その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)

著者 : 井上真偽
  • 講談社 (2015年9月10日発売)
3.43
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  • 本棚登録 :433
  • レビュー :79
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062990554

作品紹介

「謎はすべて解けました。これは――奇蹟です。」
この傑作を読まずして、今年のミステリは語れない!

かつて、カルト宗教団体が首を斬り落とす集団自殺を行った。
その十数年後、唯一の生き残りの少女は事件の謎を解くために、
青髪の探偵・上苙丞(うえおろじょう)と相棒のフーリンのもとを訪れる。

彼女の中に眠る、不可思議な記憶。
それは、ともに暮らした少年が首を切り落とされながらも、
少女の命を守るため、彼女を抱きかかえ運んだ、というものだった――。
首なし聖人の伝説を彷彿とさせる、その奇跡の正体とは……!?

探偵は、奇蹟がこの世に存在することを証明するため、
すべてのトリックが不成立であることを立証する!!

その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)の感想・レビュー・書評

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  • 青髪探偵のはじまり。
    昔、新興宗教で集団自殺があった。その時の生き残りの少女の依頼。
    フーリン、リーシー、青髪探偵の助手の小学生が出てくる。
    博識な作者なんだろうな、とは思う。

  • 「少年が首を切り落とされながらも少女を運んで助けた」という奇蹟の証明に挑む探偵の話。あらすじや舞台設定は突飛だけど、読み終わってみると意外と普通。様々なトリックの可能性を否定していく、という展開はおもしろいけど、驚くような結末ではなかった。

    相棒役が中国人なので、しょっちゅう中国語が出てきてちょっと読みにくい。一見奇抜な探偵もあまり魅力が伝わってこなかった。頑張ってキャラを立てようとしてるのは伝わるんだけど…。

    もう少し謎解きにも人物にも厚みがほしい。素材はいいのに、色々と残念なところの多いお話でした。

  • ここ1年のなかで私が求めていたものに1番近い。妄想、こじつけ、論証、実に面白かった。ただ、形式に難ありか。特に最も盛り上がるべきシーンで肩透かしを食らった。次作も評判が良いので期待。

  • 結構たのしめた。
    奇蹟を信じる探偵がトリックの可能性を潰していくお話。

    次々彼に挑む刺客を論破していく流れはなかなかユニークでした。


    2017.9.18

  • 気に入った!
    不可解な事件について考えられるトリックをことごとく覆し、奇蹟であることを明らかにさせたい探偵の決め台詞がタイトルのセリフ。普通のミステリと逆で、トリックを暴こうとする側が悪の組織的な怪しい人たちで、キャラも口上もトリックも意味不明なことばかりだけど、読んでて楽しかった。

  • <紹介>
    不可能状況(犯罪)のあらゆるトリックの可能性を不可能だと証明して、それが本当に人知の及ばない”奇跡”だと証明しようとする探偵の話。

    <おすすめポイント>
    漫画的に強調されたキャラ付けと筋立てで読みやすい。
    推理対決が理屈っぽくもあり子どもの口喧嘩のようでもあり絶妙な味。

    <感想>
    フーリンもいいけどリーシ―のキャラが好き。

  • 07/16/2017 読了。

    図書館から。

    『探偵が早すぎる』よりはこっちのが好みかも。

  • よくあるラノベ風頭脳派美男子の探偵物かと思いきや、いきなりカプレカ数が出てきて理系へのつかみはパーフェクト。しかも探偵が事件を解くんじゃなくて、いろんな刺客が推理した仮説を次々と反証するという一風変わった構成。他のすべての可能性を否定することで、首なし聖人の奇蹟「カルト教団集団自殺で、首を斬られた少年が、胴体だけで少女を運んで救った」を証明する。敵のとんでも仮説には必殺技よろしく名前がついていて、主人公が決め台詞『その可能性はすでに考えた』とともに論破する。もちろん黒幕は、神以外の奇蹟を認めないバチカン枢機卿しかない。しかもセコいことには、探偵が示した否定の矛盾の指摘、つまり否定の否定を仕掛けてくる。こりゃ麻耶雄嵩先生のデビュー作「翼ある闇」に匹敵するトンガリ作品だ。ほとんどの人は付いてけないと思うけど、一応ハッピーエンドだし、論理ゲームに徹してるから楽しい。

  • ◆◇◆そのトリックは実現不可能◆◇◆

    十数年前、人里離れた場所にあるカルト教団で起こった集団自殺事件。ただ1人生き残った少女がその謎を解くために探偵の元を訪れます。意識を失いかけたその時、確かに奇跡が起こったと…。探偵はすべてのトリックが実現不可能であればそれは起こったという奇跡の証明に乗り出します。次々と現れる挑戦者達が事件の真相トリックをぶつけます。それに対し、次々と不可能証明をしていく探偵。決めゼリフはもちろん「その可能性はすでに考えた!」。終盤ではなぜ探偵が奇跡にこだわるかなどの過去もあきらかになります。一般的なミステリーとは違って事件を解明させないように取り組んで行く過程が面白い、破綻してしまいそうですが、最後まで綺麗にまとめたのはさすが。登場人物の設定が弱いのでもっと振り切った方が更に良かったかもしれません。続編もでていますので、そちらにも期待です。

  • なんというか、チャレンジング^^;
    読み手、読み時を多いに選びそう。
    自分は嫌いじゃないよ。

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