- Amazon.co.jp ・マンガ (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063142679
感想・レビュー・書評
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リアル。メンタル弱めだとあとを引く可能性がある。初めて読んだ時はもっていかれたなあ。
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できる人が、できない人に、できるはずって言っちゃだめ。
芹生のこの台詞は、ものすごく刺さった。全編通してこれが一番。
しかし、芹生もまだ大学二年生。手に入らなかったものを諦めたふりでぎりぎり立っているだけの男の子。
のちの、車椅子の生徒がやってきた場面で、ヤエに現実を突きつけられてしまう。
何かを諦めていい、逃げていい理屈をこねて必死で立っている、大人になりかけの人々、みんな痛々しい。
諦めたくないから、を建前にしていることにも気づかないまま、大人になることから目を背けているヤエは、もっと痛々しい。 -
ひぐちアサの描くキャラクターはよく喋る。なので、この人知ってる、自分だ。となる。
でも自分じゃないってゆうもどかしさ。分かったような気がしても他人は他人だっていう。
人に優しくすんのは簡単だ。助けを求めんのは難しい。 -
良かったんだけど、リアリティ優先しすぎて言葉遣いまじでわかりづらい…主語なさすぎ…
今はこういうこと考えるようになったから何言ってるか大体わかったけど、学生の頃読んだ時はまじでちんぷんかんぷんで振り落とされたの思い出した。一個わかんない台詞出てきたらその後全部わからんみたいな。
“努力したくてもできない(言い訳含)”や“自分と周りを本当に大切にして大人になること”をこんなにメインで掘り下げた漫画ってはじめて読んだ。作中に出てくる台詞にいちいち抉られて心が痛い…
一番最後の主人公のモノローグが名文すぎる…人生これじゃん -
2015/04/15開催の若手ビブリオバトル@雑司ヶ谷で紹介された本③。なのですが結局手にして読んだのは1年後の今日になりました。ひとまず読了です。
大学の写真サークル「写真部」が舞台の恋愛物語です。
といってもまぁ、何というか、面倒くさい女ですねぇ弥恵は。
奔放というか、いろんなことをやっているような印象はあっても結局は逃げですね。自分の気に入らないことは徹底して嫌い、自分分かってる、自分正しい、自分かわいいでやってきたんでしょう。そうやって自分で自分を振り回し、他人をも振り回してきたんではないでしょうか。そんな感じが言動の節々から感じられます。
まぁ、なんにせよクスリはだめだよ。あと、もう少し回りに気を遣ったらどうだね。
弘隆は傷ついた過去は持っているけれど、根はしっかりものですよ。言うべきことはちゃんと言う勇気を持っている。だから、弥恵の言動に心を痛めても決して暴力に訴えたり怒りを露にはしないんだな。 -
絵とネームにまず魅力が欠けている。
台詞がわかりにくいにもほどがあり、
言葉の選択に疑問の余地あり。
また、ヒロインがなにより魅力がない。
パーソナリティ障害の病理理解としては、
まぁこの程度でしょうという感じがするが、
それでも人を惹きつける魅力が欲しい。
なぜならこれは、作品なのだから。 -
不器用に夢を追う人が、死にたくなる前に読んでほしい本。ヤエについて、読み返すほど味が出るけど、深追いしすぎると少し危ないかも。夢を叶えたいけど、叶えたら幸せになれるの? 人から褒められる(認められる)ことは嬉しいけど、それまでの過程も楽しめることこそが幸せなのかもしれない。色んなことのせいで、夢も、恋も、仕事も、すべて理想通りには絶対にならないけど、そんな自分を、他人を、やさしく(優しく・易しく)できる人になれたら、と考えさせてくれるマンガでした。