イコン(1) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 35
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063107647

感想・レビュー・書評

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  • 石板の話だから、タイトルはicon(偶像,図像)よりslate(石板)か
    monolith(モノリス=一枚岩)の方がしっくり来る気がするけど、
    まあいいか。
    民俗学を専攻する男子大学生が山中の祠で発見した石板を持ち帰る。
    文献にあったとおり、
    それはどうやら他人の心を操り行動を支配する能力を秘めているらしい……
    というわけで、研究のためにいつも金欠状態の彼は
    その大いなる力を極めてセコい方面に活用するのだったが、
    当の石板――名前はまだ無い(笑)――を狙うカルト教団と、
    ちょっかいを出してしまった女の子が暴力団組長の娘だったせいで
    恋人と共に逃避行を余儀なくされる。
    ①②巻の表紙を見て、もっとサイケデリックかつコズミックホラーな
    雰囲気を勝手に想像し、期待していただけに、何だか肩透かしを食った気分。

    《2巻感想に続く》

  • デスノート&ギアスっぽい設定の話。
    石版持って相手に触ると相手の感情、考えが分かって、さらに何でも命令することが出来る。
    ざーっと読んだけど、個人的にはちょっと物足りない感じ。。。
    やっぱ上記2作品と違って主人公がそんなに頭が切れない・・・
    ぱっとしないんだよなぁ。。。

    次巻で覚醒とかしてくれて面白くなっていくんだろうか。。。
    ライバル出現とか。

  • 全2巻に凝縮された、ある能力がもたらした狂気と絶望と殺戮と光明と希望の物語。
    カルト教団とヤクザから追われる男女の逃避行という導入部からは予想もつかない結末が読者を待つ。
    悪魔的な能力を身に付けたゆえに、次第に傲慢になっていく主人公の様子が生々しい。誰しも踏み込んでしまい得る領域を視覚的にまざまざと見せつける様はまさに圧巻です。
    そういった救いのない前半から一転して、
    暗黒面に陥りそうになる自分と向き合っていくいわば成長譚になるのは全くの予想外だった。

    結局のところひとを動かすのは「愛」なんですな。それこそ千差万別ありますが。そんなことを考えさせるお話でした。

  • 絵がとても好み。
    狂気な感じも、ギャグ絵な感じもしっくりきて読みやすかった。

    サクサクとイベントが起きるけど、物語自体は、足踏み状態な感じ。
    石板の謎とか全然明かされてないし。2巻で一気にやるのかな。

    ユーリのサイコっぷりがかなり好き。

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著者プロフィール

1986年生まれ、東京都在住。2011年、月刊アフタヌーンにて『イコン』で連載デビュー。その後、2014年よりgood!アフタヌーンにて『エンバンメイズ』を連載。2018年より『概念ドロボウ』の連載を月刊アフタヌーンにて開始。

「2019年 『概念ドロボウ(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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