双蛇密室 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062990943

作品紹介・あらすじ

「蛇の悪夢」に関わる「地と天」の密室。
過去の扉を「援交探偵」が開く!

前代未聞の大仕掛けで
ミステリランキングを席巻する
「らいちシリーズ」新作!

「援交探偵」上木らいちの「お客様」藍川刑事は
「二匹の蛇」の夢を物心付いた時から見続けていた。
一歳の頃、自宅で二匹の蛇に襲われたのが由来のようだと
藍川が話したところ、らいちにそのエピソードの矛盾点を指摘される。
両親が何かを隠している? 
意を決して実家に向かった藍川は、
両親から蛇にまつわる二つの密室事件を告白された。
それが「蛇の夢」へと繋がるのか。
らいちも怯む(!?)驚天動地の真相とは?

感想・レビュー・書評

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  • 二匹の蛇に噛まれる夢を見る刑事が援交探偵らいちと自分の出自にまつわる謎に迫る話。

    少ない登場人物の中でのシンプルな話なんですが、超ド級のバカミスです。

    二段構えの真相がどちらもバカですが、ロジカルに伏線を張っており、一応論理的には解決可能な内容ではあります。(作者の言い訳らしきものも感じますが)

    しかし、バカな話を読んだ。満足

  • シリーズ4作目。最初に語られる蛇のネタは拍子抜けですが、ある一つの矛盾から導き出される真相は前例がなく(?)実に衝撃的。伏線や舞台装置もよく考えられていると思います。前三作と比べると小粒ですし、らいちの出番が少ないのでやや退屈に感じてしまいますが、ミステリー史上に名を残すであろうトリックは一読の価値があります。

  • 〇×8のらいちシリーズ4作目

    ここまでシリーズを追っている人なら誰もが最低評価を下しそう

    事件のスケール感、真相、登場人物のどれもがパッとしないなあ

    刑事の出自に焦点を当てた内容だが、一撃ならふ〜んで許容できるトリックも連続して畳み掛けられると無感情で字面を追う作業になる

    ラスト、らいちとの別れが描かれているがどうなることやら

    シリーズは続いているらしいがとりあえずここで

  • 表紙のらいちちゃん、かわいい←
    しかし、中身は相変わらず←
    これが“バカミス”かぁ……と改めて感じました(笑)
    こんな真相を誰が想像できるのか!!!っていう感じです←
    本格的なものを求めると軽すぎます(当たり前)
    その分スラスラ読みきれましたし、らいちちゃんなりの優しさも見えて、そこは凄く好きでした。

  • 毎度同じみのエロミスで、それはいいのだけれど、今回はちょっと生理的な不快感のほうが大きかったかなぁ。
    謎解きも、それほど爽快感もなく、悪い意味での「そんなのアリ?」という感じだった。
    藍川さんの過去に迫る展開は面白かったんですけど…

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    「援交探偵」上木らいちの「お客様」藍川刑事は「二匹の蛇」の夢を物心付いた時から見続けていた。一歳の頃、自宅で二匹の蛇に襲われたのが由来のようだと藍川が話したところ、らいちにそのエピソードの矛盾点を指摘される。両親が何かを隠している?意を決して実家に向かった藍川は、両親から蛇にまつわる二つの密室事件を告白された。それが「蛇の夢」へと繋がるのか。らいちも怯む(!?)驚天動地の真相とは?

  • らいちシリーズ4作目。藍川刑事の悪夢から、彼の過去に迫ります。シリーズの性格上トリックありきでストーリーを組み立てているのだと思いますが、それでもちゃんと必要なエロミスを作ってくるところが凄いと思います。現実としてそんなことができるかとかそういうことが起こり得るかはともかくとして、自分の知識のない部分なので、謎が解けてなるほど、というより、そんなことがあるのか!と唖然とした感じになってしまいました。らいちの到達した事件の真相はなかなか衝撃でこの後の藍川刑事が気になります。

  • 上木らいちシリーズ。
    タイトル通りに、蛇が関係した密室での事件が二つ。
    とにかく、最後に明かされる真相の衝撃が大きい。
    サクッと読めるので、変わったトリックが好きなミステリファンは読んでみて良いかも。

  • 職業娼婦にして趣味探偵、絶世美人の18歳、上木らいちシリーズの一作。2匹の毒蛇による2件の密室事件。被害者は、双子SM作家の万場黒太郎、助かったのは内縁の妊娠中の妻。犯人予想は、 万場黒太郎自身。 売れない作家生活から逃げ出すため、 弟の一卵性双生児の万場緑太郎と入れ替わり、事件をもみ消した。隣の女はただ蛇をペットとして飼って利用された。→結果は全くはずれ。双子は関係なし。この真相はさすがに予想つかなかった。話のネタとしてはありだけど、ちょっとR18すぎるなぁ。アナフィラキシーショックって、安易に使うと納得感ないし。。トビヘビとか、ヤマカガシとか、豆知識が多いのは相変わらず楽しいが、これは文庫化されないと思う。

  • らいちシリーズは毎年ベストに食い込むくらい好きだったんだけど、今作はなんだかあまりハマらなかったなー。
    こういう内容でいくならばもうちょっと書き方があるのではと思ってしまった。ちょっとライト過ぎるのでは無いか。
    あと説明口調すぎる部分が目立つ。ミステリだから仕方ないんだけど、その辺ももうちょっとうまく処理して欲しかった。
    「驚天動地」(by裏表紙)の結末も、うーん……。
    次作に期待。

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著者プロフィール

早坂 吝(はやさか・やぶさか)
1988年、大阪府生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学推理小説研究会出身。
2014年に『○○○○○○○○殺人事件』で第50回メフィスト賞を受賞し、デビュー。
同作で「ミステリが読みたい! 2015年版」(早川書房)新人賞を受賞。
他の著書に『虹の歯ブラシ 上木(かみき)らいち発散』『RPGスクール』『誰も僕を裁けない』
『探偵AI(アイ)のリアル・ディープラーニング』『メーラーデーモンの戦慄』などがある。




「2019年 『双蛇密室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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