ヒストリエ(4) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
4.09
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本棚登録 : 1705
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063144604

作品紹介・あらすじ

『寄生獣』で世を震撼させた岩明均氏が漫画家としてデビューする前から温めていた物語、それがこの『ヒストリエ』。舞台は紀元前、後にアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの波乱に満ちた生涯を描いた歴史大作です。蛮族スキタイの出身でありながらそれを知らず、都市国家カルディアでギリシア人養父母に育てられたエウメネスは、そのおかげでギリシア的教養を身につけることとなる。ある日養父がスキタイ人に殺され、自分の出自を知ったエウメネスは奴隷の身分に落とされてしまう。それが彼の波乱の旅の始まりだったのです。

感想・レビュー・書評

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  • 面白い。淡々としたストーリー展開。エウメネスには常に余裕を感じる。敢えてそう描いているのか、それとも著者の作風なのか…。少なくとも、ボアの村人、テレマコスは平和ボケかお人好しだったんだろうなぁー。
    もう子供ではないエウメネス。と、ここでようやく過去のお話が(?)終わりなのだろうか?次巻が楽しみ。

  • ボア村を攻め落とす計画を練るティオス市の豪族フィレタイロス家のダイマコス。その兄の謀略を弟のテレマコスが村に伝える。装備も人数もダイマコス私兵に敵わぬボア村民を、エウメネスはいかにして救うのか。ボア攻防戦クライマックス。
    そして物語はようやく、アリストテレスとエウメネスが出会うシーンへと繋がっていく。

  •  ボアの村の麓にあるティオス市。そのティオスの有力者・フィレタイロスの長男・ダイコマスは、力でボアを制圧しようと画策している。
     そして、攻めてきたダイコマスの私兵に対し、エメネウスは奇策を巡らしてダイコマスを討つ。ボアの村の住民を蛮人扱いしたダイコマスは、ギリシア文化をひけらかす。が、そのことがエメネウスにギリシア文化の話を何年も聴き続けていた村人のかんに障り、「なんかハラ立つ」と殺されてしまう。この辺の、殺す側のサバサバした感覚は作者ならでだよなぁ、と唸ってしまった。

     ボアとティオスの和睦は実現するものの、敵陣へ潜り込んでウソ情報を流したエメネウスの存在がバレてしまい、エメネウスはボアを守るために憎まれ役となる。
     ボアを守るため、エメネウスはボアを去ることになる…

     『ヘウレーカ』の頃からそうだが、岩明均作品における古代戦争のテクノロジーと独創的な作戦が本巻の見所!

  • つつみ堤 生まれて初めての戦_忘れえぬあの高揚感 兵糧が惜しい ここは比類なき手練れにお願いするよ ギリシアとは違う価値観_違う文化と知り合えたんだ そのかわり罠に嵌った敵は皆殺し_撤退してるだろ?_これがスキタイ流さ そう憧れの登場人物は勿論_英雄オデュッセウス 密かに考案した巨大な「木馬」に兵を潜ませる作戦によって勝利に導く 一つ眼巨人・キュクロプスと戦ったり 習俗に従って 鮫の母親の胎の中では時に兄弟同士を喰い合いをしてる 貴女はその波頭に立たれている 恰もパズルの答えが導き出されるのを待つかのように配置されていたりする

  • まあまあの内容。何故か一瞬で読み終わった。

  • 歴史の授業に使いたいなあ

  • 2010-5-23

  • 自らを罠にして敵陣に乗り込み、誘い出し、授けておいた作戦で武装集団を撃破させました。まるで西洋版諸葛孔明ですね。そして、また、次の物語が待っているようです。どんどん物語のスケールが大きくなって大河ドラマになるんでしょうね。語り口が上手すぎです。

  • 必ず生き残る。
    なんか読んでいるとワクワクして、血が沸き、肉が踊る感じがするんだ。

  • マンガ

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著者プロフィール

1960年7月28日生まれ。東京都出身。1985年、ちばてつや賞入選作品『ゴミの海』が「モーニングオープン増刊」に掲載され、デビュー。『寄生獣』で第17回講談社漫画賞(1993年)、第27回星雲賞コミック部門(1996年)受賞。2003年より「アフタヌーン」にて『ヒストリエ』の連載中。

「2004年 『雪の峠・剣の舞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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