BUTTER!!!(1) (アフタヌーンKC)

  • 講談社
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レビュー : 232
  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063106824

感想・レビュー・書評

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  • つっまんねー!!!ということで例のごとく「なぜヤマシタトモコの漫画は面白くないのか」考察。

    ①取材不足・テーマ不足
    これは「社交ダンス漫画」と銘打って世に出していい作品じゃない。
    例えば「クラシック漫画」としての「のだめカンタービレ」、「百人一首漫画」としての「ちはやふる」、「書道部漫画」としての「とめはねっ!」、どれにもクラシックって、百人一首って、書道って「こんな風なんだ!」という新鮮な発見、「こんなに面白いんだ!」という魅力的な楽しさが伝わってきた名作だよね。
    それがこの漫画にあるかというと、ないね!一切ないね!伝わってくるのは「こいつ、まともに取材してねえな!」と思わずにいられない作者のやる気のなさだけ。
    なんだその適当な社交ダンス知識は。「Shall we ダンス?」「ウリナリ芸能人社交ダンス部」から引っ張ってきたレベルじゃねーか!その上解説一切なし。ときめくかそんなんで。一巻でスロークイックの説明もないとかどういうこんじゃ。二ノ宮先輩がご高説くださってた「そうやって――立つ。(キリッ)」もちょっとバレエ漫画読めば腐るほど書いてあるじゃああああん!何の新鮮みもねええええええ!

    これを「社交ダンス漫画」ってジャンル分けしちゃうのは社交ダンスに失礼だって。だめだって。作者が社交ダンスのことそんなに大好きじゃないのが手に取るように分かるじゃん。別に好きでもないから詳しく調べられないし、魅力的にも描けないわけでしょ?
    「Shall we ダンス?」は「社交ダンスって素敵だな」ってなるじゃん。これそうなる?ならんわ!なるかこんなもんで!「社交ダンスって思った通り地味でだるくて糞つまんねーな」としか思わんわ!それは一重に作者の社交ダンスへの興味と愛情が感じられないからこれに尽きる!

    要は社交ダンスを作品の柱にする気がないのに、柱にしてる。テーマにする気がないのに取り上げてる。作家としてありえないというか、この人は作家じゃない。
    そうだヤマシタトモコは「表現者」じゃねーんだ。この漫画でこれを描いてやるって熱意が全くないからこんなつまんねー作品を量産するんだって結論出ちゃったけど一応最後まで続ける。

    ②キャラクターに魅力がない
    ヤマシタトモコはキャラ萌えがないと何も描けないのが顕著だよねー。魅力的なキャラを作る努力をせずに自分の萌えるキャラを描くよねー。二ノ宮先輩と端場がヤマシタ的萌えキャラって完全見て取れるわーい。フェチズムきっついんだよー。端場はBL描いてたときによくいた男だし二ノ宮先輩は髪長いだけの男じゃーん。

    ヤマシタトモコの描く女ってすっげえBL的だよね。女性性の濃いキャラと男性キャラを絡ませることができないよね。女キャラに男性性を仮託して、男性属性の女キャラと男キャラのBLをやってるだけ。
    キャラ造形分析すると面白いよほんと。ラブヘイトラブだっけ?あれで髪の短い高齢処女と枯れたオッサンのラブストーリー描いて「あー女性性忌避してんなーBL根性抜けねえなー」と思ったのと同じことを二ノ宮先輩に感じる。

    二ノ宮先輩は先述の通り髪長いだけで性格完全男(百合の攻キャラ的)→女性性薄い。ていうかヤマシタ漫画でこういう性格でどや顔するキャラ見てると同人時代のゾロが背後に透けて見えてもう反射的にあかん。
    主役荻野目は例のごとく髪短い・やんちゃ・男に足見られても気にしない→女性性薄いキャラ。荻野目が女性性薄いのはヤマシタ的萌えキャラの端場に絡んでいく役所だから。つまり攻めポジションを仮託されてる女キャラだから、「男っぽい」のは当然。
    そして巨乳・三つ編み・森ガールっていう外面的に女性性の濃いげっつは(今のところ)もっさりブスキャラ。女性性濃いキャラがブスであるために女性としてまっとうに扱われない。結果女性性の薄いキャラへと転じている。
    でその女性性をどこで補完してるかというと空気イケメン掛井。「宝塚に憧れている」。もう男だけでいいじゃん。女キャラは女性性薄めてしか描けず男キャラにも女分担させるって、まごうことなく女いらないって話じゃん。素直に男だけ描いてろよ。これもウォータボーイズタンブリングみたいな男だけ社交ダンス漫画にしちゃった方がなんぼかおもろかったと思うわ。

    あと端場!端場きもい!作者の萌えが透けちゃってる時点できもいけど口調がねらー丸出しすぎてきもい!ヤマシタみたいな知識浅い作者ってほんとねらー部分やったら詳しく描くよね。自分が唯一詳しいジャンルだもんね!ヤマシタ先生中身見えてるからそういうのツイッターでやってー。
    「フラワーオブライフ」の真島のオタクキャラも作者の中身出過ぎできもかったけどそれと同じ。同人女は作中でオタ知識詳細に描のやめろ!電車の中で「敬礼!出た!敬礼出た!得意技!敬礼出た!敬礼! これ!敬礼出たよ~~!」見たのと同じ気持ちになるんだよ!俺は限界だと思った。

    端場見て「キモヲタ描写がリアル」とか言ってる奴がブラブラバンバンとか読んだらどうなるん。なんていうか端場ってヤマシタのフェチズムが滲み出してるっていう意味ではキモいけど、リアルなキモさは微塵も描けてないよね。これ見てリアルとか言う人って結局汚いものは見たくない人なんじゃないかな。


    ③演出力の欠如
    「ドゥダダンシン」で鯛子がピルエットに悩むシーンあるじゃん。そこで「そんなに回るとバターになっちゃうわよ」って言われるじゃん。たぶん影響受けちゃってるよねヤマシタトモコ。そんなちょっと似てるくらいでとか言わないでね。四季賞で百鬼夜行抄パクったことは忘れないよ。

    で本題に戻るとヤマシタ演出がヘタい。ドヘタい。
    一巻の見せ場は大きく二つ。「荻野目がヒップホップ→社交ダンスの魅力に目覚める瞬間」「端場がダンスが楽しくなる瞬間」

    まず荻野目の「バターになっちゃいますう」って表題になってる部分だよね。大事な大事な山場だよね。だけどあのさああああああちびくろサンボちゃんのバターになっちゃう描写は回って回って回りまくったから溶けちゃうわけじゃああん。鯛子もあくまで「回りすぎて」バターになっちゃうって流れだったわけじゃあああん。
    でも荻野目はぜんっぜん回ってねえじゃああああああああん!!!

    そんな一回や二回スピンターン?したくらいで「バターになっちゃいますうっ><」ってそれで盛り上がるわけねーだろ!バター状態っていうのは「ああんとろけちゃううう」状態なわけだろ?なるかよ!一回や二回回った程度でそんな状態になるかよ!
    大体これ使うならピボットの場面じゃなくてターンで部屋名の中引きずり回されながらだろおおお!一人で回るのがバター状態を指してるなら社交ダンス漫画の意味ないじゃん!二人でターンしまくってグルグルして二人で溶け合う=バター状態だろ!普通!なんでスピン単品の回転を「バター」と指してるのか分からん!それじゃ表題にならないだろ!一人で回るだけならバレエのバリエーションでいいじゃん!
    つうかバレエはともかく社交ダンスってそんなグルグル回る踊りじゃないから「バター」ってタイトルがそもそも合わない。バターになるのは黒鳥とかキトリのグランフェッテくらい回ってからでしょ。この辺もそぐわなさもパクリ疑惑をかき立てる。

    次端場「超うける!」これダンスが「超うける(蔑視)」→「超うける(楽しい)」になる瞬間描きたかったのは分かるけどね。感動できないんだよね。共感できないんだよね。それどころか何の感情も湧かないんだよね。
    それは場面が全然楽しそうじゃねーからです。画面は荻野目と端場がむちゃくちゃなダンスを「淡々と」踊ってるだけ。絵の説得力がない。なんで「超うける」(超楽しい)になったのか、一切伝わってこない。わけの分からないまま、いつの間にか端場の超うけるが「蔑視」→「楽しい」に変わってて置いてきぼりにされる。
    理屈ははっきり分かるんだよ。技法は見え見えなんだよ。人を小馬鹿にしてた「超うける」が心から楽しんでる「超うける」になったよ?感動でしょ!?っていうのは分かるんだよ。その枠組みだけなんだよね。中身がねーのよ。途中式を漫画で描かなきゃだめでしょ。作者が読者に見せなきゃだめでしょ。納得させなきゃだめでしょ。絵で「こりゃ、社交ダンス超楽しいわ」っていうのを読者に説得しなきゃだめでしょ。そこがすっ飛んでんだよ!バーカ!描きたいもの見え透いてるのに共感させられないって作家としてダメでしょ!

    考察っていうかただ貶しただけですみませんでした。なんて謝らんぞ。つうか荻野目「夏」ってネーミングどうなん。荻は秋の季語じゃん。ほんと隅から隅までセンスないね。超うける。

  • 作者買いですが、一巻を読んだ限りではおもしろくない…な…

  • ・・・・??
    なんだ、これは???ポカーン、という感じで本当に全くよさがわからなかった。
    hmm・・・

著者プロフィール

東京都出身。5月9日生まれ。B型。
2005年アフタヌーン四季賞夏のコンテストにて、四季賞を受賞。
代表作に『BUTTER!!!』『サタニック・スイート』『運命の女の子』(講談社アフタヌーンKC)、
『Love, Hate, Love.』『HER』『ひばりの朝』(祥伝社)、
『裸で外には出られない』(集英社)、『MOSOME STING』『ドントクライ、ガール』(リブレ出版)など。

「2016年 『花井沢町公民館便り(3)<完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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