼の完遂
さすが付き合いの長いカイとゼロイチ
著者プロフィール
茨城県出身。芝浦工業大学工学部機械工学科卒業。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に、デビュー作を始めとする「薬屋探偵」シリーズ、「ドルチェ・ヴィスタ」シリーズ、「フェンネル大陸」シリーズ(以上、講談社)などがある。2019年5月に「うちの執事が言うことには」が映画化された。
「2023年 『雨宮兄弟の骨董事件簿 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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