蟲師 (6) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2675
感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063143812

作品紹介・あらすじ

動物とも植物とも異なる、生命の原生体たるモノ──
”蟲”。それらは時に人智を超えた現象を呼び、そして
ヒトは初めてその妖しき存在を知る。ヒトと蟲とを繋
ぐ存在、それが”蟲師”と呼ばれる者──。

感想・レビュー・書評

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  • 裝幀/住吉昭人(フェイク・グラフィックス)、泉栄一郎(フェイク・グラフィックス)

  • 蟲師 (6) (アフタヌーンKC)

  • カラーページや表紙の色使いがとても好き。この巻は明るい終わり方の話が多くて、救われた感じがしました。

  • ■書名

    書名:蟲師(6)
    著者:漆原 友紀

    ■概要

    第6巻
    天辺の糸(てんぺんのいと) --
    アニメ第19話 「蒼天より垂れる白い糸、掴んだ娘は虚空に消えた…」。
    山越えの途中ギンコは、樹の頂上に座り込む、記憶を失った娘を拾う。
    娘はギンコの協力で村へと帰るが、怪異に出会った事で蟲の領域へと
    引きずられていた。戸惑う娘の恋人に対し、娘を人に戻すためギンコ
    が示す方法とは……。

    囀る貝(さえずるかい) 海辺に生きる少女が貝を拾い耳にあてがう。
    そこから聞こえる調べは波の音……のはずだった。ヒトは弱い生き物だ。
    生きるためには助け合わねばならない。恐れや怒りを相手にぶつけ
    たところでそこからは何も生まれはしない。生きるために本当に必
    要なこと、それを教えてくれる話……。

    夜を撫でる手(よるをなでるて) 夜の山中に漂う「腐臭の混じっ
    た光酒の匂い」を辿ったギンコはその先で、異様な殺気を放つ人影
    に行き当たる。翌朝、山を抜けた先の村で人影の正体である男と出
    会ったギンコは、その殺気の正体が光酒の腐敗したモノ、「腐酒(
    ふき)」であることを見抜き治療することを提案するが……。酔っ
    てはならない酒に酔う男の見るものは……。

    雪の下(ゆきのした) 冬の湖、ほんの一時目を離した隙の事故に
    より妹を失った少年は、未だその死を受け入れきれずにいた……。
    「雪蟲」類の研究に雪降る山里へとやって来たギンコは、旅籠の娘
    から「希少種の雪蟲に憑かれた少年」の話を聞き、少年の元を訪れ
    る。蟲に憑かれた事から寒さを感じず、暖の一切を受け付けること
    の出来なくなった少年の身体に痛みを診てとったギンコは治療を進
    めるが……。凍えた身体……凍えた心……凍えた記憶……。

    野末の宴(のずえのうたげ) 父の造る酒は美味かった……。名杜
    氏であった父を目指し精進を続ける男は、ついに「黄金色に輝く見
    事な酒」を造ることに成功する。深い喜びと共に酒を片手に父のも
    とに帰る夜の山中、酒のもたらす酩酊の中で男は異形の生物を見る。
    誘われるままに生物を追った男の行き着く先は、奇妙な集団の不思
    議な宴……。
    (From wikipedia)

    ■感想

    天辺の糸と野末の宴が好きですね。

    天辺の糸は見えるものと見えないものの恋物語ですが、見えないもの
    の行動と想いがいいですね。

    野末の宴は、蟲の話がメインでは無いですが、光酒を人が作ってしまう
    という発想が面白いです。
    話としても面白いですし、綺麗な短編だと思います。

  • 温かな読後感。「囀る貝」小さい頃、拾った貝に耳を当てて聞こえる音を楽しんだことを思い出した。「野末の宴」は酒蔵の話。光酒に似た酒、味わってみたい。蟲師も集まりがなんか好き。同じ力を持つ者だけが分かち合える時間、というのがなんとも。

  • 「囀る貝」が印象に残りました。蟲達の異変から天変地異を察知して崖上へ避難する漁師たちの目に入ったのは赤潮が広がる海・・・。私も海辺の育ちで赤潮は時々見てたので、すごく身近に感じたし、人間にはどうしようもないことがまだまだあると痛感させられた話でした。

  • 収録
    ・天辺の糸
    ・囀る(さえずる)貝
    ・夜を撫でる手
    ・雪の下
    ・野末の宴

  • 「芸術」分野第10位

  • 雪の下と野末の宴好き。イサザ!!わたしはどうも以前出てきたキャラクターが登場する、というものが好きらしい。(井坂幸太郎とか、辻村深月とか)

  • 「天辺の糸」は、セイジロさんの愛が深くて感動した。ラストがしんみりとして良い。「雪の下」も切なかった。今回は、失われかけた絆をお互いがつなぎ直そうとする作品が多く、いい話が多かった。

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著者プロフィール

アフタヌーン四季賞1998年冬のコンテストにて四季大賞を受賞した短編を連作化した『蟲師』でデビュー。同作は第30回講談社漫画賞一般部門を受賞した。他に『フィラメント ~漆原友紀作品集~』『水域』がある。「アフタヌーン」2018年6月号より『猫が西向きゃ』連載開始。


「2021年 『猫が西向きゃ(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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