寄生獣(3) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
4.02
  • (128)
  • (59)
  • (115)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 918
感想 : 29
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063140361

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 宿主である高校生のシンイチと、彼の右手に寄生したミギーが、人を喰らう寄生獣たちと闘うホラーバトル第三巻。

    前巻からの母親編は新たな仲間の宇田も参入し完結。後半は母親の死やミギーとの一体化を経たシンイチの大きな変化と、田宮が送り込んだ島田をめぐる騒動、寄生獣への人間側の反撃に向けた動きが描かれる。

    田宮は子供を妊娠しつつ自らの存在意義について問い続ける。一方シンイチは明らかに態度・思考が変わっても、周りに指摘されるまで自らに疑問を持たない。両者の姿はある意味対照的。

  • 面白い

  • ■書名

    書名:寄生獣(3)
    著者:岩明均

    ■概要

    初めての分かり合える仲間、宇田守と出会った新一。宇田もまた、不完全な寄生によって
    寄生生物と共存する人間だった。宇田の協力を得て母の敵との決戦に臨む新一とミギー。
    しかしミギーは最大の弱点である4時間の睡眠に入ってしまう!母の身体を使い、
    母そのものの姿で情け容赦ない攻撃を仕掛ける寄生生物を相手に、
    新一&ミギーは戦えるのか!!
    (amazon.co.jpより引用)

    ■感想

    新しく生まれ変わった新一とミギーが、ある寄生生物を殺します。
    ここら辺は初期の山場ですね。
    新一が人間を超越した存在となった事で、今後の物語のはばがぐっと広がりましたね。

  •  パラサイトに脳を奪われていない「仲間」が登場するところも、『寄生獣』を新時代の『デビルマン』と思った部分である。
     新一は右手から侵入され、腕を紐で必死に縛って脳への寄生を食い止めたが、下顎に寄生された宇田の場合、どうしてそうなったのかの説明がなるほどよく考えられている。
     『デビルマン』のように仲間を集めてデビルマン軍団を結成して、というように話は進まないのだけれども。

     そして敵が母親、というか、寄生されてしまった母親という残酷なストーリー展開は、新一とミギーの心のすれ違いを際立たせる。母親の姿をしたパラサイトを攻撃できず、致命傷を負う新一。新一が死ねば自身も死んでしまうミギーはその時点で生きのびる可能性を淡々と模索していく。ミギーが新一の損傷した臓器の再生を試み、一命を取り留める、しかしミギーの30%くらいが新一に混じってしまい、新一は望まずして超人的な力を手に入れ、さらに強力化していくパラサイトに対抗可能となっていくわけだ。同時に「混じってしまった」自分が人間的心を失ってしまったのではないかと悩むのは、悩めるヒーローの系譜。もちろん、ミギーはそのことでは特に悩まないが、この救命劇でミギーにも副作用が生ずる。1日時4時間くらい眠ってしまうのだ。かくて新一とミギーはますますお互いを補い合わねばならなくなる。

     母親の姿をした異生物を倒し、真実は告げられぬながらも父親とともに母の死を悼むといった情緒的な場面は、この作品以前は人情ものを描いていた作者の筆力が遺憾なく示されているのだが、センチに流れるだけにならないのは、起こりうる出来事を論理的に演繹していくストーリー展開、あるいは冷徹な論理で動くパラサイトたちとの対照が生きているからだ。

  • 第15〜20話収録。
    宇田が口だけパラサイトになった理由、なんとも間抜け(^_^;)新一が生還した際の代償について、ミギーから語られる。身体の変化は奴らと戦うことを考慮すると良いかもしれないが、精神まで影響受けるのはつらい。16話で、母の火傷した手を見て、つい攻撃を止めた場面にグッときた。しかし日常に戻ってからの変貌が劇的。特にイヌの話はショック大きい。そりゃ村野と父がああいう態度を取ってもおかしくない。ここで加奈の能力開花と、島田秀雄と名乗るパラサイト登場。田宮良子の動向といい、ほんとハラハラさせられる。

  • この世の生物は食ったり食われたりして共存しながら生きている。人間もそうだ。人間の脳を乗っ取り寄生して生きるものたちのお話です。環境問題とか生きる意味とは?のようなこととか考えさせられます。

  • 私の左眼のものもらいも…も、もしかして…

  • この表紙が一番怖いなぁ。

  • 母親殺しの寄生獣とついに決着。壮絶なエピソードだった……!
    そして田宮良子が再登場、その実験と、新たに島田という人物も入り乱れ息つく暇も無くシンイチの表面上の日常は過ぎてゆく……
    カバー返しの著者コメントもなかなか面白いです。

  • 決着、変化、邂逅。当時、島田似の顔見知りがいたことを思い出しました。

全29件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1960年7月28日生まれ。東京都出身。1985年、ちばてつや賞入選作品『ゴミの海』が「モーニングオープン増刊」に掲載され、デビュー。『寄生獣』で第17回講談社漫画賞(1993年)、第27回星雲賞コミック部門(1996年)受賞。2003年より「アフタヌーン」にて『ヒストリエ』の連載中。

「2004年 『雪の峠・剣の舞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岩明均の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×