ハックス!(4) <完> (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 149
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063106633

感想・レビュー・書評

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  • あー、終わりか。。。切ねぇ。。。

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  • 楽しいことをみんなでやることの難しさと、楽しさ。それがいっぱい詰まった、最高の青春グラフィティでした。

    主人公の天真爛漫なみよしはいかにも漫画的なキャラクターなんだけど、活動を邪魔するマジで頭がおかしい人が出てきたり、活動に参加しながらもやる気が無くてずっといらいらしている人がいたり(そして誰も直接そのことに触れられなかったり)、明るいだけの物語では決してなくて、「あーあーこういう人っているよなぁ」というチクチクと刺すような現実が垣間見える。結局人間関係ではうまく和解したり解決したりできなかったりもして……それでもみんなで一緒にアニメを作って完成させる、それが一つの答えになっている。それはとても正しいことで、同時に難しいことでもある。
    これはなんというか、例えにしては大きすぎる話なんだけど、無念のなか先立ってしまった子のためにせめて親ができるのは、幸福に生きることだけだ、みたいな話に近い感覚がある(あくまでただの感覚なので、そこはそれ、適当に割り引いてください)。

    だから、それを成し遂げたラストでは感動せざるを得なくなる。フィクションが現実を乗り越える瞬間がそこにはある。
    今井哲也さんはフィクションと現実の境界を描くのがとても上手い人だなと思う。
    楽しいことを全力で楽しもうとするみよしは、強い。素敵な人だ。

  • 最後はやっぱりアイツが邪魔をするか……という、読めてしまうラストの「転」は残念でもあったが、すべての伏線が綺麗に収束していくのは見事でした。

    今井作品を読むのは『アリスと蔵六』『ぼくらのよあけ』に続き3作品目だったが、子どもの成長と、それを「先を行く」者たちが見守り、背中を押すという構図が変わらない。それがとても優しさと希望に満ちていて好きだ。

  • 総集編みたいな印象。群像劇ができるレベルで脇役が個性的で、それぞれのエピソードも展開力がありそうなのに、ずいぶん積み残したんじゃないかなあ。主役のみよし分だけはなんとか描いた感じ。おもしろいのはたしかなので完全版が見たい。アニメでもいいです。

  •  今井先生の作品をいい加減集めようと思い購入。前情報に違わず、1巻を読み始めたら止まらない面白さを備えていました。アニメという団体で作る物をテーマにすることで繰り広げられるであろう煩わしい人間関係や才能の問題、出来た時の達成感、色んな要素を余さず詰め込んだこの作品は見ていて様々な感情を掻き立てられました。

     持たざるものの後味の悪さ。今井先生の過去を考えればみよし側の人間だと思いますが三山先輩や映研部長などの描写もやけにリアルでした。自分は臆病ものなのであくまで手は動かしますが、正直心は三山先輩に同調してしまいました。あんな近くで才能の塊を見せつけられ、触発されてなにか行動しようにも絶望してしまうほどの空っぽな自分、わかってはいるがああいった足を引っ張ってしまう人間をしっかり描写した今井先生はすごいというか有難うと感謝を言いたくなりました。それほど、コピーを渡し終えたあとの三山先輩には自分を重ねてしまった。

     しかし、そんな人間達で作り上げたものでも作品は作品。色んな障害があって挫折することは多くの人が体験したことがあるはず。だけど、どんな形でも完成に至ったときの達成感と自分は逃げなかったという証拠をもらうためにやりきるしかないんだよね、それこそみはしのようにがむしゃらに。そのがむしゃらで自分が楽しめなかったら止めるしかないけど、楽しいなら止める必要もない。最後のふみさんの言葉には見る人がみれば自己中かもしれませんが確固たる自分を持った人の良い言葉だったと思います。

     一歩を踏み出せない人、頑張る人、諦めてしまう人、青春群像劇としてやるべきことはやった作品でした。エピローグも未来に続くいい終わり方でした。多分しっかりとした完成というか気持ちいい終わりを期待してた人にとっては尻切れトンボな終わり方だったかもしれないけど、この残る違和感こそリアル感なのではないでしょうか。

  • 高校生部活青春劇として、誰もにおすすめしたい、唯一無二の作品。

    とある高校のアニメ研究部を中心として、主人公の入部から文化祭までが描かれる。
    主人公は語彙が少なく説明ベタだが、快活で行動的で、非常に魅力的に描かれている。
    そんな彼女が周囲の人々に支えられ、また影響を与えながら、
    文化祭で上映するアニメ作品の制作を目指していく、といったストーリーである。

    特筆すべきはそういったキャラクター一人ひとりの感情・行動が、全編を通じ驚くほど丁寧に描かれていてる点であり、
    青春劇として読者が必ず共感を覚えるようなリアリティと、
    胸の奥底の忘れかけていた部分をくすぐられるような温かみを持つ作品となっている。

    ラストシーンの読後感も非常に素晴らしい。
    全4巻なので是非是非読んでみて欲しい一作。

  • まさに大団円って感じで凄く良かった!
    OGの彼女と主人公が似てる感じが味わい深かったねー。
    あと一歩オトナになったところとか。

    続きないかなー、読みたいなー。

  • コレこの巻で完結しちゃったんだよね。1、2巻は展開期待したんだけど、後半良くわからなくなっちゃたね。

  • 完結。
    文化祭で見事完成させたアニ研。
    一生懸命になれるって良い事よね。
    けども、あれだけ引っ張った兄が何の役も果たして無い上に、
    フミさんが電話で強引に出しただけという拍子抜け。
    ハタノさんは生徒会になじんでそれっきり。
    圧倒的に尺が足りてない。
    作者の最初の構想では新しく新歓アニメ作るくらいまであったのでは。
    特にハタノさんがもっとアニ研に絡んで欲しかった。
    これからってとこで。惜しい。

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著者プロフィール

千葉県船橋市出身。2005年「アフタヌーン」四季賞2005冬大賞を『トラベラー』で受賞してデビュー。代表作に『ハックス!』『ぼくらのよあけ』(ともに講談社)がある。2012年連載開始の『アリスと蔵六』は2017年にTVアニメ化されるヒット作に。同作品で第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。アニメと猫が大好物。

「2023年 『アリスと蔵六(11)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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