星籠の海 上 (講談社ノベルス)

著者 : 島田荘司

• 講談社 (2015年12月3日発売)

作品紹介・あらすじ

映画化決定！　２０１６年公開！！　名探偵・御手洗潔を演じるのは玉木宏！！

さらに『勇午』の赤名修によるコミカライズも決定！

圧倒的な面白さ！　ミステリー界の最先端に立つ巨匠が放つ渾身の本格推理大作！
ノベルスだけの書き下ろし特典「御手洗潔スペシャルトーク」を収録！

瀬戸内の小島に漂着するいくつもの死体。古文書に記された「星籠」という謎の言葉。古代から栄えた潮待ちの港、鞆（とも）の町に拡がる不穏な団体の影。瀬戸内海に出没する「怪物」の噂。この「時計仕掛けの海」で何が起きているのか？　複雑に絡み合い、迷宮化する難事件に、名探偵・御手洗潔が鋭い推理の刃を振り下ろす！

感想・レビュー・書評

[ちてこさんの感想 · 2016年5月5日]

小坂井の話、新興宗教の話、ヒロ君の話。
どうつながっていくのかなーと読み進める。
さくさく読んじゃった。

[kodansha-novelsさんの感想 · 2016年5月2日]

映画化！　2016年公開！名探偵・御手洗潔役は玉木宏！ノベルスだけの書き下ろし特典「御手洗潔スペシャルトーク」を収録！

[F.tさんの感想 · 2016年2月3日]

.
＜あらすじ＞
瀬戸内の小島に漂着するいくつもの身元不明の死体。
事件の調査に乗り出す御手洗と石岡。
瀬戸内海の海流は時計仕掛けのように毎日決まった流れで、模型でシミュレーションした結果、死体は広島県福山市から放たれていたことが判明する。

福山市で御手洗たちが調査している最中、覚せい剤の薬物ショックで死亡した女性が発見されたと通報。
御手洗の指示で警官が死体検分せず周囲で見張っていると、そこに男数人が現れた。
彼らを逮捕し、御手洗が取り調べしたことで、真相が明らかとなる。

日本の政界や業界に勢力を拡大しつつある宗教団体”日東第一教会”。
その教祖がパクというアメリカのテロ対策リストに載っている男だった。
日東第一は裏で覚せい剤等麻薬を扱っていて、薬で死んだ女性はパクが誤って殺してしまい、その死体を信者が”掃除”するところだったのだ。
瀬戸内の小島に漂着していた死体も、何かしらのトラブルにより始末した日東第一の信者だった。

パクはモスクワであと一歩のところで逃げのびていて、
今回の女性を殺した件と麻薬等のルートの決定的な証拠集めが最重要となった。
世界的な犯罪者パクを逮捕すべく、福山市の事件の捜査を警察に任せた御手洗は、世界中から情報を収集することに。

事件調査と並行して語られる、ペリーの黒船が来航したときに描かれた図面に書かれた『星籠』という文字の謎とは？


＜下巻に続く＞

著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選　ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」