蟲師(9) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
4.03
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本棚登録 : 2149
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063144888

作品紹介・あらすじ

動物とも植物とも異なる、生命の原生体たるモノ──
”蟲”。それらは時に人智を超えた現象を呼び、そして
ヒトは初めてその妖しき存在を知る。ヒトと蟲とを繋
ぐ存在、それが”蟲師”と呼ばれる者──。


比類なき幻想世界、そこに脈打つ生命達の息吹。眩き5編に溢れる第9巻、ついに現出。●残り紅●風巻立つ●壷天の星●水碧む●草の茵

感想・レビュー・書評

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  • 残り紅/風巻立つ/壷天の星/水碧む/草の茵

    「残り紅」「水碧む」の最初4ページずつがカラー。夕焼けのあかいのがすごくきれいでせつない。

    一度だけ買ったアフタヌーンは「風巻立つ」の掲載された号だったのを覚えています。たびたび化野の所に売りに来てると思ったけど、そんなに船に乗るわけではないのかいつもは陸路で来るのか。本当にどこでも行くんだなあと思った覚えが。

    「壷天の星」、すごく不思議。井星見たい羨ましい…

    あと珍しくギンコがしくじった感のある「水碧む」。でも誰も咎められないよなあと。見開きも勢いがあってどんでん返しっぽくて好きなんですけど、やっぱり切ない。

    あと小さいギンコが見られる「草の茵」。4巻の「草を踏む音」でおいてけぼりにされたギンコですが、ここでスグロと理に会えてよかったと思います。
    基本蟲にも人にも優しい気がしますが、ギンコがいるべきところは世界の全てだからなんだろうなとちょっと納得。

  • 裝幀/住吉昭人(フェイク・グラフィックス)、泉栄一郎(フェイク・グラフィックス)

  • 親子の話が多かった。子どもとはぐれてしまうって、今となってはこの上ない恐怖だなあ。最後、ギンコの過去の話は重かった。過ちを犯して、許されて、生かされていくんだなあ。

  • ■書名

    書名:蟲師(9)
    著者:漆原 友紀

    ■概要

    第9巻
    残り紅(のこりべに) 黄昏時の山中、1人呆ける老婆・みかげ。み
    かげの夫・陽吉によるとみかげは、幼馴染のアカネと入れ替わりに
    突如里に現れ過去の記憶を失っているという。 夕暮れ時1人残され
    るアカネ。寂しげな彼女にちかづく小さな影、しかしそこに姿はな
    く……。

    風巻立つ(しまきたつ) 水夫見習いのイブキの口笛に応える風を呼
    ぶ蟲「とりかぜ」。 ギンコはその技術に感心するが、夜には口笛
    を吹かないように警告する。

    壺天の星(こてんのほし) ずっと夜が続く世界にある屋敷に1人で
    住む少女・イズミ。見えない誰かによって隠された人形を探して遊
    ぶ日々。 突如屋敷に現れたギンコが語る「あの空の向こうでイズミ
    を待っている者」とは。

    水碧む(みずあおむ) 水掻きを持ち泳ぎが達者な少年・湧太。し
    かし、彼の体温は低く、知恵は人並み以下。 ギンコが語るには湧
    太は「雨蠱(うこ)」という蟲の影響を受けているという。

    草の茵(くさのしとね) 第4巻の「草を踏む音」の後、ギンコは山
    中で1人倒れているところを蟲師・スグロに発見される。 山のヌシ
    とスグロに出会い、蟲と己の運命を考えるギンコ。
    (From wikipedia)

    ■感想

    「水碧む」が切なくて好きです。
    誰も悪くない。ただ、お互いが生きているだけというのが、上手に
    描写されていると思います。

    「残り紅」は終わらせ方悩んだのかな?と思いました。
    一番、残酷な終わらせ方だったな~と感じます。
    そうは感じさせないようにしていますけど、あの終わりで誰が得
    をするのか、長い時間が必要でしょうね。


    総じて、面白かったです。

  • 切ない話が多かった。「残り紅」影を踏んで入れ替わる。だれかの身代わりで生きるのだとしたら、それは寂しいことなのだと思う。優しい娘だからこそ、誰の影も踏めなかった茜。幸せになってほしい。 「水碧む」は最後が哀しいが「あんたはどこにでもいるんだもんね」という強い母が印象的。 ぬいから別れた後の少年時代のギンコが描かれた「草の茵」もよかった。

  • ずっと買うのサボってたけど古本で見つけたので購入。
    蟲師はどの話も読んでるとじんとくるものがあって落ち着く

  • 「残り紅」が切なかったな~。影を踏まれることで違う世界の人間と入れ替わって帰って来れなくなってしまう。入れ替わった「みかげ」はアカネの一生を盗み、成り代わる。そして一生をまっとうしようと言う時、アカネの人生を盗んだことを悔やむ。でも、そのみかげと幸せに暮らしたアカネの幼馴染だった夫は、「お前の人生を後悔しないでくれと言う」・・・。アカネにしたらひどい話だけど、長い年月過ぎてしまったら、良いも悪いも無くなってしまう事もあるんだよな~(・_・、)

  • 話し一つ一つが丁寧に書かれてる気がします

  • 収録
    ・残り紅(のこりべに)
    ・風巻立つ(しまきたつ)
    ・壷天の星(こてんのほし)
    ・水碧む(みずあおむ)
    ・草の茵(くさのしとね)

  • 切ないけど好きな話が多かった
    アカネちゃんいい子すぎて泣ける

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著者プロフィール

アフタヌーン四季賞1998年冬のコンテストにて四季大賞を受賞した短編を連作化した『蟲師』でデビュー。同作は第30回講談社漫画賞一般部門を受賞した。他に『フィラメント ~漆原友紀作品集~』『水域』がある。「アフタヌーン」2018年6月号より『猫が西向きゃ』連載開始。


「2021年 『猫が西向きゃ(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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