ψの悲劇 The Tragedy of ψ (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062991223

感想・レビュー・書評

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  • 森さんは、なぜこうも読者をはめるのが上手いのか。
    唯一シリーズで知った人物、島田文子のキャラがあれ?と思うほど別人。はたまた若いころ本当にそんなだったのか、それとも実は別人?
    そして、百年シリーズを彷彿とさせる意外なストーリー展開。真賀田博士はいつの時代も裏ボスとして登場しているが、それにしても、単なる殺人ミステリーじゃなかったんだね。
    あ~やられた~。

  • Gシリーズ後期三部作、の第二作目、らしい。
    すっかり重要キャラクタになった島田文子が大暴れ。
    Wシリーズへ至る道筋を、きっちり示してくれました。
    ここからさらにどう繋がっていくのか。
    海月くん、どこ…?

  • 島田さんってこんなキャラだっけと思って調べてみたら前作を読んだのは2年前。そんなの覚えてないよと思いつつ読み進めたが結果として森博嗣ワールド、特に最近のシリーズのテーマを何となく知ってれば問題なかった。登場人物も他作品とほとんど関係なし(のはず)。早く次巻を読みたいがまた2年後かな。

  • 前半は読みにくかった。島田さんが誰だったか思い出せないまま読了し、χのあらすじを読んでやっと思い出すような有り様。とはいえ後半で島田さんが暴走し始めてからは納得の展開。島田さん好きだわ~。新作読む度に「これがあれに繋がるのか!」とビックリしてばかり…。

  • 面白かった。最後にゾッとした。

  • またラストでどこかで聞いた名前を出すのは卑怯だ。ファンとしては嬉しいけど。

  • やはり島田さんは出てきましたが、前作に比べるとパワーダウンかな。
    次で終わり。
    誰が出るのでしょうか??
    早く読みたいです。

  • うわー。
    最後、ぞっとしました。

    森博嗣先生は、冷静で、ある種、人間味のない人間が、
    ふいに見せる内面の柔らかいところ、
    「人間だから」感じる温もり、
    そんなところを書くのが秀逸なのですが、
    本作のラストは、それと真逆な感じでした。

    面白かったです。

  • 前作「Χの悲劇」からGシリーズ後期になっていた。迂闊なことに、え、そうなの、と驚いたりしている。いつもの登場人物達は、全くいない。前作に引き続き、島田文子が出てくるが、あのときは、結構な年齢だったはず。前作より時間が遡るのかと、ちょっと考えてしまった。
    まあ、そういう馬鹿な誤解は解消されるんだけど、うん、そういう設定かと、驚きつつ、森先生に気持ち良く振り回されて、大満足。

    前半は事件は起こるんだけど、淡々としてうっすらヒンヤリの印象。中間部のアクション部分は島田と鈴木の会話のリズムも相俟って、グッと盛り上がる。

    終盤は、主人公の思索が中心で、老境の印象と受け止めたのだが、彼はそれを否定する。しかし、彼が孤独を覚えたり、事件の意味を考え、疑心暗鬼になることに不思議にも感じ、また何故か自然なことのようにも思った。

    最後の幕の引き方には、唖然。え、ええ、それはどうなの。

    だいぶ、Wシリーズに近づいた感があるけれど、ここまでくれば、現実に生きなくてもいいじゃない、とも思うんだな。それでも電脳空間じゃプロペラの玩具は無いと思うべきなのかな。

  • まさか!
    森博嗣に毎回騙されるなぁ。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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