Jドリーム 1 (少年マガジンコミックス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063118964

感想・レビュー・書評

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  •  Jリーグ開幕前、日本がワールドカップを目指すことさえはばかられた頃のプロサッカーを描いた物語である。一巻はレッドダイヤモンズのエース本橋が膝の痛みを抱えながら戦う、プロサッカーとして初めて戦われるナビスコカップが描かれている。
     物語がどういう軌道を描いていくのかまったくわかっていないが、主軸はユズリハで暗示される世代交代だろう。32歳の本橋と16歳の赤星がナビスコカップ最終戦のヴェルディ戦で初めて同じ舞台で戦うことになると、その直前でこの一巻は閉じられている。
     いま(2016年)になって読んでも古さを感じないのは、やはり人間ドラマだからだろう。今も昔もサッカー選手は怪我と戦い続けているし、世代交代の波は常に押し寄せている。主人公の本橋が口にしているように、30を超えてからキャリアハイを迎えることも間々あるが、しかしそこにも無常な現実が待ち受けている事実も忘れられないところだろう。

     どのような物語が展開していくのか楽しみにしたい。ここでは星五つで評価している。物語の入り口としてのワクワク感と、それと同居する哀愁とが本当に見事に演出された一巻だった。

  • 全巻
    主人公の活躍よりも、脇のベテランたちの話の方が面白い。

  • オフサイドの流れで読みました。

    前提がJリーグなので、さすがに下手が努力でどうこう、って部分はありませんが、らしさが出ている良品だと思います。

    まぁ、鷹がすごすぎるのは賛否両論ありそうですが、、、

  • 全巻読破。
    ドーハの悲劇ってこんなだったんだ…って思います。鷹すごいけど、小林さんは超すごいぜ!骨折の音が聞こえるんだぜ!わたし的に、福田さんがチラチラ出てるのがとてもグットです(笑)

  • とても良かった。
    Jリーグ創設の少し前、日本サッカーのプロ化に直面した男たちの苦悩を描く話と思いきや、華々しいJリーグで活躍する若き天才の話へとシフト。

    その後、Jリーグは置いてきぼりにされて、ドラマの舞台は日本代表へ………と、ここまでは、時代と読者のニーズに作者が“迎合させられた”流れであろう。

    しかし、そこからのストーリーが圧巻。

    日本代表に選ばれるということの誇り、名誉。
    怪我との闘い。
    代表に居続けるためのポジション争い=闘い。
    避けられない世代交代と新戦力の台頭。
    国と国との威信をかけた闘い。
    国民の期待と重圧。

    ………リアルすぎるくらいにリアルな人間ドラマがぎっしりと詰め込められ………

    サイドバックの嶋さんが、好きだった(^-^)v。
    世代交代の瞬間は、哀しかった。

    そして………

    “ドーハの悲劇”までを、ほぼ現実世界に平行して描かれた力作。

    中学~高校時代、連載時に読む。

    2002年年頃、コミックスまとめ読み。
    「コラソン」を読み始めたのを機に振り返る。
    ★4つ、9ポイント。
    2012.09.08.書。




    ………絶版になったか?
    検索にhitしないので、続編2つの感想も、ここに書く。


    【飛翔編】
    ワールドユース編、といったところか?U19だかU17だかの世界大会。レギュラー争いや世代交代等のドラマは無く、序盤に示されたライバルチームを決勝で破る………という、極めて少年漫画的なストーリー(笑)。主人公の天才ぶりが際立ち過ぎて、前作のリアリティが半減(ま、前作でもかなりの天才ではあったが)。

    でもまあ、サッカーの試合描写だけは十分に楽しめたからOK。
    ★3つ、6ポイント半。


    【完全燃焼編】
    最初から最後まで、W杯フランス大会最終予選を描いた一作。

    “飛翔編”のキャラ数名(つまりまだ十代)がゾロゾロと最終予選のA代表にいるという“漫画的なご都合主義”には、残念な気持ちになった。

    っが、しかし!

    やっぱり、最終予選はイイ!
    まだ現実の日本サッカーが一度もW杯を経験していない時代に、現実の最終予選とリほぼアルタイムに平行して描かれた作品。
    (自分が読んだのは、連載時にではなく日韓大会の前後ぐらいに漫画喫茶で、ではあるが。)

    W杯初出場に全力を尽くす男たちの熱い想い、なかなか積み上がっていかない勝点…。
    “アジアの強豪”と言われるようになるより以前の日本サッカーを知る者にとっては、ハラハラドキドキすること必至のストーリー。


    本大会出場を決めたところで幕をおろしたのも、なかなかイイ!
    ………現実の日本代表も、本大会では勝点0でグループ敗退というレベルだったことを踏まえると、作中、本大会で日本がドンドン勝ち進んでいったりなどされては、せっかくの“リアルな雰囲気”がぶち壊されていただろうから。
    ★4つ、8ポイント。



    W杯?、出て当たり前?どこまで勝ち上がるか、でしょ?

    的な雰囲気さえある現代のサッカー少年や、サッカーも好きな“漫画読み”な人達にも、この一連の3作品(Jドリーム→Jドリーム飛翔編→Jドリーム完全燃焼編)は、是非に読んでもらいたい。

    2012.09.14.書。

  • 鷹初登場!初期の方が大人っぽい顔しているなー。本橋さんとの対比が見事。

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著者プロフィール

6月30日生まれ かに座
1983年「背負子と足音」で週刊少年マガジンにデビュー。代表作に「フィフティーン・ラブ」「涙のバレーボール」「オフサイド」「Jドリーム」「イカロスの山」等、多数。

「2009年 『中澤佑二物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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