7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー (講談社ノベルス)

  • 講談社
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本棚登録 : 552
レビュー : 70
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062991056

作品紹介・あらすじ

テーマは「名探偵」。7編の傑作誕生!

綾辻行人「仮題・ぬえの密室」
歌野晶午「天才少年の見た夢は」
法月綸太郎「あべこべの遺書」
有栖川有栖「船長が死んだ夜」
我孫子武丸「プロジェクト:シャーロック」
山口雅也「毒饅頭怖い 推理の一問題」
麻耶雄嵩「水曜日と金曜日が嫌い --大鏡家殺人事件--」

感想・レビュー・書評

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  • 新本格の誕生から30周年になった記念の書き下ろしアンソロジー。執筆陣は新本格ブームの根底となった7人であり、これ以上無い人選だろう。
    対抗意識という事でも無いだろうが、やはり記念の一冊に相応しい力作ばかり。御自分の創造した名探偵を出してきた麻耶さん、山口さん、有栖川さん、法月さん。想像を超えた意外な名探偵を出してきた我孫子さんと歌野さん。そして巧く逃げた綾辻さん(笑)。綾辻さんは本文に書いてある様に本当にネタに困ったんだろうなあ。それでもこういう作品にしてしまうのが流石。有栖川さんと法月さんのフーダニットは傑作だった。とにかくかなり高水準の一冊。堪能した。

  • 七人の顔ぶれ、そして特別デザインしおりランダム挟み込みと新本格30周年記念出版として打ち出した企画のこのノベルズ。豪華ですね。
    どれも、その作家さんらしい作品で大変満足しました。

  • しおりガチャは有栖川有栖さんの「月光ゲーム」でした。
    そうそうたる面々が一堂に会した新本格30周年記念アンソロジー。

    ・麻耶雄嵩「水曜日と金曜日が嫌い ー大鏡家殺人事件ー」
    断崖絶壁に建つ館で、ファウストに見立てた殺人事件が起こる。

    ・山口雅也「毒饅頭こわい 推理の一問題」
    古典落語の「饅頭こわい」がベース。
    途中、容疑者の証言がずらずら並び、「この中で嘘を言ってるのは誰か」という数学の問題のような展開に。

    ・我孫子武丸「プロジェクト:シャーロック」
    名探偵AIが発明されて発展。しかしその関係者が殺される。
    名探偵のAIがあるなら名犯人のAIもあるという発想が面白い。犯人AIの名称が「モリアーティー」名のが良かった。

    ・有栖川有栖「船長が死んだ夜」
    最後の最後まで「別に被害者は船長でなくてもよかったんじゃ…」と思ったんですが、やはり船長でないといけなかった(英語の号令を聞き間違えたことが動機)。そこが一番のどんでん返しかな。

    ・法月綸太郎「あべこべの遺書」
    自殺のような死に方をした二人の傍に、あべこべの遺書があるという事件が発生。
    二人の人物が協力して一人を殺そうとしたけど手違いがあって…というやや複雑な話ながら短い枚数できっちりまとまっていた。

    ・歌野正午「天才少年の見た夢は」
    核戦争の中、シェルターに避難した少年少女たち。その強固な密室の中で連続殺人が起こる。
    探偵がアンドロイドじゃないかと言うのは割としょっぱなで気が付いた。

    ・綾辻行人「仮題・ぬえの密室」
    ミス研時代に存在したはずの一作が記録に残っていない。みなの記憶にはあるのに。
    その謎を綾辻さんや他の作家さんたちが追うという手記のような話。
    それにしては登場人物足りないんじゃない? と思ったら最後でやっぱり…!

  • 大きなハズレがなく、結構満足なアンソロジー。
    「プロジェクト:シャーロック」と「天才少年の見た夢は」が個人的には好き。(テーマが被ってる気がするけど)
    「仮題・ぬえの密室」もミステリ…?となったがボーナストラック的な感じで面白かった。

  • 通販で買ったらしおりガチャは白の綾辻さんでした。
    新本格ブームのときに手当たり次第読んでたから7人全員読んだことはあったんだけど、こうして並ぶとなかなか個性豊かね。
    最近は有栖川さんと麻耶さんのしか読んでなかったからあらためて他の人のも読もうかなって思いました。

  • 新本格30周年記念のアンソロジー。このあたりの世代の作家さんにどっぷりはまった身としては、これもう珠玉の一冊です。全部書下ろしで、どれもこれもが読みごたえのあって楽しいこと!
    お気に入りはやっぱり綾辻行人「仮題・ぬえの密室」。これは厳密にはミステリというのもちょっと違うかもしれません。でもミステリについての物語なのは確かだし、ミステリに対する愛情はもうこれでもかってくらいに詰まっていると思いました。ほぼノンフィクションのような実名小説。これがまったくの真実であってもいいかもしれないと思えます。登場する人たちがみんな楽しそうで幸せそうで、読んでいるこっちもものすごく幸せな気分になりました。嗚呼、ミステリって素晴らしい。

  • 新本格30周年記念アンソロジー。
    タイガからもアンソロジーが予定されめいるが、ノベルズ版初期から第一線で活躍している大御所揃いで、どれかひとつを選ぶのも難しい。タイガの方も楽しみだなぁ。

  • 新本格ミステリの旗手達が名探偵をコンセプトに書いた短編集。有名どころの作家さんばかりで、しかもそれぞれの作品の名探偵が登場するものが多いので、好きな人には楽しめるかと。短編なので読みごたえとしては物足りないかもですが、色んな作家さんの7編が読めると思えばお得かと。

  • 私にしては珍しく短編・アンソロジー。
    愛読している有栖さんや法月さんはもちろん面白かったのだけど、初読だった麻耶さんにすっかりノックアウト。早速長編を図書館から借りてきました。
    こうやって読書の幅が広がるのは楽しいなぁ。

    しかし最後の綾辻さんのお話、格別によかったです。
    ほっこりします。この界隈の作品をたくさん読んでる方は、絶対に。

  • 好きな作家さんばかりだったので、どれも面白かった。
    やっぱり有栖川さんのが好きだけど、歌野さんの設定も好き。

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著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ ゆきと)
1960年京都市生まれ。京都大学教育学部在学中、京大推理小説研究会に所属。研究会同期に、後に結婚する小野不由美がいる。1982年、同大学大学院教育学研究科に進学。1987年、大学院在学中に『十角館の殺人』で作家デビュー。講談社ノベルス編集部が「新本格ミステリー」と名付け、その肩書きが広まった。1992年大学院を卒業後、専業作家に。
1990年『霧越邸殺人事件』で「週刊文春ミステリーベスト10」1位。1992年『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2011年『Another』で「ミステリが読みたい!」1位。2018年第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。
主な代表作として、デビュー作『十角館の殺人』以来続刊されている、長編推理小説「館シリーズ」。

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