水域(下) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
4.17
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本棚登録 : 878
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063107258

感想・レビュー・書評

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  • 物語に緩急があって映画にも十分なり得る名作。『蟲師』好きな方にもそうでない方にもオススメ。『ダ・ヴィンチ』のプラチナ本に選ばれてたのね。納得。

  • 澄夫という不思議な少年の存在を通して語られる夢と現実の入り交じった面白い物語だった。作画力が高い。絵で心に語りかけるものがある

  • 私は比較的都会な場所で生まれ育ったので、自然はありますが、自分の住処を行政の命令により立ち退かなくてはならなくなったことはありません。
    自分の住んでいた場所を自分の意思ではなく、誰かの意思で奪われるというのはとても辛いことなのだとこの漫画を通して学びました。
    もちろん今回のテーマはダムの建設ということでしたが、東日本大震災を始めとする災害によって家がなくなった人にも思いがあるんだろうなと思います。
    住んでいた場所を失うということはその場所にあった思い出までも失うということ、しかし、ダム建設によって揺れ動く人間模様は決して誰にも止められないというのが奥が深いと思います。
    お金を積まれたら別に他の場所に住んでもいいと思う人がいるのも当然ですし、お金以上の思い出という価値をその土地に抱いている人もいます。
    結局自分以外の人による決断というのはいつだって悲しく、辛いものなのだと思います。
    それでも、未来に向かって歩き出すのです。
    その辛い思い出を共に抱えながら。
    そんなお話でした。

  • 水域(下) も凄く読み応えがあって、良かった。漆原友紀さんが描く物語は優しく・温かくて好きなんだよなー。

  • comic

  • この人の描く物語は、悲しくて、綺麗なんだよな。

  • 2011-1-21

  • 何とも言えない読了感なのは蟲師でも同じなんだけど、この物悲しい感じがひしひしと胸にくるのはなぁ。嫌いじゃないけど切なさを引きずってしまう。
    スミオは竜神様に連れていってもらえたのかなぁ…だといいな。おばあちゃんはやっぱり後悔じゃないけど、どうしても忘れられないんだろうなぁとやはり切なくなり、でもそれはおばあちゃんには幸せでもあり、周りの人は切いなぁと。
    荒唐無稽な物語ではなく、あくまで人間の当たり前の営みの中にあるお話だからこそ身近に感じられるし、心に残るのかしら。いいお話でした。

  • 夏に読むのに良い。悲しい悲しいお話。昭和のダム開発のため消えてしまう村に住む一家三世代の話。内容的にはホラーや怖い話に十分入るのだけれど、あくまでファンタジーとして作られていると思う。

  • 泣ける。

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著者プロフィール

アフタヌーン四季賞1998年冬のコンテストにて四季大賞を受賞した短編を連作化した『蟲師』でデビュー。同作は第30回講談社漫画賞一般部門を受賞した。他に『フィラメント ~漆原友紀作品集~』『水域』がある。「アフタヌーン」2018年6月号より『猫が西向きゃ』連載開始。


「2021年 『猫が西向きゃ(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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