- Amazon.co.jp ・マンガ (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063140453
感想・レビュー・書評
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宿主である高校生のシンイチと、彼の右手に寄生したミギーが、人を喰らう寄生獣たちと闘うホラーバトル第五巻。
隣町で着々と進む寄生獣たちのコロニー建設。寄生獣を感知する能力を持つ加奈は、それをシンイチとの運命と信じるが。。。加奈よ、王子様の腕に抱かれ眠れ。
涙を無くしたシンイチの苦悩は続く。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白い
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■書名
書名:寄生獣(5)
著者:岩明均
■概要
寄生生物を探知する能力を持つ女子高生・加奈。彼女の住む隣町では、人間社会に溶け込んだ
寄生生物たちが徒党を組み、人知れず人間を襲っていた。
その中にはあの『田宮良子』も――!
新一を追い求める加奈。しかし新一&ミギーと他の寄生生物との区別のつかない彼女は、
危険にさらされる!新一&ミギーは加奈を救うことが出来るのか!?
(amazon.co.jpより引用)
■感想
ここら辺は少し小休止といった所ですかね。
次の物語の伏線を色々と描いている感じです。
それでも、読み応えあります。 -
一般に寄生生物とは宿主の生物と生活を共にするのだが、『寄生獣』のパラサイトの場合、宿主の脳を喰ってしまうので、精神存在としての人間とは生活をともにしない。ところが新一と生活を共にするミギーは次第に人間のことを学習していく。
他方、人間の子を妊娠している「田宮良子」は人間社会の外から学習しようとする。圧倒的に強力だが、圧倒的に数の少ないパラサイトを人間から守るため。
新一のことに関心を持つ「田宮良子」によって新一を監視すべく彼の高校に送り込まれた「島田秀夫」は前巻で暴走し、1巻のパラサイトAのように学校で虐殺事件を起こしてしまう。おかげでパラサイトの存在が警察には知られるところとなっている。『デビルマン』なら、すわ悪魔狩りなのだが、あまりにも信じがたい話なのと社会不安を煽ることから一般には伏せられている。それでもパラサイトをあぶり出すため警察は噂を流す。化け物を見分けるためには髪の毛を数本抜いてみろと。パラサイトは分割しても死なないが、ある程度細かくなると知性を失ってしまい、髪の毛レベルだと目的もなく動く小生物になってしまうからだ。
事件を起こさずに人間を喰うにはどうしたらいいか。パラサイトたちからも新たな運動が起こる。市長選に打って出るパラサイトが現れるのだ。
地球上の誰かがふと思った「人間の数が半分になったらいくつの森が焼かれずにすむだろうか……」という第1巻冒頭の台詞は、映画では「田宮良子」役の女優がナレーションしているようだが、「地球上の誰か」とはほかならぬ岩明均のことだろう。作者は人間に寄生する生物(そんなのはいくらもいる)を作ろうとしたかったのではなくて、人間に固有の天敵を作ってみようとしたのだと思う。構想の段階である程度のプロットは考えていたと思うが、この天敵が生殖能力を持たないという設定にしたのは計算の上だったのか誤算だったのか。生殖能力を持たぬ天敵などあまりに脆弱なのだ。
もっとも生物界のバランスなんてそんなもので、多産な生物は食糧となり、食物連鎖の頂点にいる生物は何らかの形で繁殖に制限が加わっているものである。人間を例外として。というと話がまたもとに戻って、それでは食物連鎖上、「人間の上」を作ってみようという本作の構想になるわけだが。 -
この表紙が一番怖いなぁ。
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社会的活動を始めた寄生獣達の目的とは。
そして少しずつ犠牲となっていくシンイチの周囲の人間……
しかしシンイチは涙を流さない。
自分は本当に脳まで乗っ取られてしまったのではないか!?
気になる次巻。 -
実験と別離。ゲストコミック 須賀原洋行 寄生OL を収録。
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市長候補となる「広川」。
パラサイト側もどんどん賢くなり、世の中に溶け込んで生きていくすべを学んでいってるな。
彼らがいう「食堂」という表現は、全然温かみがなく不気味。
加奈ちゃん死んじゃった・・・
もっと物語の鍵を握ると思っていたのにな。 -
岩明均